上場20周年記念で大増配、イチネンホールディングス(9616)のレビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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【9619】イチネンホールディングス(東証1部)投資判断 Outperform継続

現在値 1,007円/100株 PER8.4 PBR1.22 3月配当優待 9月配当

自動車リース中堅、リース車両整備受託、燃料販売等ケミカル事業も展開。

予想配当は年間30円のため配当利回りは2.97%となります。
イチネンホールディングスは株主優待を導入しており、100株保有の3月末
株主に対してお米券を2枚進呈していますので、1枚440円換算した場合の
配当優待利回りは約3.85%となります。

業績を確認をしていきます。
■2011年3月期 売上高 472億円 経常利益 27.6億円 EPS 59.0円
■2012年3月期 売上高 477億円 経常利益 35.5億円 EPS▲34.0円 
■2013年3月期 売上高 573億円 経常利益 40.6億円 EPS 91.4円  
■2014年3月期 売上高 676億円 経常利益 48.7億円 EPS 117.8円
■2015年3月期 売上高 720億円 経常利益 51.6億円 EPS 119.2円 ce
□2014年12月3Q売上高 529億円 経常利益 38.2億円 EPS 94.0円

今2015年3月期は3Qまで開示されておりまして、売上高は前年同期比
8.6%増の529億円、経常利益は同9.7%増の38.2億円の着地となりました。
通期では売上高・経常利益ともに6%程度の増を計画しておりますので、
上々のペースで進捗しているものと思われます。

中間時点では燃料添加剤・洗浄剤の反動減が効いたケミカル事業だけが
前年同期を下回ったものの、主力の自動車リース事業は契約高が伸び、
他社との競争が激化するパーキング事業も台数を5%以上伸ばしたため、
他の全セグメントは全て増収となりました。

当社は主力の自動車事業を中心として、シナジー効果が発現しやすい
周辺事業の拡大を得意としておりますが、足元では井戸の掘削による
地下水供給なども始めており、業容の拡大を進めつつも、既存事業の
販路拡大策として、ネット販売子会社を立ち上げるなどしています。

これらの施策により、会社側が中期的に目標としている来2016年3月期
の営業利益は60億円、2020年3月期で100億円ですが、少なくとも来期
の数字は完全に射程に入っているものと思われます。ただ2020年3月期
に関してはMAを絡めないと難しい数値であるため、今後の買収策にも
期待されますが、当社は財務がかなり悪いのでその辺は要注意です。
(直近のエクイティは09年で、200万株@347円で約7億円調達してます)

以上、投資判断はOutperform継続といたします。
オールドエコノミーな会社ではあるものの、まだ成長が止まっておらず、
それでいて株主還元に意欲的なところを買いたいと思います。

今期は上場20周年のため普通配との合計で30円配となりますが、来期は
創業85周年&東証上場10周年となるため、少なくとも来期に関しては、
この記念配を落とさず、さらに上積みしてくる可能性さえあります。
(なお創業80年の時に+5円配当したものの、翌年剥がしたのは注意)

*参考記事① 2014-06-20 792円 投資判断Outperform継続
イチネンホールディングス(9616)から株主優待のお米券がきました!

*参考記事② 2014-02-17 760円 投資判断Outperformでカバー開始
お米券優待銘柄、イチネンホールディングス(9616)の3Qレビュー。

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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。
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