
【9619】イチネンホールディングス(東証1部)投資判断 Outperform継続
現在値 1,174円/100株 PER8.9 PBR1.29 3月配当優待 9月配当
自動車リース中堅、リース車両整備受託、燃料販売等ケミカル事業も展開。
予想配当は年間28円のため配当利回りは2.38%となります。
イチネンホールディングスは株主優待を導入しており、100株保有の3月末
株主に対してお米券を2枚進呈していますので、1枚440円換算した場合の
配当優待利回りは約3.13%となります。
業績を確認をしていきます。
■2012年3月期 売上高 477億円 経常利益 35.5億円 EPS ▲34.0円
■2013年3月期 売上高 573億円 経常利益 40.6億円 EPS 91.4円
■2014年3月期 売上高 676億円 経常利益 48.7億円 EPS 117.8円
■2015年3月期 売上高 716億円 経常利益 53.1億円 EPS 149.4円
■2016年3月期 売上高 750億円 経常利益 54.7億円 EPS 131.2円 ce
□2015年6月1Q 売上高 174億円 経常利益 11.8億円 EPS 29.1円
□2015年9月中 売上高 369億円 経常利益 27.2億円 EPS 65.2円 ce
前2015年3月期の売上高は前期比1.4%増の716億円、経常利益は同9.1
%増の53.1億円となりました。主力の自動車リース事業で小型化シフト
による影響があったものの契約台数は伸長し、機械工具・パーキング
各事業も買収などにより好伸しました。唯一ケミカル事業については
前の期の大型案件剥落により減収となったものの、不調だった事業は
それだけであり、他のセグメントは全て増収を確保しました。
なお今2016年3月期の売上高は4.6%増の750億円、経常利益は2.9%増
の54.7億円を予想しております。前期不調だったケミカル事業も海外
展開などにより反発する見込みとなっています。現状1Qの決算まで
開示されていますが、前年同期比で増収増益を確保しており、売上高
こそ横ばいであるものの、経常利益は16%近い伸びを記録しています。
当社は自動車事業を中心としていますが、自動車の小型化や低燃費化、
自動車人口の減少など中長期的に先細りになることをはっきりと自覚
しており、足元では急速に多角化を推進しています。前期に開始した
井戸の掘削による地下水事業は軌道にのらずに撤退した模様ですが、
3年後の2018年3月期には営業利益65億円(前期54億円)を目指して
いるようですので、引き続き積極経営に期待したいと思います。
以上、投資判断はOutperform継続といたします。
1Qは順調に推移しており、バリュエーション面も割安感があります。
今期は前期の記念配当を落として28円配を予想していますが、今期は
創業85周年&東証上場10周年となるため、前期並の30円は維持して
くるものと思われます。前期の記念配当(+6円)は1Q通過後の8月中旬
に発表されたため、今年もボチボチ期待される頃合となります。
配当性向も20-30%のレンジで定めておりながら、実際は20%ちょっと
しか配当していないので、配当性向のきり上げにも期待したいところ
ですが、いかんせんリース業ということもあって纏まった有利子負債
があることもまた事実なので、過度な期待は禁物です。
*参考記事① 2015-02-06 1,007円 投資判断Outperform継続
上場20周年記念で大増配、イチネンホールディングス(9616)のレビュー。
*参考記事② 2014-06-20 792円 投資判断Outperform継続
イチネンホールディングス(9616)から株主優待のお米券がきました!
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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