高額図書カード優待銘柄、興銀リース(8425)の業績レビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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【8425】興銀リース(東証1部) 投資判断 Outperform格上

現在値 2,745円/100株 PER10.45 PBR1.11 3月配当優待9月配当

みずほ(旧興銀)系。総合金融サービス会社化を目指す。

配当は3月末9月末の年二回合計56円配当のため、配当利回りは2.04%です。

興銀リースは株主優待制度を導入しており、3月末現在の単元株株主に対して
3,000円分の図書カードを進呈しているほか、長期保有株主への優待制度として
1年以上の保有で1,000円分追加して4,000円分の図書カードが進呈されますので、
配当優待利回りを計算した場合、それぞれ約3.13%・約3.49%となります。

業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 2,560億円、経常利益 158億円 EPS 249円 
■2012年3月期 売上高 2,700億円、経常利益 111億円 EPS 118円 
■2013年3月期 売上高 3,520億円、経常利益 153億円 EPS 246円  
■2014年3月期 売上高 3,540億円、経常利益 174億円 EPS 264円
■2015年3月期 売上高 3,600億円、経常利益 180億円 EPS 265円 ce
□2014年9月中間売上高 1,800億円、経常利益 88億円 EPS 126円 ce

前2014年3月期は景気回復によるリース契約高の増(8,043億円→8,377億円)、
資産残高の増(12,631億円→13,439億円)が効き、期初予想を上回りました。
売上高こそ前年並みであったものの、経常利益は13%増の174億円となり、
前々年の経常31%増に引き続き大幅増のため連続で最高益を更新しました。

前々年の増益は主に東芝リースの子会社化の寄与分が大きいことを考慮すると
前期の2桁増はかなりインパクトがあります。そのため当社の巡航増配ペース
は通常年間2円なのですが、前期は倍の4円増配となり56円配となりました。
みずほのリース会社はどこも増配中ですが、当社の還元意欲は特に旺盛です。

また、前期を最終年度とする第三期中期経営計画が見事上ブレ着地が確定し、
今期はじまりとする第四次中期経営計画がリリースされております。計画に
よりますと3年後の2017年3月期には前期実績105億円の最終利益を120億円
まで伸ばすことを計画しておりますが、2013年9月に公募・売出を合計して
150億円超の資金の調達に成功していることを勘案しますと、十分に達成圏
であると考えております。

以上、投資判断はOutperformに格上げしてカバー継続します。

ネックとしては、バリュエーション的には芙蓉総合リースの方が割安感があり
東京センチュリーリースの方が事業拡大意欲(ポテンシャル)が高いので、
当社をわざわざ選好する理由に乏しいことでしょうか。NECキャピなども
保守見通しのせいで割安評価されてますので、リース業界全体が見直され
底上げされないと、当社株の浮上も先になるかもしれません。

*参考記事 2012-12-17 2,183円 投資判断Inlineでカバー開始
興銀リースから中間事業報告書が来たので、レビュー。
http://ameblo.jp/mtr-cyberbranch/entry-11427503899.html

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