【7512】イオン北海道(東証一部) --
現在値 809円/100株 PER17.8 PBR2.00 2月配当株主優待
北海道のスーパー大手、旧ポスフール。イオンの北海道事業を継承。
配当金は2月一括の12円配当のため、配当利回りは1.48%となります。
イオン北海道は株主優待を実施しており、2末の単元株主に対して、2,500円の優待券を
進呈しておりますので、配当優待利回りは4.57%となります。
業績を確認していきます。
■2015年2月期 売上高 1,725億円、営業利益 80.8億円 EPS 39.9円
■2016年2月期 売上高 1,881億円、営業利益 79.2億円 EPS 39.9円
■2017年2月期 売上高 1,845億円、営業利益 82.0億円 EPS 39.6円
■2018年2月期 売上高 1,866億円、営業利益 85.9億円 EPS 61.4円(4/11)
■2019年2月期 売上高 1,902億円、営業利益 87.0億円 EPS 45.4円 ce
□2018年8月中 売上高 930億円、営業利益 30.5億円 EPS 16.5円 ce
2018年2月期の売上高は前期比1.2%増の1,866億円、営業利益は同4.1%増の85.9億円と
なり、増収増益を確保したほか、期初予算達成&過去最高を更新しました。既存店売上高
は衣料品セグのみ96.6%に沈んだものの、ウエイトの高い食品セグや住居余暇セグは何れ
も102%台を確保したため、全社の業績を押し上げました。具体的には半年にわたって開催
した周年記念祭や、国内各地のお取寄せグルメを集めた国内フェアが奏功した模様です。
なお、出退店については札幌市内で「まいばすけっと」を3店出店し、5店を閉鎖しています。
進行期の2019年2月期の予算については、売上高が1.9%増の1,902億円、営業利益は1.2%
増の87.0億円と最高益の更新を予想しています。基本的には出店というよりは既存店改装
に資金を投じる計画となっており、GMSでの出店はゼロを見込んでおり、「まいばすけっと」
を4店程出店する見込みです。内部成長的観点としては、親のイオンが掲げる「デジタル」
シフトに即して独自のお買い物アプリの活用を進めるほか、道内の他イオングループとも
協業して物流効率の改善に取り組み、コストを削減していく方針です。
今期は2020年2月期を最終年度とする3年中計の中間年度となっており、売上高を1,845→
1,950億円、営業利益を82.6→90億円に引き上げる計画であり、3分の1が経過した現時点
では順調な進捗が確認出来ます。既述のとおり、イオン本体の「デジタル」シフト戦略が核
となっており、ネットスーパーの全道拡大とオムニチャネル化の推進を図ります。ただ、これ
はあくまで当社単体の成長戦略であり、イオンの大枠としてとしてはマックスバリュ北海道
(7465)とSM事業を統合していくことだけは明らかになっているため、表記の定量数字以外
の内容は、イオン本体の統合方針待ちとなります。基本的には、両社の食品のSM事業が
統合され、マックスバリュのDS事業は他の地域と統合し、衣料・住居余暇セグについては
イオンリテールのような事業特化会社として、全国的に集約される可能性が高そうです。
当社は地方イオン子会社の中では相当な安定感があり、好業績をテコに借金を返済しま
くって財務を改善させており、2017年2月期に5%改善させた自己資本比率を、この1年間で
さらに7.8%も改善させて、45%水準まで飛躍的に引き上げました。そのため、実績期では、
記念配当が5円含まれるものの、10→17円まで一挙に7円も増配しています。今期はこの
記念配当は全剥落となり、期初時点では12円配当を見込んでいるものの、これは上積み
となる可能性がかなり高く、最低でも15円、予算線での落着なら17円+、上振れなら20円
程度まで配当を積み増すものと予想しています。
*参考記事① 2017-06-12 598円 --
小型店・ネットスーパーで道内包括へ、イオン北海道(7512)。
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新品価格¥2,060 |
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