決算開示シーズンですので、いつもの様にマルバツ三角で評価します。
8月1日、となっていますが開示日は7月30日(木曜日)です。
また時間があれば続きも書きたいと思います。
①TOKAIホールディングス(3167) 1Q ○
売上高は前年同期比3.7%減の426億円、経常利益は同6.6%増の16.4億円
となりました。中間経常7億円予想のため超過ペースで推移しています。
ガス/石油事業の原価低減により売上高微減となりましたが、販売効率
化とアクア事業の広告抑制などが効き、利益率が改善しました。
②FPG(7148) 3Q 増配 優待変更 商品完売 ○
売上高は前年同期比153%増の121億円、経常利益は同3.5倍の86.6億円
と爆裂決算となりました。通期経常は前回増額した94億円に迫っており、
落着で3度目の増額も期待出来る状況です。CLIP99号10億円完売済。
配当性向36.5%基準で18.5→23円に増配、優待は年1回改悪も長期導入。
③ダスキン(4665) 1Q 自社株補足 ○
売上高は前年同期比1.4%減の410億円、経常利益は同64.8%増の15.8億
円となりました。ミスタードーナツ事業が低迷したものの、主力のクリーン
事業については前年の消費税駆け込み反動からの反発で回復しました。
自社株買付枠115億円のうちTOBを行った75億円を除く40億円について
は市場で買い付けるとのことで、買付枠は完全消化へ。
④千趣会(8165) 2Q ×
売上高は前年同期比7.9%減の681億円、経常利益は赤転の▲10.6億円
と先日の減額修正・減配リリースにそった大苦戦の決算となりました。
消費税増税の反動が継続していること等を主な理由としていますが、
他社は既に出直っているので、構造的にキツくなっている印象です。
ワタベ買付による負け組連合あるも、Jフロントが丸飲みする布石か。
⑤イー・ギャランティ(8771) 1Q △
売上高は前年同期比10.5%増の10.9億円、経常利益は同17.6%増の4.2
億円と1Q時点から2桁の増収増益となり順調な進捗をマークしました。
当社が引き受けしたリスクの移転先を多様化するため、自社組成した
ファンドへの出資を進めるなどの取り組みを進めました。
⑥NECキャピタルソリューション(8793) 1Q △
売上高は前年同期比6.7%増の509億円、経常利益は同59.9%減の13.5
億円となりました。小口リースの撤退によりリース事業は減収減益
となったものの、実行高については前年同期比36%増と堅調でした。
ファイナンス事業も堅調、リサPは大型物件の売却があったものの、
減益となりました。中間期は元より減収減益予想のため計画線。
⑦GMOインターネット(9449) 2Q 修正 増配 還元方針変更 ○
売上高は前年同期比21.2%増の635億円、経常利益は同69.6%増の83
億円となりました。GMOクリック上場による株式売却益で最終利益
を25億円を増額しました。主力のインフラやメディア事業の成長が
鈍化していますが、クリック証券の大増勢で全てカバーしています。
総還元性向を50%(配当性向33%)目標とし、配当も21→26円へ増額。
⑧電算システム(3630) 2Q 今期優待開示 △
売上高は前年同期比7.5%増の141億円、経常利益は同25.9%減の4.8
億円となりました。収納代行事業は同7%増と着実に伸びたものの、
情報サービス事業が不採算案件に引っ張られ減益となりました。
なお中間の増収減益は元より計画線で、想定を上回っています。
今期の優待から3千円のクオカードが無くなるのは嫌気されるか。
⑨アイスタイル(3660) 本決算 ◎
売上高は前期比35%増の96億円、経常利益は同40%増の6.4億円と
なり爆裂好決算となりました。前期記念配当2円も普通配切替へ。
今期の売上高は19%増の115億円、経常利益は76%増の11.3億円と
更に成長モメンタムが加速する見込。あれだけ懸念された小売業
がマーケ事業を抜いて利益柱へ。会社計画は保守的か。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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