「こんにちは~、鉄旅リターンズプラスだよ。前回までに博多から代行バスを挟みつつ、山陽本線で広島。そこから新しく開通した、可部線のあき亀山ですよね。で、新幹線と在来線で岡山へついたのでしたとさ。岡山から四国渡るっていうんだけど…、かなーり大掛かりなものなんだってね?」

「それと、前回まで流れもわからない方がいらっしゃるかと思います。そこでワープゾーンをご用意していますので、そちらからもぜひ。」

 

 

 

 

 

 


2018年8月26日(日)午後9時5分 岡山市北区・岡山駅

58.岡山21:12発→高松22:08着 快速マリンライナー65号/高松行き 5003
 四国へ渡る特急と同格にして、本数の多い快速『マリンライナー』。四国と西日本の車両を連結し、前3両は四国の車両。最近になって一部編成が7200系の座席モケットとなったらしいが、この車両はそのままとなっている。車内が混雑して岡山を発車。

 岡山から追加で合流した者のため、四国での行程を確認する組。
なな「今日は高松一泊で。明日朝から…、高知だっけ?」
ユン「高知で、またもっと遠く?」
めぐ「遠いから、出るの早いよ。」

 四国での行程は"例のモノ"で確認しているため、また寝る組。
さく「もう景色だか何だか。」
もも「見れないし、見たんなら寝ればって…。」

 このマリンライナーは妹尾に停車し、早島は通過するタイプ。茶屋町からは宇野線から本四備讃線へ進み、児島までに結構な客が降りていった。
なな「ってか…、いいの?高知から高松戻ってネットカフェ。」
ユン「いいじゃないですか、先輩がいつもやってることとか。」
めぐ「ごめん、これも朝早く出たいの。」


 さようなら本州。瀬戸大橋は島々を渡るいくつかの橋で構成され、その総称である。
なぎ「…暗くて見えない。」


 こんばんは四国。渡りきったところは港らしきところであり、照明が灯っていた。
ユン「で、2日目…。4日?3?」
なな「切符は2日目で、徳島のほうよね?」


 坂出でも結構な下車があり、車内は空席が多くなる。岡山での混雑ぶりは何だったのだろうか…?
めぐ「で、また高松戻ってホテル泊まって。ちょっと回って帰ろうかなって。」
なな「なんか…、あなたたちらしい?」


 岡山から56分。到着した高松は頭端式なので、上下移動もなくわかりやすい。合わせて先に入っていた便が岡山へ発車するのだが、そちらの5000系自由席は7200系のモケットとなっていた。


 四国の特急電車、8600系と8000系が並ぶ。空気ばね車体傾斜式の新しい前者と比べて、制御自然振り子式の後者は車体が低いとわかる。
めぐ「これはそんなに乗らないかな?」
もも「そうね…、松山は入ってないし。」


 改札を出て、この日の鉄道乗車は終了。フルカラーLEDの発車案内は、最終の行先が赤く表示される。
なぎ「ホテルあるんなら、早く入って寝させてくれよ。」
めぐ「ごめん、もうちょっとだけ。」


 コインロッカーはしっかり明記されていた。3日目と4日目は、ここに荷物を置いて回ろう。
さく「これを南千歳方式と…。」
なな「南千歳って北海道よね?」
なぎ「ああ、最初に使ったのが南千歳。」


 もちろん夜だからと、駅舎の写真を忘れないのが旅行班。今夜は5日間という"長期日程"であることから、まともな宿泊を挟まなければ体がもたないと判断。ホテルを予約している。
ユン「近いですし、もうすぐです。」



(現)健康ミネラルむぎ茶1L(伊藤園) 183円
 そのホテルへは、駅前から基本的に一本道。途中のミニストップで、仕入れられるものはある。寝床で頂く水分も調達したい。
めぐ「案外こっちのほうがいいかも。」
もも「アンタの感覚は最近わかんない。」


 途中の信号交差点からは、今夜構えるホテルの看板が見える。さあ、あと少し…。


 途中の買い物を挟んでも、歩いて10分以内で『パレスホテル高松』に到着。入ったらフロントで予約券を渡し、宿泊者名簿に記入しよう。
さく「お疲れさまでした…。」
なぎ「まあ、シャワーは浴びて寝ような。」



(前)朝食なしシングルルーム(パレスホテル高松) 5500円
 今回はJR四国のネット予約から選択している。2人用室は1人4200円、それらをシングル利用すると6000円。日曜日から月曜日にかけては朝食が設定されていない。この朝食を省略することにより、3日目は出発を早められると判断した。
めぐ「6時起きぐらいかな?」
ユン「高知から、宿に毛で…。」
なぎ「"すくも"。」

 睡眠らしい体制でテレビもそこそこに、翌朝6時まで就寝。しかしこの時、携帯電話のACアダプタを自宅に忘れていた…。


2018年8月27日(月)午前6時41分 香川県高松市

 ホテルで迎えた"3日目"の朝。高松駅の近くとあって、ビルが多く立ち並んでいる。晴れ渡った空、今日も暑くなりそうだ。


 月曜日は朝食がないため、そのまま部屋の鍵をフロントに返してチェックアウト完了。
さく「…おはようございます。」
なな「おはようございます。…いるね?」
めぐ「そりゃ…。」
もも「全部言い出しっぺはこの人よ。」


 ホテルから駅は歩いて近いので、ある程度余裕を持って向かうことができるもの。前日は夜に降り立ったため、改めて駅の写真を収めておきたい。
ユン「高知から宿に毛で…、"すくも"でいいんですよね?」
めぐ「今日、結構長丁場だからね。」

 3日目は高松から高知県へ。特急2本と末端の普通で宿毛へ向かってから、高知へ戻ってくる。続いて『ごめん・なはり線』で奈半利へ向かい、三度高知へ戻った後は高松へ戻るという。長丁場ながら、比較的単純なルートといえようか。
(つづく)