PB商品が選択可、綿半ホールディングス(3199)から株主優待が到着したので短評。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3199】綿半ホールディングス(東証一部) --

現在値 1,642円 PER12.7 PBR1.45 3月配当 9月株主優待

長野県地盤のホームセンター(HC)と建設事業がニ本柱。
配当金は3月一括の25円のため、配当利回りは1.52%となります。

綿半ホールディングスは株主優待制度を実施しており、100株以上を
保有する9末株主に対して、2,000円相当の長野県特産品を進呈して
おりますので、配当優待利回りは約2.74%となります。

業績を確認していきます。
■2014年3月期 売上高 853億円、経常利益 13.7億円 EPS 118円
■2015年3月期 売上高 835億円、経常利益 11.3億円 EPS 155円
■2016年3月期 売上高 887億円、経常利益 17.1億円 EPS 128円 
■2017年3月期 売上高 963億円、経常利益 12.6億円 EPS 128円 ce
□2016年9月中 売上高 431億円、経常利益 6.4億円 EPS 45.9円

2016年9月中間期の売上高は前年同期比1.0%増の431億円、経常利益
は同27.6%減の6.4億円と増収減益となった一方で、期初予想に対しては
減収増益となりました。主力のSC事業の既存店はやや軟化したものの、
前年の豊科店・塩尻店の開業と愛知のキンシSCの買収により増収確保
となりました。建築事業に関しては、前年の大型・好採算案件が剥落した
ため、売上・利益ともに大きく落ち込む形となり、全社業績に響きました。

なお2017年3月期通期計画は据え置いており、売上高は前期比8.5%増の
963億円、経常利益は同9.6%増の18.1億円としております。SC事業では
上期凹み分を合わせて通期で12億円の減収、建築事業も公共事業の
減少等により23億円の減収を見込んでいますが、11月に買収した同業
のJマート(※後述)の売上寄与により、期初予算を達成する見込みです。

このJマートはHCを一都四県に合計14店舗を展開している中堅規模の
企業であり、損益均衡圏のため殆ど利益寄与はないものの、売上高は
130億円超あるため、相応の買収インパクトがあります。特に買収費用
が諸経費込みで1.9億円とリーズナブルであることや、長野と愛知にしか
なかった当社店舗が一気に広がるので、定性面からも評価可能です。


当社は約2年後の2019年3月期に売上高1,000億円、経常利益22億円を
目標に掲げていますが、売上高に関しては来期の時点で前倒し達成が
視野に入ります。会社側は将来的に「経常利益率5%」という数字も持って
いるため、今のようにMA頼りの外部成長一辺倒・・・というわけでもなく、
小売でのPB商品の推進や、建築での提案営業といったように、粗利率
の改善にも取り組んでいく目論見のようです。

ちなみに標題にも記しましたが、今回の株主優待より綿半ホームエイド
のPB製品が選択可能になっており、写真のような商品が届きました。
基本的にはDCMの優待でもらえるものと似たような商品なのですが、
オリジナル電池やホホバオイルまで入っていて、色々手広くPB商品を
作っているんだな・・・と思いました。

*参考記事 2015-12-01 1,270円 ---
優待導入で株主が9千人弱へ膨張、綿半ホールディングス(3199)。

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