SFP持ち直しで底入れ機運?クリエイト・レストランツHD(3387)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3387】クリエイト・レストランツHD(東証1部) --

現在値 1,200円 PER34.3 PBR45.57 2月配当優待 8月配当優待

SC等の飲食フロアにビュッフェやカフェ展開。立地ごとに業態開発。
配当金は2月8月の年2回で合計10円で、配当利回りは0.83%となります。

クリエイトレストランツは株主優待制度を実施しており、100株以上の株主

に対して、年2回3,000円ずつのお食事券を配布しておりますので、これら

を合算した配当優待利回りは約5.83%となります。

業績を確認していきます。
■2014年2月期 売上高 525億円、経常利益 37.9億円 EPS 20.4円
■2015年2月期 売上高 693億円、経常利益 43.8億円 EPS 68.8円 
■2016年2月期 売上高1032億円、経常利益 73.0億円 EPS 35.1円 
■2017年2月期 売上高1135億円、経常利益 63.4億円 EPS 34.8円  

■2018年2月期 売上高1180億円、経常利益 68.0億円 EPS 34.9円 ce 
□2017年8月中 売上高 593億円、経常利益 39.4億円 EPS 17.1円(10/13) 

2017年8月中間期の売上高は前年同期比4.1%増の593億円、経常利益は

同5.3%増の39.4億円となり、期初計画を上回りました。主力のCR事業では

不振店を売出中の肉業態「BEEF RUSH」へ転換を進めたほか、SFP事業の

「磯丸水産」において、店舗改装や注文タブレット端末の導入により客単価

が上昇したため、これらの主力2事業については既存店売上高前提の97%

水準をクリアしました。なお、この上期中の出店は40店・撤退は35店であり、

出店を減速させて、既存店の底入れと店舗改装に注力している模様です。


2018年2月期の通期予算については、売上高が3.9%増の1,180億円・経常利

益は9.3%増の68億円の期初予想を据え置いています。CR事業においては、

単価の取りやすい肉業態「ローストビーフ星」「BEEF RUSH」への転換を進め

るほか、SFP事業においては店舗改装や餃子業態の「トラ五郎」への転換を

進める方針です。「かごの屋」の相対的な弱さが目立つKRフードサービスは

新喫茶業態である「上高地あずさ珈琲」の出店を推進します。通期での出店

は76店(前年は116店)を見込んでおりますが、概ね会社側計画通りのペース

で進捗しており、期末の総店舗数は900店弱まで伸びる公算です。


また、期初に3年中計を下方ローリングしているものの、2020年2月期に1,500

億円(CAGR10%)、経常利益を100億円(CAGR16%)を目指しています。上半期

については上振れペースで進捗していることから、ひとまずは順調な推移と

みられるものの、本中計は後半偏重型の数値計画となっているため、達成

確度はなお不透明です。アップサイドとしては、本中計が買収を前提としない

オーガニック前提で数値を計画しているため、RC JAPAN社の買収を最後に

2年強買収していないことから、財務面の買収余力もやや回復してきており、

POなしのデッドによる買収での数字の積み上げが期待される状況です。

 

ということで、買収余力をより一層回復させるため、今期の予想配当は13→

10円(配当性向30%基準)に大きく削られてしまっていますが、足許の順調な

業績回復と、追加で発表されている買収案件がないことも鑑みると、今期の

期末配当は多少増額される可能性もありそうです。ちなみに中計では配当

予想も開示されており、来期は13円の復元・再来期は17円への増配予想と

なっていますが、あくまでこれは配当性向30%水準に機械的に照らしただけ

の単純予想額ですので、上にも下にも振れる可能性がありそうです。

 

*参考記事① 2017-06-03  998円 --

 

既存店苦戦で、減配の今期はMAが頼り。クリエイト・レストランツHD(3387)。


*参考記事② 2016-11-15 988円 --

中計達成にはMAが必須、クリエイト・レストランツHD(3387)。

 

 

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