ポスト原弘産のマンデベ、エストラスト(3280)の研究。 | なちゅの市川綜合研究所

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「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

【3280】 エストラスト (東証マザーズ)投資判断 Outperform

現在値 717円/100株 PER6.6 PBR2.06 2月配当8月配当

山口県内首位のマンション開発業者。福岡など九州へ攻勢。
配当は年2回の合計6円配で、配当利回は約0.83%です。

エストラストは昨年の今頃上場したIPO銘柄です。

当社の笹原社長は今はなき(今もあるけど)原弘産のスピンアウト組と
いうことで、昔の流動化バブルの頃を知る身としては涙なくしては語れない
香ばしい銘柄となっております。

業績を確認していきます。
■2011年2月期 売上高 60億円、経常利益 2.2億円 EPS 35.9円
■2012年2月期 売上高 69億円、経常利益 5.2億円 EPS 69.5円 
■2013年2月期 売上高 86億円、経常利益 8.1億円 EPS 110.8円  
■2014年2月期 売上高 103億円、経常利益 9.0億円 EPS 101.1円 ce
□2013年8月中 売上高 47億円、経常利益 2.9億円 EPS 35.9円

伸び盛りのマンションデベロッパーですので順調に伸びています。

今期も中間期だけ切り取ってみると、前期比マイナスで進捗率も良くない
のですが、同じタイミングで通期の上方修正もぶつけてきたので、
「中間の数字はヘボいけど、実は順調に来ているからな!」という、
当社経営サイドからのメッセージであると思料されます。

それもその筈、決算説明会資料を読み解きますと、当期引渡し予定の356戸
は当8月中間期で全て契約済みであり、契約進捗率は105%に達しています。

また448戸を分譲する次の2015年2月期についても、既に契約進捗率は52%
に達しているため、来期の数字もかなり見えてきたということになります。
フージャースなんかもそうですが、この手のマンデベは当期・来期程度なら
契約高で数字が読めるので比較的楽チンですね。結婚式場とかも同様ですが。

ちなみに、現在の中期経営計画上の数字は下記の通りとなりますが、
このピッチで行くと1年前倒しが濃厚なので、来2015年2月期の予想EPSは
最終的に130円くらいまでは行くのではないでしょうかね。
■2015年2月期 売上高 118億円、経常利益 10.0億円 EPS 119.6円 ce
■2016年2月期 売上高 130億円、経常利益 12.0億円 EPS 143.5円 ce

また、当社はマンデベ一本足打法であることにも危機感を抱いており、
ちゃんと自前で管理を伸ばしたり、ショッピングセンターやファミレス店舗、
駅前事務所ビルなどの収益不動産を購入して家賃収入を得たりしているのも
好感が持てます。(微妙にテナント募集中のものもあるようですが・・・。)

以上、投資判断をOutperformとしてカバーを開始します。

ネックなのは業界のベンチマークであるフージャースとかのマンデベの
PERが是正されないと、当社のような山口の田舎のマンション業者までお金が
回ってこないので、株価カタリストに乏しいことでしょうか。

配当性向が低いので、増配が期待される訳ですが、無理して増配するなら
ファイナンスはやめて欲しいというのが本音です。きっとやるでしょうが。
また、勢い余ってCBとかライツイシューとか妙なことを考えて、オランダで風力
発電を始めたり、タービン会社買ったりとかしなければいいのですがね。。

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