いわゆるエンジンが使用する燃料の調整をする事を、燃調であるとかキャブセッティングやFIセッティングなんて呼んでいます。

という事で久しぶりの投稿です。
いつもありがとうございます(^-^)
MCFWit の masa です。
先日、少し古い車両のキャブ調整を行って、
今一度の覚え書きというか、
燃調ってなになのかって事をツラツラと書いていこうかと思います。
先ず燃調とは。
なのですが、文頭にもあるようにエンジンが使用する実際の燃料の使用量を調整ないし、
エンジンが必要としている燃料の使用量を調整する事。と、ボクは捉えています。
ではなにを求めてやるのか?
この辺りはお店さんの考え方や、
各メカニックさんの考えや、
使用用途で変わってくるのですが、
例えば、今回の様な古いキャブレターの場合。
内部パーツが劣化して交換必要となっても、当時のメーカー純正品というのが手に入らなくなって、今の規格で作られたいわゆるリプレイス品を使って再生もしくは、メンテナンスを行う事があります。
そういう場合、当時のサービスマニュアルなどの指示では快調にならないパターンもあります。
そういう場合にもキャブの燃料調整を行います。
どうやって判断するか?
皆さんが気になるのはどうやって使用する燃料の使用量を決めるかというところだと思いますが、
ボクの場合ですが、
実走行でのフィーリングと数値を確認して答え合わせを行います。
数値とは?
なんですけど、空燃比メーターという測定機を使って空燃比を合わせ込んで行きます。
モニターに表示される数値である、15.5や 15.6という数字は、ガソリン1gに対しての空気量が表示されていて、この数値とフィーリングを元に調整をすすめていきます。
空燃比とは?
ガソリン1g辺りの空気量なのですが、
ガソリン燃料に置いてもっとも燃焼効率が良いとされる数値は、
ガソリン1gに対して空気量が14.7gとされていて、そこを基準に合わせ込みを行って行きます。
各回転域、使用域で狙う空燃比はまた別のタイミングでお話ししましょう。
そしていよいよ本題の、燃調。
燃調も様々でエンジンの付き、スロットルの反応を良くする目的であるとか、
パワーを出す為の燃調であるとか、
シーン事での狙い目とそれに伴う空燃比も若干異なって来ます。
ここで絡んで来る言葉として、
マージンという言葉。
直訳すと、余裕とか、余白、差。などを示す言葉ですが、
そのマージンを削るか削らないかでも仕上がりが変わってきます。
例えば、
パワーを絞り出す場合はマージンは最小限まで削り可能な限りパワーが出るような設定にします。
ではここで、
車両メーカーがあらかじめ用意しているマージンとはなにか?
それは長く乗れる様にする為の余裕。
例えば、
エアークリーナーが経年劣化により破れてしまう。または壊れてしまう。そうなると吸入空気量は増えるワケですから空燃比は大きく(薄く)なり、燃料のマージンがなければ低速域ではエンストを招く事もありますし、高速域ではエンジンを焼いてしまう事もあります。
また、マフラーパイプが錆びて穴が開いても同様。
そういうトラブルも考慮して、マージンを儲けられているというワケなんですね。
一言で燃調といっても、
様々な走行条件やメンテナンススパンを考慮して、マージンを削りパワーを出すのか?
マージンを残して気持ち良く走れる様にするのかを考える必要がありますよ。
というお話でございました。
























