リトル・プーリームのプラスティック・スリル・ブログ -12ページ目

リトル・プーリームのプラスティック・スリル・ブログ

テレビの低級化に抗し、マジで音楽を憂い、予言蔓延する世に悩み、
焦り多き家庭に困り、後悔伴う仕事に苦しみ、レーザー的に精密な
日本語の駆使に迷う中年男の見込み違いとニガリきった日々のアレコレ。

なにか「弱含み」だった今年のフジロック・フェスティヴァルのラインナップが、徐々に決まりつつある。


カニエ・ウェスト(Kanye West)&アウトキャスト(OUTKAST)という

大ラップ祭りの気配が、フジロックらしからぬものを予感させていたのもつかの間、

カニエのキャンセルという番狂わせで、一気に沈滞ムードが漂い、

しばらくのあいだ、今回は「ジャック・ジョンソン大会」なのか?と怪訝な思いで

サイトを眺める日々が続いていたが、

アーケード・ファイア(Arcade Fire)というビッグ・バンドが決定し、

とりあえず洋楽ファンを一安心させたとみられる。


さて、現段階で、チケット購入には、いまだ至らぬわけだが、

洋楽歴の長いさよちゃん先輩(以下「さ」)とともに、

久々の洋楽談義と行きたい。


***


俺「今年のフジロックについてだけど」

さ「あと一つの大枠の予想?まだ研究が足りないから、なんとも言えない」

俺「そうなんだ。じゃ希望は?」

さ「ブルース・スプリングスティーン(笑)」

俺「そうだね。でも難しいのかな~。自分の希望としてはカニエを埋めるエミネムかな」

さ「来たことがあるから、無いとは言えないね。でも、今回は無いでしょう」

俺「そうなの、残念。デ・ラ・ソウルとかが来れば、全然問題ないよね、格から行っても」

さ「でも、人気から言えば“ビルボード東京”クラスなんでしょ?(笑)」

俺「確かに。席は埋まらないよね~」

さ「まあ…埋まらなくてもいいんだけどね」

俺「ちゃんとした大ヒップ・ホップ祭りを貫徹したいなら、ルーツとか、パブリック・エナミーとかね」

さ「カニエよりも、ロック好きには受けるよね、その辺なら」

俺「でも、実際、ヒップホップの大物であと1枠を埋める可能性があるのかな~?」

さ「うーん、それとも、いつものUK枠なのかなぁ~」

俺「無難にポール・ウェラーとか???(笑)」

さ「ニュー・アルバムが出るんだものね、まあ、ルーツ(The Roots)も出るよね」

俺「じゃ、ルーツあるかな?あればうれしいな」

さ「そうね」

俺「マイブラ(My Bloody Valentine)はある?」

さ「しばらく無いです。」

俺「なんで?」

さ「前回のあれはヒドかったから(笑)あと、アルバムも微妙だった」

俺「でも、彼らは、意外に、あの新作に自信があるようなんだよねぇ(笑)困ったことに。」

さ「あの後すぐ来日して、“雪辱”を果たしたらしいから、今回の出演は無いよ」

俺「じゃあ、ジャック・ホワイトはどうかな?6月に新作が出るみたいだし」

さ「うーん…ジャック・ホワイトねえ。サイトを見たら、何か予定がかぶってるみたいだから……」

俺「そっか。すでに決まったラインナップについては、どう?」

さ「アーケイド・ファイアは、世界的に評価が高い。現役感のある大物が決まったのは良いことだよ。」

俺「うん」

さ「個人的にも見たい。フランツ・フェルディナンドも、いまさら感もあるけど……まあ、見たいね」

俺「あの人たち(=フランツ)は大物感が出てこない人たちだよね(笑)」

さ「でも、ヘッドライナーしたことがあるんだよ、だからホントは大物なんだよ(笑)」

俺「ところで、ジャック・ジョンソンの人気が分からない。自分は知らないに等しいし、あの格付けもどうかなあ」

さ「私たちの感覚だと、ちょっと不満。でも、じつは、ファンが多いんじゃないの?」

俺「そうなのかぁ。“小物”って感じだけど」

さ「プーリームさんの趣味とは対極にあるよね。へなへなした白人で、自然派で・・・」

俺「政治性も無さそうだし・・・」

さ「まあ、これを機会に改めて研究対象としてみては?」

俺「そうだね」

さ「デーモン・アルバーンが心配だねぇ(笑)」

俺「どういう心配なの?」

さ「ソロ・アルバムがどうなっているのか・・・」

俺「たいしたものじゃない気がするけど」

さ「ゴリラズは良かったけど、ソロになるとどうなのかな。人脈とかセンスで成り立ってる人のような気がするから」

俺「うーん。地味っぽくなのかな、ライブは……あと、マニック・ストリート・プリーチャーズの人気も、日本だけのものじゃないのかな?」

さ「英国では人気があるんじゃないの?あの青春ロック的な路線は嫌いじゃないけどね、私は」

俺「ヒップホップってのは、いつのまにか終息したムーブメントになってるよねえ。そんな中、かろうじて人気があるのが、カニエ、ジェイ-Z、エミネムの御三家。で、休んでた大御所アウトキャストだけど、路線がかなり“歌モノ”へシフトしちゃってるから、ヒップホップの活性化にはつながらないんだよな~」

さ「プーリームさんのいうところのヒップホップ性って、パンク的なものなの?つまり、ギャングスタ的な?」

俺「パンク的なものに近いけど、それよりも、もっと言いたいことがハッキリしている感じかな。破壊というよりも主張だよね」

さ「なにかオレ様的な、“オレの話を聞け”的なものなんでしょ?でも、ラップって、政治性というよりも個人的なことを言い合ってるって感じがするけど」

俺「それが大勢を占めているのかもしれない」

さ「ヒップホップの世界でも、ロック同様に、歌モノっぽくなってるとイヤなんだ?」

俺「そうだね。ケンドリック・ラマーなんかのようなヒップホップの魂を感じさせるバンドが複数出演して欲しいね」

さ「ケンドリック・ラマーは“歌モノ”っていうより、“曲モノ”って感じがするね。確かに、いいかも」

俺「“曲モノ”って概念は面白いね。さて、今回、一般受けしそうな名前は、フォスター・ザ・ピープル、ロード(LORDE)、トラヴィス、ストライプス、ルミニアーズあたりかなあ」

さ「そうね」

俺「先輩は、ビッフィー・クライロ(BIFFY CLYRO)に興味あるんだって?」

さ「以前、サマソニに来たとき、テレビにも出て、アンプラグドでちょっとライブをしたんだよ」

俺「へー、それで?」

さ「なかなかイイと思って、CDを聴いたんだけど、そのときはピンと来なかった」

俺「うん」

さ「むしろ、ライブだと魅せるところがあるんじゃないかっていう予想があるんだよ。欧州では大人気だし」

俺「なるほど」

さ「逆に、ロードとか、ストライプスなんかが、ライブはどうかなあって思う」

俺「アカペラ的にやるしかなさそうだもんな(笑)」

さ「ロードはそうだろうけど…、ストライプスは“子供名人芸”的なものが見られるだろう(笑)」

俺「でも、それじゃ中身が無さそうです・・・」

さ「どっちも子供のすることだから、あたたかい目で見守りましょうよ」

俺「あと気になるのは・・・」

さ「ボンベイ・バイシクル・クラブ(Bombay Bicycle Club)、オーガー・ユー・アスホール(Ogre You Asshole)、ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート(The Pains of Being Pure At Heart)が見たい。どれも名前が長い~」

俺「だから売れないんだ(笑)」

さ「あと、ブルース・スプリングスティーンがイチ押しのガーランド・ジェフリーズ(Garland Jeffreys)、大物アーチストのU2やレディオヘッドに支持されているウォーターボーイズ(The Waterboys)に注目してる」

俺「その辺は日本じゃ無名に近いけど、見る価値が大いにありそうだ」

さ「楽しみです。けど、まだチケット買ってません。もし、レッチリが出ることになったら大変だから、今から買ったほうがいい」

俺「そっか、買えなくなるか!」

さ「レッチリに根拠はないけど(笑)」


***

さて、久々のブログ更新は、ネットでいくら調べてもわからない謎シリーズ(つづき)だ。


例によって、インターネット(googleなど)の検索は便利だが、いくら調べても分からない問題がある。

たとえばタレントなどの個人プロフィールには、不明でいつまでも気になるものがあるが、その他にも、日常の些細なことが、ぜんぜん解明しなかったりする。


謎1:
とくに優秀なイメージのない國學院大學が、東京大学史料編纂所と独自のパイプがあるという事実は、最近知った。
日本史だけが好きで好きで、勉強がニガテな人間にも、東大史料編纂所へのルートがあるというわけだ。
さて、最近、人気の出ているらしい作家兼オカマ的タレント・岩下尚史という男がいるが、芸者(花街)の風俗・歴史を書物にまとめているらしいというので、すこし興味を惹かれ(やがて小谷野敦に信憑性の点で批判されていることも分かった)、國學院大學文学部を卒業したという事実は掴んだものの、何学科を出たのかがさっぱり分からない。いくらネットで検索しても出てこないのである。
たとえば、売れっ子作家・有川浩のように園田学園女子大学卒業という事実を伏せたほうが有利(知的に思われたい、一瞬、男性作家だと思われたい)という判断・欲望が動いたのだろうと思しき事情に似た理由が、ここにも隠されていると想像できる。


謎2:
年末の或る日、セブンイレブンに寄った。

すると、レジの前に、大量の熨斗紙の付いたタオル(300円くらい)が置かれていた。こんなものを誰が買うのだろうか、魅力の無い商品だし、場所取りだな、と思って調べたところ、新年の挨拶回りに持参するものとして、タオルが重宝されているらしいと分かった。

安くて邪魔にならない手軽な土産物として、選ばれているのだというが、ネットで調べると、関東独自の風習らしく、「お年賀タオル」と呼ばれている。俺には初耳だった。
ただ、関東由来の風習だ、という説明は、おもにタオル業者によるもので、曖昧さがぬぐえない。

「関東」というくくりも大雑把すぎる。どの地域に発し、何県まで普及しているのかを知りたいのに、いくらネットで調べても良く分からない。

これも気がかりなまま執拗に解けない謎のひとつである。






BS朝日の音楽チャート「BEST HIT USA(ベストヒットUSA)」は、わりと面白い。


が、先週は英米の大スター、ポール・マッカートニーとイーグルスの大特集で、メインのランキングが超駆け足、というか、かなりおざなりな扱い。で、アッというまの紹介に終わった。


せっかく面白い新曲がいくつもランクイン&上昇してきたのに残念である。


(余談ながら、どうして、イーグルスは「特集」なんかでも、たいてい1曲「ホテル・カリフォルニア」しか流されないのか?ほかには、ズシンと来る名曲が無いのか?……他方、ポールは、お茶を濁すような軽い余興めいた凡曲を次々発表することが許される例外的な歌手に見える。が、これは彼の"人徳"のなすわざなのか?愛すべきポーリーの「いたずら」を、いつもお茶目なポーリーが50になろうが60になろうが、我々は温かく見つめるべく要請されている。そこは、不思議といえば不思議な話である。)


てなわけで、雑に扱われた今週のチャートのほうは、録画して、ゆっくり再生しつつメモするしかない。
(ケチなBS朝日のサイトには、チャートが掲載されていないのだから)


こよなく洋楽を愛するオレとしては、たとえダサくてダルい曲のオンパレードであっても、一応全曲をすこしずつ流す本来の番組スタイルに(うんざりさせられながらもアメリカの世相を嗅ぎ取れるような感じもして)、時には怒りつつ時には冷ややかに眺める楽しみというのを重視しているのだ。

小林克也だって、退屈なチャートの紹介に辟易しているのは分かる。しかし、次週から、番組が元に戻ることをオレは期待している。


1(U). Mirrors (Justin Timberlake)
2(D). Just Give Me A Reason (P!nk feat. Nate Ruess)
3(U). Can't Hold Us (Macklemore & Ryan Lewis feat. Ray Dalton)
4(U). Heart Attack (Demi Lovato)
5(D). Stay (Rihanna feat. Mikky Ekko)
6(U). I Love It (Icona Pop feat. Charli XCX)
7(D). When I Was Your Man (Bruno Mars)
8(U). Come & Get It (Selena Gomez)
9(U). My Songs Know What You Did In The Dark (Light Em Up) (Fall Out Boy)
10(D). Feel This Moment (Pitbull feat. Christina Aguilera)
11(U). #thatPower (Will.i.am feat. Justin Bieber)
12(U). Cruise (Florida Georgia Line feat. Nelly)
13(D). 22 (Taylor Swift)
14(U). The Way (Ariana Grande feat. Mac Miller)
15(D). Alive (Krewella)
16(U). The Other Side (Jason Derulo)
17(U). Next To Me (Emeli Sande)
18(N). #Beautiful (Mariah Carey feat. Miguel)
19(N). Here's To Never Growing Up (Avril Lavigne)
20(D). Suit & Tie (Justin Timberlake feat. Jay-Z)

(順位の横のNはNew、UはUp、DはDown)


懐かしい気がするが、アヴリル・ラヴィーンが久々にチャートイン。人気者だねえ。あのスタイルに(パンク・ヒロイン的なもの)、アメリカ人は飽きないのかねえ。


マライア・キャリーが貫禄のチャートイン。

「ヒャ!」とか「キャッ」とか独自の声をもらしているだけなのに、あ、マライアだと分かるブランド力のすごい安定感。


チャートの動向としては、アリアナ・グランデ、セレーナ・ゴメスといった若いアイドル歌手が強いようだ。

そこに、誰も文句の付けようがないスーパーアイドル、テイラー・スウィフトが君臨し、白マッチョな女の見本・ピンクもいれば、黒マッチョな女の見本・リアナもいる。

さらには、元子役アイドルのデミー・ロバートや、元カリスマの中年歌手マライア・キャリー、元カリスマ・ロッカーのアヴリル、昔はアイドルだったアギレラなどなど、現在のチャート内には、女性が、あふれかえっている。スエーデンやEDMも、女部隊だ。


しかし、1位は、ティンバーレイク氏のセコい感じがする長くてぬるい曲。

どうしようなく古臭くてダメな曲に、さんざんカネと時間をかけて、妙な処理をほどこし、無理やり聴けるよう、強引に料理したような感じがある。


10位内にしがみついているブルーノ・マーズとリアナのおぞましい演歌が省略されて、耳に入らなかったのは、幸いだった。脳に、毒がしみこまずに済んだ