優待導入で株主が9千人弱へ膨張、綿半ホールディングス(3199)。 | なちゅの市川綜合研究所

なちゅの市川綜合研究所

「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

IMG_2785.JPG
【3199】綿半ホールディングス(東証2部) --

現在値 1,270円 PER9.27 PBR1.20 3月配当 9月株主優待

長野県地盤のホームセンター(HC)と建設事業がニ本柱。
配当金は3月一括の15円のため、配当利回りは1.18%となります。

綿半ホールディングスは株主優待制度を実施しており、100株以上を
保有する9末株主に対して、2,000円相当の長野県特産品を進呈して
おりますので、配当優待利回りは約2.75%となります。

業績を確認していきます。当社は昨年12月のIPOです。
■2013年3月期 売上高 836億円、経常利益 10.1億円 EPS 92.7円  
■2014年3月期 売上高 853億円、経常利益 13.7億円 EPS 118円
■2015年3月期 売上高 835億円、経常利益 11.3億円 EPS 155円
■2016年3月期 売上高 887億円、経常利益 15.3億円 EPS 137円 ce修正
□2015年9月中 売上高 426億円、経常利益 8.9億円 EPS 62円

2015年9月中間期の売上高は前年同期比6.5%増の426億円、経常利益
は同3.1倍の8.9億円となり増収増益を確保するとともに、期初の計画を
大幅に上ブレして着地しました。主力のHC事業が好天により堅調に
推移したことに加え、建設事業についても前期の期ズレ案件や利益率
の高い案件が上期に集中したことが主な要因です。

そのため2016年3月期通期の計画をこのタイミングで増額修正しており、
売上高は前期比6.2%増の887億円、経常利益は同35%増の15.3億円に
それぞれ修正しています。ただ本修正を以ってしても上期の利益増額
分の半分しか通期にオンしていないので、なお増額余地が残ります。

11月には傘下で建設事業を手がける綿半鋼機と綿半テクノスの合併を
控えており、統合すればあの北野建設や、角藤に次いで長野県内で3位
のゼネコンへと躍り出ます。特に大阪の万博記念公園(EXPO CITY)で
大型の自走式立体駐車場を当社で竣工させたこともあり、業績・実績の
両面で当社のプレゼンスが拡大していくことが期待されます。

主力のHC事業についても川中島店のリニューアルオープンや豊科店の
新規開店により売上が伸びたほか、既存店に関しても概ね前年対比で
100%をキープし、半期で均して102.9%と大変堅調に推移しました。

また、株主優待制度の導入により15年3末で3,900人程だった株主数も
半年で8,800人を超えるまでに膨張しました。当社の野原社長は米国
でMBAを取得したり、NASDAQ上場企業の日本法人の社長をしていた
経歴もあるため、当社を地味な長野の小売・建設業者で終わらせると
は考えにくく、当然次のステージを見越しての施策かと思われます。

ダイヤモンドZAI(ザイ) 2016年 01 月号

新品価格
¥730から
(2015/11/15 18:10時点)



*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村 株ブログ 株主優待へにほんブログ村 株ブログ IPO・新規公開株へにほんブログ村 株ブログ 新興株へ
にほんブログ村