株主優待券の“見えざるメリット”について。 | なちゅの市川綜合研究所

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私は長年優待族(風味)を続けており、日本特有のものともされる株主優待制度自体は

好きなのですが、株主優待には可視化されにくいメリットも付随していると思っています。

 

本エントリは、先週の記事“株主優待券の“見えざるコスト”について(リンクしています)”

のアンサーエントリーとなります。分かりやすいように、外食株の優待券をイメージして

いただくとよろしいかと思いますが、実は以下に挙げたようなメリットが存在すると考え

ております。なお、優待券については譲渡不可or譲渡制限があるものもありますので、

その辺は必要に応じて、各自ご確認いただきますようお願いいたします。

 

①人にあげやすいメリット

普通の金券や菓子折りなら先方も恐縮してしまいますが、貰いものかつ有効期限のある

優待券なら気兼ねなく受け取りやすく、先方も心理的負担が少ないところがポイントです。

「貰いもので恐縮ですが」「期限切れ間近なので、勿体ないので使うの協力してください」

などと言葉で添えると心理的負担がより軽減するので、さじ加減するといいと思います。

 

②突然のお礼、が出来るメリット

予期せぬいただきものや特別なサービスを受けてしまった際でも、優待券の進呈により

お礼返しが出来ます。また、菓子折りやプレゼントを用意しようか迷うようなシチュエーシ

ョンでも、こっそり優待券を手持ちしておくことで突然のお礼をヘッジすることが出来ます。

 

③思いのほか喜んでくれるメリット

桐谷さんの登場により、株主優待は認知されつつありますが、それでも一般的な投資家

が想像している以上に、世間においてはマイナーな存在です。株をやらない人にとっては

通常金券ショップやネットオークションなどでしか通常お目にかかれない代物なので、その

レア感から意外に喜んで貰えます(ただし反応が良いのは大体の場合初回進呈時のみ)。

 

④お小遣いの限られた相手を飲みに誘えるメリット

働き盛りのサラリーマンで家族持ちの方などは、自由に使えるお小遣いが限られている

方も少なくないかと思います。そこで居酒屋の優待券があれば、お相手のお財布の心配

をすることなく気兼ねなく誘えますし、お相手もリアルマネーでおごられるよりははるかに

心理的負担が少ないので、余計な貸し借りを発生させずに飲みに行くことが出来ます。

 

⑤店舗選択手間回避のメリット

(見方を変えるとデメリットでもありますが、)優待券を使える店舗の中からしか選べないと

いうことは、逆に言うとその中から選べば良いということになります。食事する店を選ぶ際

には食事のジャンルや、雰囲気、相手方の食事好み、予算感、個室あり・・・など色々な

変数に気を使って探したり、相手方に提案したりする必要がありますが、優待券の使用を

前提とすれば「優待を使えるからこの店にしませんか?」と水戸黄門の印籠的にオファー

をすることが可能なので、センスの問われる店舗選択手間を回避することが出来ます。

 

⑥新業態(新店)に詳しくなるメリット

⑤とは真逆の考え方に近いですが、優待族を何年もやっていると同じ業態のお店ばかり

使うことになるため、常に新しい業態や自分の住んでいるところに近い店の開店を心待ち

にしている状態となっています。つまり、その辺アンテナが妙に高くなっているので、どこ

の街に、どういった業態があるというのを暗記しているというのは序の口として、新業態

や新店の情報にもおのずと詳しくなれるので、“外食博士”になれます(笑)。

 

⑦(配当金とは異なって原則)非課税

文字面のとおりです、これが最大のメリットかもしれません。配当金と異なり20%強が浮く

こととなります。但し雑所得の対象となりますので、税制面は各自でご確認ください。

 

いかがでしたでしょうか?優待券は先回エントリしました通り、色々な“見えざるコスト”

が付帯していることも事実ですが、一方で優待券ならではのメリットも複数存在します。

何かみなさまの“お気付き”になるようなことがあれば幸いです。

 


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