弊ブログの読者の方ならご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、私は優待族であり、高配当株が好きな安定志向の個人投資家でありながら、直近IPOをいじるのが大好きです。しかもプライマリーで参加せず、セカンダリーでのみ参加します。
ご存じのとおり直近IPOのセカンダリー相場は、ただでさえ値動きの激しい新興市場の中でも一番値動きが荒いところであり、午前中ストップ高に張り付いていた株が、後場早々で剥されてストップ安あたりまで持っていかれるとか、そんなことはザラにある大変危険な相場です。それでも私が直近IPOをいじるのにはいくつかの理由があります。
①ガス抜きのため
私は基本的にギャンブラーあがりの投資家ですので、本来的には優待株や高配当株といった“ヌルい投資”だけでは性格的に我慢出来ないことがあります。そのため、ガス抜きのために直近IPOのような株をいじってギャンブルで得られるような射幸心を満たしています。
②トレーディング感覚を維持するため
①にも似ていますが、私は殆ど株の取引行為をしないので、トレーディング感覚がどうしてもなまってしまいます。そのため、野生の勘(!?)を維持するために、あえて値動きが激しい直近IPOを選んで売買したりします。
③先進的企業をウォッチするため
①・②の理由はお遊びみたいなものですが、一番の理由はこの③です。長年相場を張っていると、どうしても見ている企業の業種に偏りが出てきてしまい、先進的企業やその取り組みに関する知見が何時まで経ってもアップデートされません。そのため、あえて業容が理解しにくい直近IPOを買って、取り敢えず買ってから研究してみるという手法を採っています。
④バリュエーションがおかしいため
直近IPOは最新の四季報にも載ってなかったりするほか、全般的に企業情報に乏しく、自分で公開時目論見書を読み進めたりして情報をかき集める必要があるので、個人投資家でも手掛けずらいことから、時々バリュエーションがおかしかったりします。また、同時に上場した他銘柄に人気が集中するなどして驚くような安い値段が付くこともあり、そういったものをオポチュニスティックに拾っていくと、美味しい思いが出来ることがあります。
とりあえず直近IPOをいじる理由を4点挙げてみましたが、言うまでもなく値動きが激しすぎるので、精神練度がまだそんなに高くない兼業投資家の方などは、カタギの仕事や日常生活に色々と支障が出たりと弊害が大きいので、掛け値なしにおススメ出来るかというと微妙なところです。直近IPOは簡単に利益も出ますが、同じくらい簡単に損も出来る世界なので、先ずはポートフォリオに余裕が出てきた場合、ちょっといじる程度から始めるのがよろしいかと思います。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。