市場二部へ強制鞍替も、業績飛躍圏に突入?ワイズテーブル(2798)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【2798】ワイズテーブルコーポレーション(東証2部)--

現在値 2,656円/100株 PER21.5 PBR5.38 2月優待 8月優待

ワイズテーブルコーポレーションは無配ですが、株主優待制度を導入して
おり、単元株以上保有の株主に対して5,000円分の食事券を年2回進呈して
おりますので、配当優待利回りは約3.76%となります。

業績を確認していきます。
■2013年2月期 売上高 135億円、経常利益 3.1億円 EPS 193円  
■2014年2月期 売上高 136億円、経常利益 4.2億円 EPS 92.4円
■2015年2月期 売上高 143億円、経常利益 2.5億円 EPS 15.9円
■2016年2月期 売上高 150億円、経常利益 2.3億円 EPS 42.9円
■2017年2月期 売上高 156億円、経常利益 5.8億円 EPS 123円 ce
□2014年8月中間売上高 77億円、経常利益 2.7億円 EPS 53.9円 ce

2016年2月期の売上高は前期比4.9%増の150億円、経常利益は同6.5%減
の2.3億円と増収減益となりましたが、期初予想線での着地となりました。
XEXが愛宕と六本木の改装投資で費用先行となりましたが、サルバトーレ
は新規出店を含めて底堅く推移したため、前期並の利益を確保しました。

なお今2017年2月期に関しては、売上高が4.0%増の156億円、経常利益は
2.5倍の5.8億円とかなり意欲的な数字を計画しています。前期にFC中心
でサルバトーレを出店したことで、これらの店舗が通期で業績に効いて
くるほか、旗艦店のXEX愛宕が休業明けとなり業績寄与します。

XEX店舗は非常にフォトジェニックでお洒落な店舗が多いのは確かですが
開業してからそれなり年数が経過している店舗が多いため、実際に訪店
してみると内装の経年劣化が目立っていたのは事実でした(しかも黒を
基調とした内装のため、傷などが目立つ)。そのため、足元でXEXを中心
に改装を進めているのは良い施策であり、好調なサルバトーレの利益を
原資にXEX休業費と改装投資が捻出できるのは良い流れだと思います。

依然として海外進出も諦めていないところもポイントであり、前期に上海
のサルバトーレを閉店させましたが、韓国・新世界に出店を果たしたほか
2018年にXEXジャカルタの開業を目指しています。XEXフォーマットでの
海外展開はこれが初めてなので、ジャカルタの成功のいかんによっては、
他のアジア主要都市への出店の目が出てきます。

当社はここ数年業績を回復させているわりに無配を継続しているため、
財務も少しずつ改善してきています。また、浮かしたお金も必要以上に
貯め込むでもなく、前向きな投資に回しているので妥当な経営判断です。

当社はマザーズ市場10年ルール適用により、二部市場に追い出されて
しまいましたが、成長性が失われた・・・という感じでもなく、10年経って
やっとの業績成長が期待出来るフェーズに移ったような感じがします。

*参考記事 2015-04-24 2,322円 --
新興挙式業者のエスクリと提携、ワイズテーブル(2798)のレビュー。

*参考記事 2014-06-16 1,730円 ーー
ワイズテーブル(2798)から株主優待券とXEX株主カードが到着!

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