
【6097】日本ビューホテル(東証2部) 投資判断 Inline継続
現在値 2,557円/100株 PER60.1 PBR1.74 4月配当優待 10月優待
栃木県発祥。各地でビューホテル運営、遊園地も。民再申請から再建。
配当金は4月一括20円の配当で、配当利回りは0.78%です。
日本ビューホテルは株主優待制度を新設しており、4月末10月末の100株
以上保有の株主に対して各2,000円分の優待券を進呈しておりますので、
配当優待利回りは2.34%となります。
業績を確認していきます。
■2012年4月期 売上高 157億円、経常利益 7.9億円 EPS 158円
■2013年4月期 売上高 168億円、経常利益 8.5億円 EPS 42.9円
■2014年4月期 売上高 176億円、経常利益 7.7億円 EPS 44.4円
■2015年4月期 売上高 181億円、経常利益 10.5億円 EPS 61.3円
■2016年4月期 売上高 190億円、経常利益 8.3億円 EPS 42.8円 ce
□2015年10月中 売上高 97億円、経常利益 5.0億円 EPS 29.7円 ce
前2015年4月期の売上高は前期比3.1%増の181億円、経常利益は同36.7%
増の10.5億円となりました。既に中間時点で夏場の天候不順などを理由
に通期計画を減額修正していたたものの、その数字よりはややマシな
水準で着地しました。インバウンド効果は下期に発現した模様です。
なお今2016年4月期の売上高は5.0%増の190億円、経常利益は20.7%減の
8.3億円を予想しております。経常減益となりますがこれは原発関連の
受取補償金が剥落する影響が大きく、営業利益では増益となります。
前期の主要ホテルの客室稼働率は83.1→86.1%に大きく改善しており、
特に旗艦の浅草ビューホテルはADR(利用単価)が若干下がったものの、
客室稼働率については88.4%→94.4%と飛躍的に上昇しました。浅草は
インバウンドの比率も1.7%→10.5%と爆発的に伸びています。
中期経営計画も開示しており、3年後の2018年3月期に売上高206億円、
経常利益13.4億円を目指しています。当社はホテル業としては財務が
良好であり、有利子負債が60億円あるものの、その半分程度の現金を
保有するため、既存ホテルの改修や買収へ振り向ける余力が相当程度
あるのが強みとなっています。事実、会社側としては海外や周辺事業を
含めた新規事業により80億円程度の売上増を目論んでいます。
以上、投資判断をInlineとしてカバーを継続します。
株価が大分出直っていることもあり、特段の割安感はありません。
当社は7月23日付で当社は東証一部指定となりましたが、財務的に余裕
があることと、株価が前年のIPO時の公募価格である@2,200円水準を
ウロウロしていたことなどもあって(?)、公募増資なしで上場しました。
また、52%程の株券を握る筆頭株主・エムシーピースリー投資事業組合
もロックアップは太古の昔に外れているにもかかわらず、全く売りに出す
気配が感じられませんので、市場外売却を狙っているのかもしれません。
*参考記事 2014-10-28 1,321円 投資判断Inlineでカバー開始
株主優待が待たれるインバウンド関連銘柄、日本ビューホテル(6097)の分析。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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