今期で9期連続の経常増益がストップ、エストラスト(3280)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3280】エストラスト(東証一部) ---

現在値 537円/100株 PER6.2 PBR0.87 2月配当株主優待 8月配当

山口県内首位のマンション開発業者。福岡など九州へ攻勢。
配当は年2回の合計8円配で、配当利回は約1.49%です。

業績を確認していきます。
■2012年2月期 売上高 69億円、経常利益 5.2億円 EPS 69.5円 
■2013年2月期 売上高 86億円、経常利益 8.1億円 EPS 110.8円  
■2014年2月期 売上高 102億円、経常利益 8.9億円 EPS 108.8円
■2015年2月期 売上高 119億円、経常利益 9.5億円 EPS 103.9円
■2016年2月期 売上高 128億円、経常利益 9.5億円 EPS 97.3円
■2017年2月期 売上高 130億円、経常利益 7.5億円 EPS 81.0円 ce
□2016年8月中 売上高 57.3億円、経常利益 1.3億円 EPS 12.9円 ce

前2016年2月期の売上高は前期比7.4%増の128億円、経常利益は同微
増の9.5億円となり、9期連続の増収増益となりました。が、引渡予定
戸数370戸に対して、391戸を引き渡したものの、安値で売り切った住
戸もあるようで、売上・利益とも予想比では僅かに未達となりました。

また、今2017年2月期の売上高については1.3%増の130億円、経常利益
は▲21.4%減の7.5億円を見込んでおり、増益記録がストップします。
今期は防府駅45戸や大分市舞鶴70戸など引渡住戸は404戸を予定し
ていますが、2末時点の契約率は56.7%と例年より進捗がよくないので、
その辺りを見込んで利益率の悪化を見ている可能性があります。

特に大分の物件は地震(による販売面への)影響があるものとみられ、
今期予想は地震前に策定したものなので、表記よりもさらに下ブレ
する可能性もあります。分譲済み物件のアフター対応(※地震免責と
ならない部分)も想定されますが、山口を地盤とする当社にとっては
大分・熊本はサブエリアですので、そちらの影響は軽微と思われます。

なお今期の配当は前期並みの通期8円を予定しています。向こう3年
の用地も既に確保しているため、そろそろ株主還元を厚めにしても
いい頃合かと思いますが、配当性向は10%以下となっています。他の
フージャースやゴールドクレストといった同業マンデベもここにきて
大きく増配し始めたので、「一部上場マンデベ」としてそのあたりにも
注力していく必要があるかと思われます。

*参考記事① 2014-06-05 717円 ---
成長著しい地方マンデベ・エストラスト(3280)から事業報告書がきました。

*参考記事② 2013-12-12 717円 ---
ポスト原弘産のマンデベ、エストラスト(3280)の研究。

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