満開とプラスチックック
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おどけた男

なかなかにして成り難いものが芸術と呼ばれる「滑稽」だそうです。
俗に「逆金」と言われるもので、世の中では99.9パーセントの道化と0.1パーセントの芸術が均整を保っているのだそうです。
ひょんな事から、空気の結晶化に成功した男がいます。この男、自称博士の変わり者で初等学校を放校処分になったと記録されています。彼の住まいには変テコな器械やガラクタが溢れ、また、昼夜おかまいなしに奇天烈な器械音や話し声が小さな街なので辺りじゅうに聞こえて、隣のパン屋のミナンザおばさんは
「あぁ、あの畜生め!!夢で会ったらあいつにだけはパンを売らないよ」と、至福の復讐(睡眠)を邪魔されているのでした。
男は「思い出も結晶に出来ないか?」
と、何くわぬ様子。あっさりと思い出を結晶化させました。男は何日かの間は、ずっと結晶化した思い出を眺めて過ごしました。ハァ~と息を吹きかけてなめし革で磨いたり、ヨッと両手で高く持ち上げたり、一緒に風呂に入ったりベッドインしてみせたりもしました。街一番のおしゃべりジーポは学校の帰りに、男がヘラヘラと思い出と風呂に入っているのを見てしまい、しめたとばかりにスキップで道を行きます。
「ねぇねぇ、聞いても驚くな、不思議な男の不思議な話」
またしても私の興味はここまでで、後の事はどうでも善いのである。今私は、食後はコーヒーにするかティーにするかを考えている最中なのだから

刻んだ分だけ消えてゆく邪気

ポクポクチーン
何ですのん
ポクポクチーン
誰ですのん
ポクッポクッチィィーン
強目に叩いてみましたが
ポクポクチーン
澄み渡れ!
ポクポクチーン
この世界!
ポクンポクンチーン
何て心の底で
ポクポクチーン
考えてるとは
ポクポクチーン
誰も思わない

童貞詩集「初恋丸発進」

激しく飛び交う怒号と手
あの子はいつも泣いていた
ハンカチーフに波の音
ハンカチーフは波だらけ
あれはオバァに教わった
リンゴの汁のあぶり出し
貸してごらんゃあの子からハンカチーフに火を着けて真っ黒焦げになったとさ
あの子が泣いてる夏休み
おぃらの好きなあの海が
出ると思った夏休み
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