投資家のとしての「老い」に抗いたい。/投資戦略アウトルック(2020.7.26)。 | なちゅの市川綜合研究所

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折に触れて申しておりますが、最近は惰性で投資してる感が本当に強くなりました。

 

色々と考えるのが面倒なので、易きに流れる形で高配当株やREITなどを買って、その後放置みたいなことが多いです。優待株についても権利月毎に見直すわけでもなく、流されるままに既保有株の権利を取って、3ヶ月後には昨年とほぼ同じ顔ぶれの優待が届くこととなり、「ああそういえばこれは大して必要のない優待だったな」などと、到着ベースで遅い気付きを得るような有様です。

 

当方も株式投資をはじめてあと数年で20年を数えることもあり、牛歩ペースながらも資産成長もしていることから、油断すると高配当株でも買って寝ておけばいいかという発想になりがちです。また、これまでに手掛けたことのある銘柄の数も増え、知識や値動きの蓄積が進んできたので、そういう銘柄であればお小遣い稼ぎのために雰囲気で買っても大怪我をすることも殆ど無くなりました。

 

一方、先週のIPOの記事(末尾参考記事を参照)でも似た様なことを書きましたが、新規性の高い銘柄や事業領域への理解は思うように広がっておらず、自分の知見が古いままで更新されていないという意識が強まってきました。特に高配当株とか所謂バリュー株などはオールドエコノミー業種が多く、既知の内容ばかりで己の知見が広がらないほか、新型肺炎禍で株主還元を抑制して高配当株が高配当株でなくなったり、含み資産を持つバリュー株の資産性がどんどん毀損していったりしているので、これら銘柄への投資は本末転倒感すら出ていることも事実であり、かつて(かつてというのは新型肺炎前の昨年までを指す)よりも投資する意義が薄れていると感じています。

 

そんなことを色々踏まえると、高配当株や優待株、あるいはバリュー株を惰性で持っているのではなく、もう少しグロース株を手掛ける量を意識的に増やしていきたいなと考えてます。それはその方が株価パフォーマンスが望めるから・・・というのも多少はありますが、やはり自身の投資家としての知見や能力が落ちていくのを防ぎたいからというのが一番の理由です。目先のP/L的なインカムゲイン(配当金・優待)も短期的な成果としては見えやすいのですが、後先のB/S的な自身の投資家価値はグロース株を手掛けていくことで磨かれる部分がやはり大きいと思うからです。

 

*参考記事 2020-07-18 

なぜ直近IPOをいじりたくなるのか問題。

 

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。


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