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MCFWit 自由人masaのブログ

四国は香川県にて、
株式会社モーターサイクルファクトリーWit
という会社を設立し、バイクの修理やメンテナンス、カスタムなど
を主に生業としております。

当ブログをお読み頂き、
それが皆様がお乗りのバイクや車を楽しむヒントになれば幸いです。

引き続きの
KATANA でございます。


いつもありがとうございます!
MCFWitmasa です(^-^)

今回はブレーキフィッティング。

ブレーキホースはシンプルな作りがお気に入りの、

ACTIVE さんお取り扱いの 
GOODRIDGE 
ビルドアラインでオーダーさせていただきました。



バンジョー等のアタッチメントは、
PLOT さんお取り扱いの、
SWAGE-LINE 
切削の仕上げ感とネジの締め付け感がお気に入りポイントでございます。


さてブレーキホースのレイアウト。

フロントに関しては、
リフトアップさせてフロントフォークが全伸びしたときにホースが伸びきらないか?

ステア操作を行った時に、
どこかに強く擦らないかを確認します。


もちろんフロントフォークがストロークしたときに、フロントフォークの動きに対して抵抗がないようにも考慮。

あ~でもない こ~でもないと、
フロントブレーキホースを取り付けるだけで、
2時間を費やしてしまいました。


フロントのブレーキホースレイアウトは、
ACTIVE さんのお言葉をお借りすると
ダブルダイレクト。

ボクは2本垂らしと呼んでいます。


お次はリアブレーキ側。


リアブレーキ側は、


スイングアームの動きに対して、
ブレーキホースに強いストレスがないように。



クラッチホース。


微妙な曲げのバンジョーを使い自然な取り出しを。


キャブレターへのアクセス
キャブレターを外す際に邪魔になりにくいレイアウトで通しました。


クラッチホースはハンドル左側のクラッチマスターから、フレームの間を通って降りて来ますので、擦れ防止にメッシュスリーブを被せています。



リアブレーキ側も、
こちらは側は雰囲気です。


といったところで👋
違和感を数値化


いつもありがとうございます!
MCFWitmasa です(^-^)

どうにもこうにも
辻褄の合わないリアホイールの位置。

こういう時は、
自分の目で確かめるのが大切。
ホイールのセンター出しと
新たに必要なスペーサーなどを採寸。


採寸して気づいたのは、
スイングアームのチェーンアジャスターの目盛りが当てにならないところ。

念のためピボットセンターからリアアクスルセンターを測定して合わせましたが、
測定誤差を考慮しても、チェーンアジャスターの目盛りは左右で1目盛りズレていました。


チェーンアジャスターの目盛りだけで合わせてしまうと、
リアホイールは右方向に傾いてしまいます。

ちなみにチェーンアジャスターの目盛り自体は、
スイングアームに対してズレてはいませんでした。

まあなんともややこしい話しです。


とりあえずは、
これで最初に取り付けられていたドライブスプロケットの削れの理由が解りました。


今回の採寸によって解ったのは、
そもそもホイールが左側に5mmオフセットして、右斜め前方にホイールが傾いて取り付けられていたというところ。

この位置関係、アライメントでもバイクはそれなりに走って、
それほど大きな違和感を感じないので面白いですよね。

とりあえずは採寸した数値を参考に、
新しく仮のスペーサーを製作し組み付けると、

気になっていたホイールもある程度真ん中に。

右側前方のスイングアームとタイヤの隙間も確保出来ました。


想像ですが、
このホイールを加工流用する際に、
チェーンアジャスターの目盛りで合わせて、
このスイングアームとタイヤクリアランスを見てホイールをさらに左側へ追い込んだのかと。

リア周りのアライメントとしては、
ピボットセンターとアクスルセンターで合わせたところ、

チェーンラインともに良いところに収まりました。


あとは全て出来上がってから、
試走して答え合わせとなります。


といったところで👋








今回もKATANA
ステムベアリングの交換でございます。


いつもありがとうございます!
MCFWitmasa です(^-^)

SUZUKIさんの各ベアリングは
よく考えられていて、

こちらのステムベアリングについては、
保持器が樹脂で出来ているのと、
ロアー側はダストシールがベアリングに組まれた状態となっています。


ベアリングには、
Moty's さんの MG85をしっかり充填。


外に塗りつけるだけではなくて、
内側に充填する事でベアリングの寿命も上がるかと。


さて、今回のポイント。
先ずはアッパー側のダストシールが廃盤でしたので、
同じステム径の ZRXDAEG のロアー側のダストシールを流用することに。
なんの算段もなく
どうせ合うやろ?的な乗りで取り寄せてみましたが上手く使えました。


ステムパイプとシールリップに隙間はありますが、
ベアリングには傘として掛かっているので、
ダストシールとしては機能するかと思います。


ついでに、
リングナットもダエグのモノを流用。
そのままではダストシール内径とのサイズと高さ?幅?
が合いませんので、切削加工。


Xのほうでダブルナット仕様の利点を少し話しましたが、
こちらの読者さんの為にもすこしだけ。


ステムナットをダブルにするのは、
組み付け誤差を少なく出来る。
ボクはここに利点を感じています。

シングルナット仕様の場合ですと。
ステムベアリングの最終プリロードは、
ステムナットではなくステムトップナットを締め付ける事で決まるというところ。

という事は、
ステムトップナットを締め付ける事で強まるプリロード分をマイナスしてステムナットを締め付ける。
という感覚頼りで経験も必要になってくる仕組み。

ボクはそういうのはあまり好まないので、
ダブルナット仕様にすると言うワケ。

ダブルナット仕様ですと、
下側のリングナットがステムベアリングのプリロードを決めます。
そして上側のステムナットはステムトップナットの締め付けを受けます。
この構造ですとトップナットを締め付けてもステムベアリングのプリロード変化がほとんどない状態に出来るので、
作業者が変わることによる組み付け誤差は最小になるかと思います。

ダブルナット仕様の、上側のナットの締め付けについては特に指定値というモノはなく。
位置決めの爪ワッシャーを使い、弱過ぎず強すぎず良いところで止めて爪を折るといった、
曖昧といえば曖昧ですが、
良い塩梅にしなさいという指示がされています。


ステムベアリングのプリロード調整。
リングナットの締め付けは、
昔ながらのやり方。

一度ギュッと締め付けて
次にガタが出るまでリングナットを緩める。
その後、ガタがなくなるまで再度締め付けるといった流れ。
そうすると、
だいたい指定値付近の締め付けトルクになるかと思います。

リングナットの締め付け値に関しては、
使うグリスなどで狙えるプリロードも変わってくるので、サービスマニュアルに記されている規定値は、最大値または無難な値と考えるとよいのではと思います。


といったところで👋


無いなら有るものでリメイク

引き続きのKATANA

辻褄合わせが続いております。



いつもありがとうございます!
MCFWitmasa です(^-^)

ホイールハブのダストシール
リアホイールの左側を除いて全て廃盤

廃盤?
というか、フロント右側のハブシールは
は適合を調べて純正品を取り寄せてみると、
全く違うモノが到着

なんならホイールのディスタンスカラーも全く違うモノが到着。

もう知らんがな(・谷・)
状態でしたので、
とりあえず手持ちのハブシールから合うのを見つけて、
そのシールにあわせてカラーを製作しました。


本来ハブのベアリングリテーナーやカラーは、
スチール製が好ましいのですが、
※個人的見解です。

加工のしやすさでアルミ材で製作。

ステム周りは話しが長くなるかもしれませんので、次のブログで。


といったところで👋
加工流用というのはパッと出来るモノではありません。


いつもありがとうございます!
MCFWit  の masa です(^-^)

溜まっているネタを放出でございます。

前回と同じホイールでございますが、
今回はブレーキ側の合わせ込み。

ブレーキローターとブレーキキャリパーの位置関係がアキシャル方向に対して 約0.5mm ズレがありますので修正を。

ズレ自体はブレーキキャリパーを外側へずらしたいのと、

ホイールハブの幅も 0.5mm ほど足したかったので、アクスルカラーを作り直すことに。


ハブのダストシールもありませんので、
合うモノを用意。
ZRX系のハブシールを流用します。


この内径に合うようにたまたま持っていたアルミのカラーを内径、外径、厚みなどを加工。
素材は7A材。


採寸して計算で出した厚みよりは 0.2mm ほど厚みを残しておいて一度組み付けて確認。

アクスルシャフトやブレーキ周りのボルトなどを全て規定値で締め込み再度採寸後、
仕上げの切削を行い欲しい寸法に仕上げました。

これでホイールハブの幅、ブレーキキャリパーのセンターなどいいところに収まったかと思います。

この辺りは、
100kmから500kmほど走行してみないと答えが出ませんので、寸法は決まっても結果は暫定なのでモヤモヤするところでございます。


ブレーキキャリパーのセンタ-出しですが、
必要ないとおっしゃる方もいらっしゃいますが、

必要だと思ってる方は、
ちょっと聞いて行ってください。

油圧式でも機械式でもブレーキキャリパーのピストンがある程度押し出される事でブレーキパッドをブレーキロータ-へ押し付けます。

押し出されたピストンはブレーキロータ-の回転方向に引き摺られてほんの少しですが斜めに押し出されます。

対向ピストン式のブレーキキャリパーであれば、
センタ-が出ていなければ、どちらかのキャリパーピストンが片方より多く押し出され斜めになる力も大きく受けます。
想定よりも大きく斜めに押し出されるという事は、ブレーキタッチにも影響してきますし、
ブレーキパッドの減りにも影響を及ぼします。
このブレーキパッドの減りに関しては、
低速時のちょい掛けの時の鳴きの要因にもなりますし、
ブレーキタッチに関しては、
今一カッチリしないフィーリングになります。

これは片押しのブレーキキャリパーでも同じ、
センタ-が出ていなければ、必要以上に大きくキャリパーが動いてしまい、使っているうちに色々な弊害が出てきます。

ですのでブレーキキャリパーのセンタ-出しというのはある程度、理想はど真ん中ですが色々と誤差がありますので、0.1mm から 0.2mm 以内にはしておきたいところではあるのです。

余談ですが、
ブレーキパッドの減り方、リーディング側トレーディング側で0.2mmほども斜めに減っていると、
低速時の軽いブレーキで鳴きが発生しますので、
メーカーさんによっては斜めに減らさない為のシムがブレーキパッドとキャリパーピストンの間に使われていたり、
複数のキャリパーピストンを並べている場合は、
リーディング側のピストンを小径、トレーディング側を大径としてブレーキ使用時のブレーキパッドに掛かる力を均等にする工夫が成されています。

高級なブレーキキャリパー。
競技で使う様な仕様ですと、
より素直な制動力に加えてよりリニアな操作が要求されますので、全て同じ径のピストンを採用しています。
そういうモデルは取り付けからメンテナンスまで全て管理出来ている者が使う。
と仮定されていますので、
通常使いをする場合はそれ相応の対策と、
メンテナンスが必要になって来ますので、この辺りの注意も必要かと思います。

これらを踏まえて、
ブレーキの鳴きが気になる方は、
ブレーキパッドの減り方などを確認し、
取り付けやその他の部品構成やメンテナンスの徹底など、根本的な部分の見直しなどをおすすめする場合もございます。

といったところで👋