剰余金欠損回復で復配リーチ圏に、ワイズテーブルコーポレーション(2798)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【2798】ワイズテーブルコーポレーション(東証2部)--

現在値 2,747円/100株 PER26.0 PBR5.13 2月優待 8月優待

ワイズテーブルコーポレーションは無配ですが、株主優待制度を導入して

おり、単元株以上保有の株主に対して5,000円分の食事券を年2回進呈し

ておりますので、配当優待利回りは約3.64%となります。

業績を確認していきます。 
■2014年2月期 売上高 136億円、経常利益 4.2億円 EPS 92.4円 
■2015年2月期 売上高 143億円、経常利益 2.5億円 EPS 15.9円 
■2016年2月期 売上高 150億円、経常利益 2.3億円 EPS 42.9円 
■2017年2月期 売上高 149億円、経常利益 3.6億円 EPS 74.9円 

■2018年2月期 売上高 143億円、経常利益 4.3億円 EPS 105円 ce
□2017年8月中 売上高 73.2億円、経常利益 2.6億円 EPS 68.2円 ce

2017年2月期通期の売上高は、前期比0.7%減の149億円、経常利益は同

52%増の3.6億円と期初予想を割り込み、減収増益の落着となりました。
XEX事業は旗艦店である愛宕の新装効果あるも上海と六本木CCの閉店

が響き、前年比95.7%とまさかの減収で終わったほか、サルバトーレ事業も
デリバリーとランチは底堅く推移したものの、ディナー既存店売上が前年

比で9割強に落ち込んでしまい、これが業績下押しの主要因となりました。


なお進行期である2018年2月期に関しては、売上高が3.5%減の143億円、

経常利益は21.9%増の4.3億円と減収増益を想定しています。XEX事業は

前の期に実施した愛宕と代官山の改装効果の通期寄与により増収想定も

サルバトーレ事業に関しては、ディナー帯の底打ちが見られないことから、

既存店は微減収を想定して数字を置いています。

当社の課題はやはり海外事業でして、以前から出店していた上海も閉店

となってしまったほか、台湾(微風廣場店)も閉店・減損計上となりました。
それでも去年は、既に進出済みの韓国・ソウル郊外の新世界大邱に新店

を出店したほか、フィリピン・マニラにも143坪の大型店を出店しました。

フィリピンには既に2号店の計画もあるようですが、現在のところ韓国しか

軌道に乗っている感じがなく、持ち直した国内事業の黒字をそちらで食い

潰してしまっている印象があります(来年のジャカルタ新店はなくなった?)

それでもここ数年は、全社的には完全に黒字基調が定着してきつつあり、
配当もずっと出していないので、財務もずいぶん良化しており、自己資本

比率もついに25%にまで改善しました。利益剰余金欠損も▲1.6億円にまで

減ったので、今期は復配リーチ圏となっていますが、無理してケチな配当

など出さずに、内装がボロくなっている既存店の改装にお金を使って、テコ

入れしてほしいと思います。やはり当社のお店は意匠性維持が重要です。

*参考記事① 2016-05-29 2,656円 --

市場二部へ強制鞍替も、業績飛躍圏に突入?ワイズテーブル(2798)。


*参考記事② 2015-04-24 2,322円 --
新興挙式業者のエスクリと提携、ワイズテーブル(2798)のレビュー。

 

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