「今回から『鉄旅リターンズプラス』として、2018年8月の旅行記を流していきたいと思います。題して『西日本だって愛してほしい!』。とりあえず旧旅行ブログ(Yahoo!ブログ)にて、2019年9月1日の投稿期限が切れるか。もしくは全部流しきるまで"ベーシック仕様"を流していきました。その結果少々強引ながら、ほぼ同時に終えることと相成りまして…。」
「もちろんあくまで、基本の体裁は旅行班4人による旅行モノ。完成形へと仕上げなくてはなりません。そこで結果的に…、初公開となる長編旅行記となるわけです。話はこれくらいにして、始めましょうか。時間は2018年8月25日、朝6時半の名古屋市内です。」
2018年8月25日(土)午前6時29分 名古屋市熱田区・名鉄金山駅
今日は金山からスタートしたい。犬山行きの急行もさることながら、3100系に2200系という組み合わせの急行が早朝らしい。
(前)名古屋市内→博多南:JR運賃 11120円
前回の終盤、今回使用する乗車券を飯田で購入していた。その距離は821.8kmになったので、発駅が特定市区内(名古屋市内)として扱われる。このため手前の金山からスタートしても問題ない。
もも「結局がっつり最初から始めるんじゃん。」
さく「そりゃ、旅は道連れとかいうし。」
もも「変わんないじゃないのよ、いつもと何も。」
なぎ「忘れもんは…、指定席2つだけだよな?」
めぐ「他はバッチリ、大丈夫!」
新大阪から博多まで、新幹線の指定席は2枚しか確保できていない。残りは自由席か、時間差をつけるか…。
なぎ「…自由席でいいか?」
めぐ「…調査役だし。」
もも「…結局そうなる。」
最終的に調査する目的を有していたリーダーと、初日の"ご褒美"として以後勝負事のない参謀役が指定席。勝負事を控えた者と姫は自由席となった。
さく「まあ、自由席空いてればいいんだし。」
もも「いいけど、後で罰当たったら責任取らないし。」
さて金山のホーム。東海道本線は3ドア車両で統一されていることもあり、ホームドアの実験が行われていた。この段階では必ず車両より先に作動する。
36.金山6:55発→米原8:09着 区間快速5701F/米原行き クモハ311-8
区間快速は311系の8両。名古屋駅への手前らしくそこそこ乗っている。
さく「適当でいいでしょ。」
もも「またそれ…。いい加減そういうのやめたら?」
名古屋で乗客が入れ替わる形になり、座席が一時的ながら一気に空く。再び乗客が増えたところで、本来の"スタート地点"を発車。
さく「作戦成功と…。」
なぎ「じゃあ、寝る。」
そこから寝つつ、垂井まで来た。大垣からは本数が少ないこともあり、車内は混雑模様を見せている。比較的本数の少ない区間。短距離ならばまだしも、長距離乗車の際は座っておきたいもの。
もも「今日ここから長いんだし、スペースとらなくていいの。」
さく「じゃあ、せんねん灸で起こしてよ。」
台風一過直後らしくなのか、変わりやすい山間でどうも雲が多いらしい。関ヶ原の霧がかった山々は、どことなく幻想的…。
もも「…こういうの好きだとかじゃなくって?」
なぎ「スペースとらないったろ、今さっき。」
米原からの在来線はJR西日本となる。JR西日本は駅番号を吊り下げ式駅名標に表記しない方式であるため、東海の駅番号CA83と西日本のA12は別々に記されている。
新快速の前方8両は225系0番台も、先を急がれ座席は埋まってしまった。
もも「ほら…、言わんこっちゃない。」
めぐ「東で入れた次は西でしょ。」
もも「後ろ空いてなかったらどうすんのよ?」
37.米原8:18発→新大阪9:39着 新快速3227M/姫路行き モハ222-3032
北陸本線からの後方4両は223系2000番台。空席は少なかったものの、車端部がボックスシートのようにまとめて空いた。
さく「まあ、なんとかなったんじゃない?」
もも「225逃したアンタがそれ言う?」
無事に座ったところでそのまま発車。新大阪までは106.7kmとそこそこ距離を有しており、座れたのは大きいと…。
さく「で、また寝るんだ…。」
めぐ「…トイレいい?」
基本は乗ってくる流れ。石山に停車する新快速。話は膳所のネットカフェで夜を明かした、2017年大阪『鷹の祭典』でのこと。新快速は停車しないので、停車する石山で乗り換えて急ぐ必要があった。
なぎ「もう1年か…。」
もも「本当、誰がお盆に膳所なんか来ないだろうって。」
京都では乗客が入れ替わった。阪和線から流れてきた205系は青帯のままであり、せっかくならば黄緑帯にするなどもう少し工夫が欲しかったもの。加えて奈良線へ転用する際、6両編成だった0番台は中間2両が抜かれたらしい。
めぐ「せっかくなら…、山手線じゃないけど。」
なぎ「ああ、色はそっちのほうが合うかもな。」
めぐ「103系が黄緑なのにね?」
発車すると車内は自動放送となる。これは車両に自動放送装置を設けるのでなく、乗務員がタブレット端末を持ち込んで操作する方式らしい。そうなれば大掛かりな工事も不要となり、初期投資額も抑えられるのだろう。
めぐ「自動放送欲しかったっていうのか…、なんだっけ?」
もも「…いい加減、まとまんないなら黙んなさいって。」
高槻の昇降式ホーム柵は、拝島にあったそれと異なる素材だろうか?
なぎ「触んなって。」
めぐ「いや、ここからじゃ触れないよ?」
まずは名古屋市内、金山から164分で新大阪に到着。在来線はホーム番号が改められ、1~10が1直線にずらりと並べられている。
さく「こんなうまく並ぶなんてね…。」
なぎ「…手前、LEDじゃないんだよな。」
発車していく新快速。このまま"18きっぷ方式"で在来線を乗り続けた場合、博多へは夜10時過ぎの到着となるもの。今回はここから、新幹線で一気に進みたい。
さく「またフラグとか立てちゃったり?」
もも「…何がフラグかわかんないけど。」
(つづく)