現在値 1,321円/100株 PER25.0 PBR0.96 4月配当 株主優待なし
栃木県発祥。各地でビューホテル運営、遊園地も。民再申請から再建。
配当金は4月年1回の16円の配当で、配当利回りは1.20%です。
日本ビューホテルは株主優待制度の導入を検討中ですが、未実施です。
業績を確認していきます。
■2011年4月期 売上高 120億円、経常利益 3.6億円 EPS 147円
■2012年4月期 売上高 157億円、経常利益 7.9億円 EPS 158円
■2013年4月期 売上高 168億円、経常利益 8.5億円 EPS 42.9円
■2014年4月期 売上高 176億円、経常利益 7.7億円 EPS 44.4円
■2015年4月期 売上高 191億円、経常利益 9.3億円 EPS 53.2円 e
□2015年7月1Q 売上高 43億円、経常利益 0.7億円 EPS 0.21円
□2015年10月中 売上高 95億円、経常利益 4.0億円 EPS 17.7円 e
前2014年4月期はスカイツリー効果やインバウンド増加などが追い風と
なったため、売上高で前年同期比約5%増の176億円、経常利益については
前々期の受取震災補償金が減少したため、同9%減の7.7億円となりました。
今2014年4月期は売上高で前年同期比8.4%増の191億円、経常利益で
20.6%増の9.3億円を見込んでおりますが、1Q決算が冴えなかったこと
や8-10の2Qについても8月の台風の影響や増税の反動などが響いている
ものと見られ、通期計画の達成は赤信号かもしれません。
当社は7月に上場したばかりの直近IPOですが、公募価格は2,200円に
対して、現状の株価はこれを大きく下回る水準で推移しております。
勿論、ただでさえ業績面でのバリュエーションが安いわけでもなく、
しかも未達懸念すらある状況ですので買える銘柄ではないのですが、
PBRに目を向けると1倍を割り込んできており、自己資本比率も60%近く
あるため、ホテル業としてはかなり安全圏で投資余力もあります。
また、主力ホテルの浅草ビューホテルの敷地も1950坪(土地簿価は38億
・建物簿価約50億)であり、このホテルだけで120億円の時価総額の
大半をカバーしてしまう計算になります。勿論、浅草ビューの評価額が
実勢価格で120億円に過ぎない訳がありませんので、本建物を軸に評価
し直して、有利子負債を差し引くと、いい水準まで到達しています。
以上、投資判断をInlineとしてカバーを開始します。
先般の記事でも書きましたが、ホテルの数が圧倒的に少ない中で、余力
のある事業者(オペレーター)には限りがありますので、ある程度の実績
を持つ当社は今後数年は市況の恩恵に預かれる可能性があると思われます。
当社は航空業界でいうスターフライヤーの様なアッパーミドル層の地位
を目指しているとのことであり、浅草ビューのADR(平均客室単価)
もまだまだ引き上げ余地がある様ですので、期待出来ます。
また、筆頭株主のファンドのロックアップが1月に切れますが、石井社長
曰く「チョロチョロと市場売却するファンドではない」、とチムニー&
カーライルの時と同じ様なコメントをしていますので、それまでに株主
優待の実施と、やまやの様な出口の確保に努めて欲しいと思います。
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*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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