
【8425】興銀リース(東証1部) 投資判断 Outperform継続
現在値 2,932円/100株 PER9.51 PBR0.90 3月配当優待9月配当
みずほ(旧興銀)系。総合金融サービス会社化を目指す。
配当は3月末9月末の年二回合計60円のため、配当利回りは2.04%です。
興銀リースは株主優待を導入しており、3月末現在の単元株主に対し
3,000円分の図書カードを進呈しているほか、長期株主への優遇として
1年以上保有で1,000円分を追加した4,000円分の図書カードを進呈して
いますので配当優待利回りはそれぞれ約3.06%・約3.41%となります。
業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 2,700億円、経常利益 111億円 EPS 118円
■2013年3月期 売上高 3,520億円、経常利益 153億円 EPS 246円
■2014年3月期 売上高 3,540億円、経常利益 174億円 EPS 264円
■2015年3月期 売上高 3,537億円、経常利益 189億円 EPS 261円
■2016年3月期 売上高 3,550億円、経常利益 176億円 EPS 269円 ce
□2015年9月中 売上高 1,700億円、経常利益 90億円 EPS 136円 四e
前2015年3月期の売上高は前期比微減の3,573億円、経常利益は同9%
増の189億円となりました。営業資産残高は(13,439億円→14,323億円)
と計画の14,000億円を超える伸びとなり、売上高こそ計画を若干
下回ったものの、利益に関してはやや上ぶれして着地となりました。
リース契約高については(8,377億円→9,431億円)と、単年で1,000億円
を超える伸びとなり、中でも主力の産業・工作機械向けや商業不動産
向けが大型案件の捕捉もあり急伸となりました。
今2016年3月期の売上高は前期比微増の3,550億円、経常利益は7.2
%減の176億円を見込んでおります。前期に信用コストの戻入が20億円
あり、今期は約10億円の発生を見込んでいるため減益となりますが、
第四次中期経営計画において来期の目標KPI値となる営業資産残高
15,000億円については1年前倒しで達成する公算が高まっています。
また有利子負債残高も6.8%増の13,100億円となっており、この伸び率
は営業資産残高の伸び率6.6%とほぼ同じであり、自己資本比率も僅か
に改善していることから(7.2%→7.6%)、今後予想される金利負担増加
については引き続き懸念されるものの、こんなものかと思います。
以上、投資判断はOutperformとしカバー継続します。
他のみずほ系リース株と比較すると成長力のわりに出遅れています。
当社と言えば株価高騰中のユニゾホールディングス株式を88万株を
持ち合いにより大量保有しており、時価50億円まで膨らんでいます。
(※ユニゾHD側も当社株を154万株保有しています)
ご自慢の連続増配については今期も継続して14期連続となる見込み
で前期比4円増の年60円配当を予想しています。今期は減益予想
ながら期初時点で既に4円の増配幅を出してきているので、今期の
業績については、会社側もある程度自信があるのかもしれません。
*参考記事 2014-07-21 2,745円 投資判断Outperform格上げ
高額図書カード優待銘柄、興銀リース(8425)の業績レビュー。
*参考記事 2012-12-17 2,183円 投資判断Inlineでカバー開始
興銀リースから中間事業報告書が来たので、レビュー。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。





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