めぐ「引き続き、2024年北海道旅行のお話です。3日目はいよいよ今回の真骨頂といいますか、北海道内を大きく回ります。この計画を最初に立てたのは2020年になりまして…、まあ色々無謀でした。そして今回、ついに実行へ至りました。ではご覧ください。」
 

第1夜へ

 


2日目の朝へ

 

 2024年11月7日(木)午前6時31分 札幌市中央区/札幌駅南口


 3日目は雨ばかりか雪が交じり、風も冷たく吹く寒い朝を迎えた。ひとまずこの日は見て回る要素の多かった前日から一転、ひたすら乗ることに専念するような1日の予定。札幌を出て、旭川から網走は2016年に乗車していない石北本線へ…。

 網走からは同じく未制覇となる釧網本線を乗っていき、釧路からは根室本線と石勝線で札幌へ戻るというものだ。日没の早い秋シーズンになったが、ひとまずは2020年に組んでいた"究極の行程"を全て消化できる予定になった。

(A)コインロッカー・小(札幌駅東改札付近) 400円
 まずは前日と同じく、ロッカーへ大荷物を預け入れよう。大荷物を預けたまま大移動という行為は、2016年に南千歳で始めたことから"南千歳方式"ともしていたり。その際も釧路を経て、釧路湿原にある塘路を目的地にしている。

(S)緑茶うらら500ml(JR北海道フレッシュキヨスク) 130円[自]
 朝7時前という早い時間のため、コンビニ売店は開いていなかった。食料なくともひとまずは水分だけ確保して、ここからの長丁場に備えておこう。網走では1つ決めていた事柄もあることだし…。


(放)JR指定席券:札幌→網走 2/6回目
 今回は早朝から大移動という"メインイベント"がある。網走へ向かう『オホーツク』は長らくキハ183が使用され、キハ261は基本的に使用されることがなかった。2023年からは『おおぞら』から退役したキハ283が使用されるほか、グリーン車も廃止されている。


 通常は指定席が2両、自由席1両と短い編成で運行される。キハ283の側面表示はドア横に縦長なモノであり、カラーLED式へ交換されていた。新塗装化はされず、ドア周りの赤い"ワンポイント"が個性を引き続き見出すのだ。


20.札幌6:52発→網走12:12着 特急オホーツク1号/網走行き キハ282-4
 指定席は以前からグレードアップ指定席となっており、長距離乗車でも快適に過ごすことができるようになっている。天井周りや横引きカーテンは旧来のままなので、キハ261とは異なるやや古めかしい印象となった。


 埋まり方もそこそこに、秋どころかすっかり冬の装いにもなった札幌を発車。豊平川を渡った後、白石までは千歳線と方向別の複々線を形成する。そういえば車内放送に、チャイムが入っていないような…?


(S)北海道大雪山の天然水500ml(JR北海道フレッシュキヨスク) 110円[自]
 改めてこの日は札幌でモノをあまり確保できず、飲料系のみでスタートすることとなった。自動販売機ではある程度持たせるため冷えたペットボトルと、寒い屋外で暖をとるべく温めた缶コーヒー系を確保。画に収めようとして、採用したのは"テイク2"だったりする。


 切符類がうまく写らなかったので、さらに3回目の写真も追加する。3日目まではすでに指定席を3回分行使しており、残すは3回分。2回分は決めているので、残り実質1回はどうしようかと…。

(S)ジョージア北海道オリジナル250g(コカ・コーラ) 140円[自]
 北海道限定のデザインとなる縦長な缶コーヒー飲料を、今回の暖房として利用していた。こういったモノは甘い口当たりなことだと相場が決まっている。中身はおそらく本州用と変わりないだろう。


 特急は江別を通過して、千歳川を渡る。特に示すモノがないまま、札幌市内を抜けていた。


 並走する国道12号は日本一長い直線区間を有している。果たしてそれは、どこからどこまでだっただろうか?この付近から旭川までで99kmあり、まだまだ長い道のりの途中に過ぎない。


 特急は岩見沢に停車。降ってくる雨に雪が交じりながらも、空は晴れてきていた。ホームに馬の像があったのは何だろうか。


 美唄にかけては雪が強まってきている。こうなってしまうと、少し遠目の景色も見られなくなる。


 札幌から旭川までは、冬真っ盛りだった2016年1月と同じ道のり。当時も雪の中を進んでおり、今回も秋景色目当てのつもりが雪景色。車内より外が白くなり、独特な雰囲気にしてくれる。


 砂川,滝川,深川,旭川と、停車駅に"川"が続く。滝川から分かれる根室本線は富良野までしか通じなくなり、路線名と一致しないばかりか分断することにもなった。旭川への普通も新しく投入された、電気式気動車となる。


 深川留萌自動車道を潜り、そろそろ特急は深川に停車していく。留萌本線がほぼ廃止されたため、留萌へはこの道路が頼みの綱となろう。通行そのものは無料となる。


 深川を出ると、遠目には雲が取れてきている。雪のかかった山々の上に雲がかかり、どことなく幻想的な景色にしてくれる。


 旭川まで10km。山間のトンネルをいくつか抜けていき、周辺は晴れてきた。


 旭川の手前で、これまで流れなかったチャイムが流れてきた。市街地に入って高架へ上がり、旭川に停車する。

(つづく)