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MCFWit 自由人masaのブログ

四国は香川県にて、
株式会社モーターサイクルファクトリーWit
という会社を設立し、バイクの修理やメンテナンス、カスタムなど
を主に生業としております。

当ブログをお読み頂き、
それが皆様がお乗りのバイクや車を楽しむヒントになれば幸いです。

ので、
配線の手直しでございます。



いつもありがとうございます
MCFWitmasa です(^-^)

なにが気になるかと言うと、
配線、車両側の配線加工が気になったと言うワケでございます。

 
ちなみにでございますが、
この記事をお読みになって真似をされる場合は全て自己解決、自己責任でお願いいたします。

さて本題でございます。
ETC電源とUSB電源の取り出しの為に、
マーカーランプ配線を加工しDC12V電源を取り出されていたのを手直しさせていただきました。

その配線方法になにか問題があるのか?
と言われればなんの問題もないですよ?
と少々疑問符が残るワケで、

なぜ疑問符なのかと言うと、
やはり純正の配線というのは
出来る限り加工(切ったり貼ったり)しないのが⭕
というのが私の考えですので、

重い腰を上げて手直しに掛かったという次第でございます。

手直し内容としては、
この車両にはDC12Vアウトレット用の配線があらかじめ用意されているので、
それを使いカプラーONでスマートに電源を取り出しました。

その電源線はここに潜んでいます。


サービスマニュアルの配線図上ではこの位置


配線図を読むと、
112. DCアウトレット


そして更に配線図を読むと、


17. マーカーヒューズ
を、介してアクセサリー電源DC12Vとして出力されている事が解ります。


ヒューズと電源が解れば、
後はカプラーに適合する端子を用意して結線し電源用として解放してあげればスマートにDC12Vのアクセサリー電源が取り出せるという事になります。

手直し後の完成写真は取り忘れていますので、
完成図は省かせていただきます。


ご留意事項として。

アフター品の電装関係、
サブコン等々。
ご自身で取り付け作業をされていたり、
他店様で作業していたりで、

現状問題がない状態のモノの配線の手直しは、
誤作動防止や、料金的なトラブル回避の為、基本的にはお受けしておりませんのでよろしくお願いいたします。

ただし、不具合などが発生している事案につきましては、修理対応にてお受けいたします。

今回は時間に余裕があったので、
配線の手直し作業を行いましたというお話でございますので、
よしなにm(_ _)m

R1Mの作業もおおかた完了

冷却水のフラッシングも終わったので、
ご依頼いただいていたエンジンオイルも交換しました。


いつもありがとうございます(^-^)
MCFWitmasa です。

エンジンオイルは、
Moty's さんの M151H 40番を。


エンジンオイルの番手選びのご相談を受ける事もありますが、

初めての銘柄、初めてのメーカーさんのオイルを使用する場合、
基本的には車両、エンジンメーカーさんの指定値付近からとお願いしています。

ほとんどの場合、車両の仕向け地や使用状況等で
30~50番での使用を想定、または指示されているかと思いますので、
中間付近となる40番からスタートすれば
大きく的を外す事はないかと。

そこからシフトフィーリングやエンジンの回転フィーリング。

油温、水温の上がり方をみて、
番手を上げるか下げるか。

または、
絶妙なところを狙って、ブレンドするかを決めて行きます。

この辺りは、
お客様と意見交換をしながらお互いが楽しめればと思っています。

エンジンオイル交換も終わり、
諸々の完成チェックの為の試運転。


作業前にも現状確認の為に試運転を行っていますので、それを踏まえ諸々変更後のプリセットを決めます。

リアサスペンションリンク回りのメンテナンスや、ローダウンリンクプレートからSTDのリンクプレートへの変更。

タイヤ交換、銘柄変更により前後の車高のバランスも変わりましたので、
それに合わせサスペンションのセットを変更すると言った流れ。


今回はあまり試運転の時間が取れなかったので、

また後日、
路面状況を見ながらもう少し合わせ込んで見たいと思います。


と言ったところで👋
バイクの足元

タイヤとチェーンが新品になると

やっぱり気持ちいいですね。



いつもありがとうございます
MCFWitmasa です(^-^)

タイヤ交換と一緒にドライブチェーン交換もご依頼くださいましたので、
同時に作業をさせていただきました。

お客様と相談し、
今回お取り寄せしたのは、EKゴールドチェーン


新品チェーンに塗布されている表面のルブは軽く洗浄というか拭って組み付けるようにしています。

この辺りは、人それぞれ、事業所それぞれでやり方や考え方がありますね。

ボクは、軽く洗うなり拭うなりして組み付けています。

チェーンを組み付ける工具は
こちら、

使い勝手のいい
RK さん の チェーンカッター
と、
DID さん の カシ丸君

お気にツールでございます(^-^)


この他、冷却水も交換
普段使いもされる車両ですので、
Moty's さんの M747 クーラントをチョイス


M747 は、特殊精製水で濃度調整されているレーシングスペックなクーラント
一般的なクーラントとは異なる性質で不凍液でありながら高い冷却効率も期待出来ますので、
おすすめのクーラントでございます。

その高い冷却効率をしっかりと発揮させる為には、下準備も必要で先に入っていたクーラントを出来るだけ洗い流す必要があります。


最初の濃いブルーのクーラントから、
5 サイクルほど水を循環させフラッシング。

フラッシング作業途中、吹き返しが少し気になったので念のためにサーモスタットを確認。


ほんの少しだけ開弁スピードが遅いかなと感じましたが、
サービスマニュアルをみると
開弁温度、開弁幅ともに基準値には当てはまっていたので、
様子を見ての交換でもよろしいかと思います。


その後、
M750 洗浄液(冷却水)を 2 サイクルほど循環


元々入っていたクーラントの青い色は抜けましたので、初期のフラッシングはOK。


クーリングラインのフラッシング作業の際、
水 や M750 を循環させる場合には、
ウォーターポンプ等の保護目的で M667 冷却水用添加剤 を添加しています。


M667 はサーキット走行車両等へ使用している、
M750 冷却水と併用しても使っています。

クーリングラインのフラッシングが完了すれば
M747 クーラントを注入し適温まで暖機。

その後、常温までエンジンを冷ましてしてから再度液面を確認し冷却水交換は完成といった流れでございます。



といったところで👋


各部の動きを良くするには理由があります。

ただ部品を取り付ける
それはマニュアルと道具等を含めた環境があれば出来ますが、

構造と仕組みを理解すると
ただ取り付けるだけでは完成とならないと気づくんです。


高価で高性能なサスペンションユニットも、
それ単体では良い動きを約束されていると思います。


それはあくまでも部品単体での話で
色んなパーツが組み合わさると、
必ずどこかには大なり小なり不具合が生じます。


部品はただ取り付けるのではなく、
各部の構造、仕組み、仕上がりをイメージして
常に疑問を持ち広い視野で考えて取り付ける事がとても大切だと思います。


リアサスペンションであれば、
それと関わる部品、可動部分にストレスがあれば
狙った乗り心地は得られない場合も少なくありません。



仕組みや構造を調べて理解して仕上げる。

それがボクのやり方であって
MCFWit の理念、思想でもあります。


バイクはそのまま乗っても楽しめますが、

やることをやっておくと
もう少し深く楽しめます。


バイクは車両を吊るしたり、
画像のようにリジットラック等で保持しないとなかなかメンテナンス出来ない箇所が多数

そしてそういうところは、
バイク本来の「動き」を支える大切な部位でもあるので、
手が入っていればラッキ-ですが、

だいたいは手が届いていません

他のメンテナンスに比べると作業料金的にも高額ですからね。


スイングアームピボット周りや、
リアサスペンションリンク周り。

この辺りのメンテナンスは、
リアサスの性能を引き出せるかどうかに関わってくるところ。

ここにストレスがあっては、
高額なサスペンションキットを導入してもその性能を楽しむ事は難しいかと

逆をいえば、
純正のサスペンションキットのままでも、
車体各部のストレスを緩和して、

パフォーマンスを解放してあげれば、
それだけでも乗り味が変わります。

先ずは基本、基礎を抑えて
足りているモノを知り、
そして足らないモノがあれば足す。

そうやって長く快適に楽しんで欲しいなと
私は思うワケです。