
【8818】京阪神ビルディング(東証1部) 投資判断 Outpeform継続
現在値 748円/100株 PER14.0 PBR0.74 3月配当9月配当優待
住友系不動産。データセンター、場外馬券売り場、オフィスなど所有。
配当金は3月9月で合計15円のため1.99%となります。
京阪神ビルディングは株主優待制度を実施しており、3月末の単元株主
にお米券を1枚進呈していますので配当優待利回は約2.59%となります。
業績は以下の通りとなります。
■2012年3月期 売上高 132億円、経常利益 34億円 EPS 38.7円
■2013年3月期 売上高 136億円、経常利益 38億円 EPS 51.8円
■2014年3月期 売上高 140億円、経常利益 37億円 EPS 46.1円
■2015年3月期 売上高 148億円、経常利益 44億円 EPS 50.6円
■2016年3月期 売上高 150億円、経常利益 47億円 EPS 55.5円 ce
□2015年9月中間売上高 74億円、経常利益 22億円 EPS 25.9円 四e
2015年3月期の売上高は前期比5.9%増の148億円、経常利益は同20.5%増
の44.5億円増となりました。前期に取得した府中(というか中河原)のNEC
一括ビルの通期寄与と、リニューアルをした京都四条河原町のH&M一括
ビルの上乗せが効いて、増収増益を確保し、計画も上回りました。
今2016年3月期の売上高は微増の150億円、経常利益は5.4%増の47億円
と続伸を見込んでいます。足元では首都圏での物件取得の本格化を志向
しており、代々木公園で60億円を投じてイッセイミヤケ一括ビルを取得し
たり、物件情報確保のため神保町に事務所を開設をしたりしています。
一昨年実施した40億円の公募資金をテコにやや大味な物件取得が続いて
いるのは気掛かりですが、好業績を原資に有利子負債の削減は進んでおり
前々期残高567億円→前期残高512億円、と順調に減らしており財務は改善
してきています。良いのか悪いのかD/Eレシオもついに1.0倍となりました。
以上、投資判断についてはOutperformを継続します。
時価総額と同等の賃貸資産含み益を抱えた現状はなお割安と判断します。
中期的な目標値として、2018年3月期の売上高200億円、営業利益を70億円
を掲げておりますが、このペースでは間に合いません。財務体質改善からも
読みとれるように、思うように物件取得が進んでいない印象を受けますので
前述の東京事務所の開設はその辺のテコ入れ対策なのかもしれません。
配当についても2018年3月期に年間20円配を見込んでおりますが、こちらに
関しては現行の配当性向が30%弱の水準に過ぎないため、当社の安定性を
考慮すれば、この数字を少しいじるだけで20円は十分に配当可能ですので
おそらく予告どおりに出るかと思われます。
*参考記事 2014-06-24 543円 投資判断Outperform継続
京阪神ビルディング(8818)から株主優待のお米券がキタのでレビュー。
*参考記事 2013-03-01 504円 投資判断Outperformでカバー開始
お米券株主優待・京阪神ビルディングの研究(8818)
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。





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