満開とプラスチックック -3ページ目

くだらぬくだらぬ

先頃、「黄金律の黄金水」という見出しが、ある統計紙にでました。新聞報道に載らない小さな痴事・癖事を主に扱い、それらにおける加害者の大半は目付きの大人しい中年で、取り調べの第一声に「なぜこんな事をしたのかわからない」と答えるのが特徴らしいです。
黄金律とは西欧から伝わった道徳観念の総称で、ジェントルマンシップなどもその一つであります。
西欧風に背広を着込み、律の継続で得た賃金と引き換えに黄金水を啜り飲む彼らの実体をほじくり出し、単純に「由々しき事態である」と統計紙は語ります。
編集長は、女性の躍進を支える会の会員で33歳独身だそうです。
週間の、この統計紙を一度の購読も無く、むしろ存在すらも知らない人の割合は、どうなっているのか。
来月には創刊5周年を迎えるそうで、ぜひ皆様もご一読をと思います。

神など案外身近に居るもんだ

アミニズムは「崇拝」、アルケーは「根源」、フィロソフィアは「哲学」を指します。
アフロディテは恋愛の神と呼ばれ、高級な果実酒をグビッとやりながら岡の上に建つ城のバルコニィから空をひなが眺めては家路を急ぐ燕、とりわけ「若い燕」を誘惑したそうです。
私の以前の職場キャバクラは生活のかかった荒海の様で、当然魚と漁師が毎夜ギラついた眼でしのぎを削っておりました。どちらが魚で漁師かは何気ない言葉や行動により目まぐるしい変化をするので退屈はしませんでした。私は、その漁場を管理・酒食提供する身でありました。エロース(アフロディテ)は哲学上「欲求・憧れ」と捉らえるそうでして、海の神ポセイドンとアフロディテの主従争いに酒の神ディオソニスが悪戯に「火」を付け、古代ギリシアを目前に感じられさしずめGF(ゴッドフィクション)映画の様でした。3神の政争の人間男女の代理戦争が虚構である事も「天空・時間」の支配神ゼウスの代弁者として私達が「水」を挿しに行く事で終わりを告げるのが印象的でした。万物の根源を「火」とし「万物は流転する」
と説いた哲学者ヘラクレイトスと、万物の根源を「水」とし「自然現象全ては合理解明できる物」と説いたタレースの擬似問答まで聞こえてきそうな抒情空間には、皮肉にも勝利の神ニケは誰にも微笑まないものでした。

時代を超えた不治の病

気持ちを伝えようと努力すればする程うまくいかない事。
繰り返し繰り返し勉強し続けるたび落第する事。
国全体が諦める事の方が多かった時代。今は小さな物でも手に入れる事が出来る様になってきました。意図的に諦める者を生み出してきた国策の変革の煽りを受けて相対的な自由を得た半面、絶対的な不自由を背負い続ける義務を持った気がします。
「なせばなる、なさねばならぬ何事も」
だけを教えられ揺り篭から墓場までを走り続けるしか無かった先人の馬鹿より、
「どうなすか、言わぬうぬらが何を言う」と街を練り歩く若者の正直な意見に本質を見ました。
彼らの勢いを鎮める事は不可能に思います。なぜなら彼らは「どうなすか」を聞く事を忘れ、先人は伝える事を忘れていた為です。
フラリくぐった一杯飲み屋の中は中年のダメ親父が集い、親父達の怨念と責任の滲み出た背中が印象的で、テーブルは満席、カウンタァに親父と親父に挟まれた一席が空いています。何やら居心地の悪さを感じた私は席に座る事無く店を後にしました。のれんをくぐると屋号に目が行きました。「ホープレス」希望無しと書かれております。