めぐ「こんにちは…。しばらくは旅行モノで、北海道のお話をベーシック仕様で進めていくこととなるんです。それでなんですけど、帰ってきてから右下半身の違和感がはっきりしてきたんです。整形外科へ出向いてみれば、ちょっと膝の骨部分にズレみたいな…。ま、始めますか。」
 

第1夜

 


第2夜

 

 2024年11月5日(火)午後2時8分 北海道函館市/函館駅


 函館本線は路線名が示すように函館を起点とし、小樽,札幌を経て旭川まで結ぶ長大な路線。表記上の総延長は458.4kmとあったものの、旭川まで調べれば423.1kmといい支線を含む数字と思われる。函館にはそんなキロポストをモニュメントとしても設置している。


 ということで改札を出て、西口から外へ出よう。正面の写真は2016年に収めているし、今回は西口から向かう目的地があるのだ。


 目的は函館の"2大グルメ"。2016年に函館を訪れた際は十字街から歩いてベイエリア本店へ向かっており、今回は駅に近いところをと調べていた。その結果『ラッキーピエロ』と『ハセガワストア』、駅からほぼ近いところに双方があるという…。


 先に『ラッキーピエロ』から入っていくとしようか。函館駅前店では入口から階段を上がっていき、2階に店舗を構えるというタイプ。店内はすでに人が多く、先に注文してからも席が空くまで待つこととなる。

 さて元々ラッキーピエロは中華料理店だったという経緯があるらしい。名物の『チャイニーズチキン』など、名称などにその名残があるのだろう。現在はハンバーガーがメインとなっているほか、カレーやオムライスも取り揃っている。


(A)チャイニーズチキンバーガーセット(ラッキーピエロ) 968円
 選んだメインはもちろん、2016年にも頂いた1番人気メニュー。今回はさらに1番人気のセットとして、自家製ウーロン茶と『ラキポテ』を合わせてみた。自家製ウーロン茶は苦すぎることなく、スッキリとしているうえにハンバーガーと合わせても悪くならない。


 一番人気の"本体"となるチャイニーズチキンバーガー。鶏唐揚げを中華風のタレにくぐらせて『チャイニーズチキン』となろう。レタスとマヨネーズが合わさることで、より魅力が増すんだ。これが最高。これだけのために函館へ渡る価値すらある。

 さらに今回は『ラキポテ』も目的にしていた。特徴あるポテトは2016年に頂くことなく終わり、その後テレビで取り上げられたのが大きい。揚げたてのポテトに塩味で終わらせず、ミートソースにチーズかホワイトソースをかけて焼き上げたのだ。

 トマトの酸味にミートの濃厚さ、そこへホワイトなクリーミー。ポテトのあるべき食感に合わさって、単体でも十分な魅力を発揮してくれる。うまく表現はできないが、とりあえず函館に来た際は食べていけ。


 ひとまずラッキーピエロで、チャイニーズチキンバーガーのセットをごちそうさま。これだけで十分かもしれないが、やはり函館の"2大グルメ"。もう片方となる『ハセガワストア』へ…。

 ところがハセガワストアでもベイエリア店(ラッキーピエロに隣接!)と異なり、函館駅前店は面積が狭くほぼ持ち帰り専門店の様相。名物は『やきとり弁当』であり、注文を受けてから肉を焼きあげて仕上げる方式だ。時間に余裕はあったはずなので、少しばかりかは待ってもよかっただろう。


(A)豚精肉タレ5本(ハセガワストア) 600円[軽]
 なんだかんだで作り置きの単品から持ち帰ってしまった。タレは3本入りがなかったため、5本入りで購入。ハセガワストアの"やきとり"は豚肉が使われており、おそらくはやきとり弁当と同じ肉だろう。同じ串にネギも交じっている。それを駅の待合席でいただくというのも、どうだろうか。

 作り置きだったところで、店内で焼き上げた品に違いない。その際、赤ワインを使っているのも特徴だ。そのため炭火焼きと共に独特な香ばしさとなるほか、タレが独特なうまさを演出してくれる。これも函館へ渡る価値のある品となったし、次があったら焼きたてだだな。


 …結局時間が余るという、いつもの流れになってしまった。駅の待合席だったならば少し待ってでも、やきとり弁当として店で注文すべきだったかもしれない。ここから乗る特急の指定をどう取るかもそうだが、それを加味しても100分近く余っている。


 ならばいっそ、函館市電で乗車していない区間を押さえておくのもいいはずだ。2016年に乗車した際は湯の川から十字街を制しており、ちょうど十字街でルートが分かれることとなる。時間を考えると『函館どつく前』か『谷地頭』、どちらか一方しかない。


4.函館駅前15:19発→函館どつく前15:33着 5系統/函館どつく前行き 函館市電9602B
 来たのは連接低床車両で、函館どつく前行きであった。結構乗っており降りる客は多けれど、乗る客も相応に多い。なお『函館どつく前』という表記について、"つ"は大文字となるものの"どっく"と促音で読むのが正しい。


 十字街からは2016年に乗っていない区間となる。メインはおそらく5系統であり、2系統が谷地頭に向けて分かれていく。


(S)函館市電:函館駅前→函館どつく前 230円
 乗ること13分程で函館どつく前に到着。函館駅前から乗り通した客は他に少なく終わった。終着の停留所では単線になっており、ホームは乗車用と降車用で分けられる。


 停留所の付近は造船所となる。従業員用の集合住宅がある他、建物に『団結会館』とあるのが労働組合らしい。線路はここで途切れており、漁港へは続いていない。


 函館駅前、湯の川の方向を見る。函館どつく前を出てすぐに複線となっており、線路幅は珍しいことに1372mmらしい。十字街で谷地頭からのルートが合流する。停留所から外国人墓地は800メートル程とあった。
(つづく)