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ナノテクブラックジャックのブログ

 ナノテクが期待される以前の1996年から、日本復興の期待を背をっていた2000年代前半、期待が薄れてしまった2008年までの13年間を最前線で見て参りました。

 そんな私が考えていること、身の回りで起こっていること等を書き綴ります。

    •   数年前までは圧倒的強さを誇っていた日本のスキージャンプ陣がルールの改訂により勝てなくなったことは記憶に新しいことです。

    •   これまでにもオリンピックで日本が活躍するとルールが変えられた事例は多数あります
    •   背泳のバサロスタートの制限、ソフトボールのマウンドの位置、複合ノルディックのジャンプの軽視等、世界の第一線で活躍している日本人選手がルールの改訂により活躍出来なくされているのです。
       1964年の東京オリンピックで「東洋の魔女」と言われて称賛されたチームがありました。

    •  日本女子バレーボールチームです。
    •  その当時の日本女子バレーボールチームの人気は凄まじく、「サインはV」「アタックNo.1」と言ったTVドラマやアニメのモデルにもなりました。
    •   しかし、何故「東洋の魔女」と言われていたのか、何故勝てなくなったのかの真相を知る人はあまりいないようです。

    •  今回はそれを説明します。
    •   当時のバレーボールのルールは現在と異なっていて、ブロックが失敗して後ろにそれるとワンカウントされていました。
    •   従ってブロックに失敗すると残り2打で相手コートに返さなければならずアタックチャンスはありませんでした。
    •   ところが、、日本女子バレーポールチームは、トスのようなレシーブを上げる練習を行ないました。
    •   そしてブロックに失敗してもアタックチャンスを生み出せる新戦法を編み出したのです。
    •   それは実践で生かされ、圧倒的な有利な状況を作り出して金メダルを獲得したのです。
       その後、外国のチームも真似しようとしたらしいのですが、うまくいかなかったようです。
    •   それからしばらくしてルールが改訂されブロックの失敗はカウントしないようにされたのです。
    •   また、最近の[話題では、フィギュアスケートの浅田真央選手が金メダルを取れない理由は、真央選手が新技を披露するたびにルールが改定されるからだと言われているようです。

    •   オリンピックではあからさまに分かりますが、政治でも経済でも科学でも戦争でも東洋の島国日本が活躍するとルールが変えられるようです。
    •  これは、日本の政治家が国際的に無力であるから他ならないです。
       第二次世界対戦時の大日本帝国軍は2等兵の能力は世界一優秀、首脳陣は世界一無能と言われていたそうです。
    •  それは現在にも通じるものがあると思います。
    •  海外には日本の活躍を快く思わない方々がいるのは明白です。
    •  加えて国内には自らの無能ぶりを悟られたくない方々が大勢おられるようです。
       国内外からの情報操作により、世界一優秀な2等兵が価値観を狂わされ能力を失うことだけは避けたいものです。


    •  尾崎豊がカリスマと呼ばれているのは、価値観を狂わされている一般国民の目を覚まそうとしているからなのかも知れませんね。
    • あまり普及しているわけでは無いが「普商工農」という言葉があります。
    •  江戸時代の身分制度「士農工商」をもじった高校に関する差別用語です。
    •  一般に中学生が高校受験するときに、学力別に普通科、商業科、工業科、農業科に振分けられている様子から生まれ出た言葉のようです。
    •   普通科が最上位であります。
    •  これは中学生に「普通目指して頑張りましょう」と言っているようなものです。
    •  これが、先日記した小学校の卒業式で、中学生になったら不得意科目をなくすことを目標に掲げていることに通じているようです。
    •  私が不思議に思っているのは、日本は世界有数の工業国です。
    •  それにもかかわらず工業高校、工業大学の印象が非常に悪いことです。
    •  アニメやドラマに登場するツッバリ不良高校生が在籍している高校は工業高校、落ちこぼれ大学生が通っている学校は工業大学なのです これは、戦後の日本に限ったことのようなのです。
    •  また、文系と理系の生涯収益を比較した場合、文系は理系よりも一割以上も多いようです。損ですねえ。
    •   世界の先進国、及び戦前の日本において、工業高校、工業大学と言えば、理数系の得意な学生が進学し、優れた技術を開発したり、優れた装置や薬品等を製造して、国力を発展させる原動力になっているようです。
    •  なぜ、戦後の日本においてそれが一変したのかと言うと、戦争で活躍した技術者が多いことが影響しているようです。
    •  戦時中にB-29が真っ先に爆撃したのは八幡製鉄所であり、長崎に投下された原爆の第一攻撃目標地点は小倉の陸軍兵器工場でした。
    •  米国にとって、北九州の工業力は厄介な存在だったようです。
    •  九州工業大学は北九州の文化の中心と言われている大学です。
    • 明治の末期から終戦までは、日本中から尊敬されていた大学のようです。
    • ところで、その当時の九工大の入試の数学では難問奇問を出題することで有名だったようです。
    • 権威ある受験出版社の模範解答が間違っていたり、有名予備校のカリスマ講師が全く解けないことがしばしばあったようです。
    • 九工大の受験生はそのような難問を少なくとも半分以上は得点できなければ決して合格できなかったようです。
    • 受験産業が入試合格ライン偏差値ランク表を発表した時、九工大は予想外の下位にランク付けされたそうです。
    • それにより、受験生の関心がもたれない大学にされたようです。
    • 実は、私は九工大の卒業生です。卒業後、神戸大学理学研究科修士課程を修了し、九州大学総合理工学研究科で工学博士号を取得しました。
    • 私の在籍した大学の中で、九工大は最も偏差値が低く知名度の無い大学です。
    • 九工大在籍中に、大学名を言うたびに人間関係が壊れることに悩んでいました。
    • その反発から九大で工学博士を取ったようなものです。
    • 九工大を離れてみて、同大学の存在意義を認識するようになりました。
    • 私には九工大こそが、歴史的に見て最も立派な大学だと思えるのです。
    • 九工大は、技術立国日本の土台を築いたような重要な役割を果たしております。
    • それが、国内外の我欲を満たすことしか考えていないろくでもない連中の意識操作により知名度の無い軽蔑されるような大学になっていることが悔しく残念です。
  •    それが、この国から難問奇問を解ける人材がいなくなった原因になっていると思います。
  •   マニュアル通りのことしか出来ない偏差値の高い優等生が、失敗することを恐れて大過なく過ごすことを理想としているような国に明るい未来はあるのでしょうか?
  •   ちなみに世界の幸福度ランキングで日本は第90位らしいです。

九工大関連ブログ「早稲田大学と九州工業大学

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「高学歴ワーキングプア問題撲滅運動を開始しますhttp://mscnf.blog.fc2.com/blog-entry-22.html

仮に高校野球でエースで4番として大活躍した選手がいたとします。

 彼は当然のようにドラフト1位でプロ野球球団に指名されプロ野球選手になります。

 インタビューでプロ野球選手としての抱負を聞かれた時に次のように答えたとします。

「プロ野球選手になってからもエースで4番として活躍できるように頑張ります。」

 場内は大爆笑になるのではないでしょうか?

アマチュアならともかく、厳しいプロ野球の世界でエースで4番で活躍出来るスーパーマンのような選手などいるはずはないのです。


 プロ野球は実力が率直に評価される珍しい世界です。

 他人の手柄を横取りしたり出来ない世界なのです。

 そんな世界では長所が尊重され、短所は気にされないのではないでしょうか?

 一般にこの国では、長所は尊重されることはなく、短所を克服することを強要されるようです。

 「非の打ちどころがない(欠点がない)人物」が尊敬される理想的な人物像とされているようです。


 私は2か月前に息子の小学校の卒業式に出席しました。

 その時、多くの生徒が不得意科目を克服して進学高校、一流大学に入る夢を語っていました。

 私は悲しくなりました。


 石原都知事が衆議院議員だったときにとある中学校で次ののような内容の講演を行ったそうです。
 「オール5を取るような子が将来なれるとすれば、せいぜい役に立たない役人だ。これだけはだれにも負けないというものを持っていて、それに打ち込んでいるような子が、この国には必要な人材になる。」

 しかし、実際の世界では学生は突出した得意科目があったとしても尊重されることはなく、不得意科目を克服することを強要されるだけなのです。

 それは、現在の中学入試、高校入試、大学入試の影響によると思われます。

  突出した得意科目を持っていれば入学できる一芸入試を行う大学もありますが、入学後に一般の学生と同じように扱われ大半は潰されているらしいのです。


 一芸入試で有名私立大に入学したものの芸能活動に専念した方がよかったのでは?と思える元アイドルもいましたね。

 20世紀最大の天才と言われたアインシュタイン博士は4歳になるまで一言も言葉が喋れなかったらしいのです。
 周囲のだれもが(両親でさえも)知的障害児だと思っていたそうです。

 しかし、成長するにつれ数学と物理に関してはニュートン以来の数百年に一人の天才と認められました。

 天才と認められてからも、国語の能力は小学校低学年レベルだったそうです。

 アインシュタインが現在の日本に生まれなくてよかったですね。

 ところで、日本に来た外国人(米国等)の中にはホームレスの人達が新聞を読んでいるのを見て驚く人が多いらしいのです。

 彼らの国では、新聞を読めるほどの能力と意欲のある人がホームレスになることなど考えられないのです。


 日本の大学教養部までの教育の特徴は得意なものを尊重して伸ばすのではなく、不得意科目を克服することを強要しているのです。

 そのような教育は、そこそこ優秀な100人の凡人を育てるために世界を変えられる1人の天才を潰しているようなものです。

 それは共産主義の特徴なのです。
 
 この国の国民は「共産主義」という言葉を忌み嫌っているのに共産主義に染まっている変な国なのです。
  新聞の読めるホームレスを何万人も輩出するよりも、歴史を変えられる天才を数人輩出するような国にした方が良いのではないでしょうか?このご時世。

 「エースで4番」を目標にしているような超一流選手などいるはずはないのですよ。

    • アメンバーが増えることを期待して、試験的にアメンバー限定公開にしましたが、ただいまより全員に公開します。

    •  一般にナノテクノロジーにおける重大発見、発明にはありふれた装置を使用したり簡単に低予算で出来るものが多い
    •  ナノテクノロジーを研究するのに研究費に困っている人はあまりいなかったのだ。
    •  逆に不況の中でナノテクノロジーに多額の予算を取られているのでナノテクノロジー以外の研究者は研究費の獲得に苦悩していた。
    •  彼らはこれまで行なって来た研究を続けるためには強引にナノテクノロジーにこじつければ良いのではと考えた。
    •  研究題目に「ナノ」という魔法の言葉を使い、強引にナノテクノロジーに関連付けたのだ。
    •  ナノサイスの物質は何らかの形であらゆる技術に関わっているのだから可能なのだ
    •  その結果、ナノテクノロジーの為に取るられた多額の国家予算の大半は先端技術とは言い難い昔から行なわれている研究開発に使われているのである。
    •  そのような状況を「ラベルの張り替え」と呼ばれるようになったのである
    •  その結果ナノテクノロジーって何なの?ということが専門家にさえ分からなくなってしまったのである
    •  「トゥルーナノ(本物のナノテクノロジー)」という言葉があるが、偽物の方が圧倒的に多くなったことにより生れた言葉に他ならない。
    •  金さえあれば何でも出来るという成金主義的な思い上がりが招いた結果と言えるのではないか?
    •  お金に困っている人達の前で「僕は大金を持っているんだ」なんてことを言うものではありませんよね
    •  2001年クリントン大統領がナノテクノロジーを米国の国家的戦略目標にすると発表した。
    •  任期終了間近いクリントンが次期大統領の有力候補であったゴア副大統領への置き土産にするつもりだったらしい。
    •  ところが、ゴアが大統領選挙で対立するブッシュに敗れた
    •  歴史的にみて、このような場合にはナノテクノロジーは潰されるか、少なくとも潰そうとする動きが生じる筈である
    •  ところが大方の予想に反してすんなりブッシュ政権に受け継がれたのである
    •  「潰しようがない完璧な計画なのだ」と世界中の首脳陣は考え、遅れをってはならないと競って多額の国家予算を組み、ナノテクノロジーのための取った予算の多さを得意になって報道し合った
    •  まだ、結果が出ているわけでもないのに多額の予算を組んだだけで連日大成功間違いなしと思わせるような報道がなされた。
    •  特に日本に於いては偶然スタートダッシュに成功したような状態であったためにその期待は大きかった。
    •  これが後に「日本のナノテクノロジーはラベルの張り替えにすぎない」と言われる原因になるとも知らずに・・・・・


続編 「ラベルの張り替えと言われた日本のナノテク」はアメンバー限定公開とさせていただきます。

続きを読みたい方はアメンバー申請願います。


    •  とあるバイクレースでバイクの世界的メーカーが、レースに勝つことを目的とした2台の特別製のバイクをデビューさせた。
    •  誰もがそのバイクの圧勝を疑わなかった。
    • ところがそのバイクは町工場のオヤジが改造した市販バイクに歯が立たなかった。
    • 後にヤラセ疑惑で打ち切られた番組で得た情報なのでどこまで信じて良いか分かりませんが、日本には高度な技術力を持った職人気質な技術者が活躍する町工場が多数あることは事実のようです。
    • 戦後日本が最も輝いていた昭和30-40年頃の産業の中心はそのような町工場だったと言われています。「三丁目の夕日」がヒットしたのは舞台がその頃の日本であり、日本人が最も幸せな時代だったからだという意見もあります。
    • ところが半導体の登場が彼らを産業の隅に追いやり日本の産業構造を変えた(狂わした)という意見を聞いたことがあります。ナノテクノロジーには日本の産業構造を昭和30-40年頃に戻し、高度成長期を再来させる可能性があり、それを期待している人もいるようです。
    • ところで、「カーボンナノチューブを応用した宇宙開発計画」と聞いて何を連想するでしょうか?
    • 大抵の人はNASAあたりで世界的な科学者が大金使って取り組んでいると思われるのではないでしょうか?実際に行われていると言う話は聞いたことがありませんが、日本の町工場でも取り組めるテーマなのです。カーボンナノチューブを使用して軽くて丈夫な糸を作れば良いのですから・・・。
    • 宇宙開発の目玉企画に宇宙エレベーターがあります。人工衛星を打ち上げ地上からそこまでのエレベーターを作る計画です。最も重要なのはローブなのです。軽くて丈夫なローブが必要なのですが、カーボンナノチューブがその材料として期待されているのです(私見では期待できるとは思えませんが・・・ある程度丈夫で軽い糸は作れるかもしれません)。
    • 私は日本の町工場からNASAの研究者が舌を巻くような技術がどんどん生み出されるようになるのがナノテクノロジーの在るべき姿と言えるのではないかと考えているのです。
    • そしてそれは同時に技術立国日本の復活した姿ではないでしょうか?

本日はナノテクノロジーに対する反省材料を提供します。

「何故ナノテクノロジーは死語になったのか?」を分析した重要な私見です。


    • 第二次世界対戦の敗因は日露戦争の大勝にあるという考え方がある。大日本帝国海軍は真珠湾攻撃で空母、戦闘機を有効に活用し初戦を飾った。
    • 当時偵察程度にしか使われなかった航空機がその後の戦争の主役になることを実証したのだ。
    • この事実を重んじた米国は、空母、戦闘機の製造に力を入れている。戦艦として製造する筈だった船を途中から空母に造り変えた例もあるらしい。
    • 一方、実証した大日本帝国軍側は、この事実を軽視し、戦艦至上主義を捨てられず、ほとんど役に立たない巨大戦艦の製造を最重要としていた
    • それは、日露戦争が戦艦の活躍により大勝したことによる影響が大きいらしい。
    • この両国の首脳陣の判断の違いがその後の戦局に大きく影響を与えているのだ
    • 私には半導体とナノテクノロジーがこれと似ているように思える。
    • ナノテクノロジーは半導体の限界を超える可能性を秘めた夢の技術として登場した。
    • 近年、日本は半導体により大成功を収めている。そこで無意識にナノテクノロジーに半導体の常識が当てはめれているように思えるのである。
    • 半導体の研究開発には大金が必要である。簡単なことをするのにもすぐに億単位の予算がいるのだ。
    • ところがナノテクノロジーの場合、半導体よりも23桁少ない予算で同等以上の物を作ることが可能なのだ
    • ほとんどの人がこの点を誤解しているようなのだ
    • 実際CNT-FEDの草分け的な存在になったのは、予算的に半導体技術には手が出せなかった日本の中小企業なのだ。
    • その後、国家プロジェクトが組まれ、半導体を製造している大企業や日本を代表するような立派な大学が多額の国家予算を使って取り組んでいる。
    • しかし、ついに試作品が完成したという報告がなされること無くプロジェクトが終了している。
    • 私はナノテクノロジーの最大の魅力は低予算で取り組めることだと考えているがそのことを理解している人はあまりいないようである
    • 私が以前見学した中小企業に「金を使うな!知恵を出せ!」というポスターが至る所に張られ、その言葉を実行しているかのような配慮が随所に見られる優良企業があった。
    • そのような会社は半導体には関われないが、ナノテクノロジーには関われるのだ
    • それがナノテクノロジーにおける戦略上の最大の武器だと思えるのである


  この話は、思いっきりネガティブな内容です。

  しかし、この国の最高峰の教育者の中にこんな人もいるのだという現実を伝えなければならないと考え、執筆を決意しました。

  気に入らない人は読まないでね。


 あなたは「学歴ロンダリング」という言葉を御存知でしょうか?

  偏差値の低い大学から、偏差値の高い大学の大学院に入学することです。


 

  私の学歴は、まさしく「学歴ロンダリング」なのです。
 学部は、国立とはいえ無名な工業系単科大学でした。大学院修士課程は、偏差値が10以上高い有名国立総合大学の理学研究科でした。
 その大学院修士課程に入学したときに、この大学よりもさらにレベルの高く、多数のノーベル賞受賞者を輩出している大学で博士号を取った助手がいました。
 その助手は、たいへん評判がよく、多数の学生に慕われていました。
 しかし、私に接する態度だけが明らかに、異常なのです。
 悪くもないのに、いつも、馬鹿にされたり、罵られたりしていました。
 なぜ、そのような態度をとるのか全く理解できませんでした。
 その影響で、ひどい肩こりに悩まされ、後頭部が常にしびれているような状態でした。
 やる気もなくなり、ミスばかりしていました。
 そのたびに、皆に馬鹿にされ、泥沼状態でした。
 善悪の区別さえつかないような状態になっていました。
 ある日、研究室の飲み会の時、その助手がみんなに言っていました。
 「研究室の人間関係を良くするポイントは、怒られ役を作ることです。一人か二人の怒られ役を作り、その子を集中的に怒るようにすればよいのです。どこでもそうしています。みんなそうしています。」
 その助手は、現在、母校の多数のノーベル賞受賞者を輩出する大学で、准教授をしているのです。
 みんなしているとは思えませんが、超一流大学には結構いるみたいですよ。こんなタイプの先生が。

 以前、私は地元では超優良企業と言われていた電子機器メーカーに勤務していました。

 今から13年前のことです。

 上司に呼ばれて「脳科学」の講演会を聴講するように勧められました。

 最初は冗談かと思いました。業務には全く関係無いのですから・・・・。


「視野が狭い人間になってはいけない。世界的な脳科学の研究者が素人を対象にした講演を行う良い機会だ。何か得られるものがある筈だから行って来い。」と言われました。

費用は会社が全額負担(参加費2万円+実費(交通費、宿泊費))の上、出張手当、宿泊手当も付き、断る理由も無く3日間の講演を聴講しました。

聴講してみて、世界的な脳科学研究者が素人相手に退屈しない、分りやすい講演を行うことに感心しました。


聴講して13年も経ちますが、そのときに得られた知識はいまだに頭に残っています。


以下に、私の記憶に残っている内容を元に分かりやすくアレンジして紹介します。


 脳科学は、一般の方には関係ない学問と思われがちですが、脳ミソを道具として如何にうまく使いこなすかを考える学問なので、脳ミソを持っている人なら誰もが関心を持たなければならない学問といえます。

脳ミソは目標を達成するために働く臓器なのです。従って、脳ミソをうまく使いこなす頭の良い人は目標の立て方がうまい人なのです。

随時、適切な目標を立てて、即座に対応し、それを次々と展開できる人が、道具としての脳をうまく使いこなせていると言えるそうです。

冬山で遭難し、山小屋まであと数メートルのところで倒れているケースがよくあります。

以前は、その理由はわからなかったのですが、脳科学が発達して解明できました。

これは、山小屋を探してたどり着くという目標を掲げていた人が、その目標を達成したと判断したために脳が活動を停止したと考えられるのです。

その人達は脳が活動を停止する前に、次ぎの適切な目標(小屋の中で暖を取るために火を起す等)を立てていれば助かった筈なのです。

長距離ランナーがゴール寸前で力尽き、動けなくなってしまったり、海で遭難した人が、救命ボートにたどり着いた途端に力尽きて海深く沈んでゆくのも同じ理由なのです。


また、「○○大学に合格する」等の目標を掲げるべきではありません。

志望校に合格した場合には、大学に合格した瞬間に目標を失い、その後の人生を狂わせることになりかねないからです。

せっかく志望校に合格しているのに、合格したことがその後の目標を見失う、この上ない不幸な出来事になりかねないのです。

また、不合格になってしまった場合には、脳は「何故、うまくゆかないのか?」ということを考えるようになり、出口のない同道巡りに陥りかねません。

大学に合格したいのなら、「今日はこの問題を解けるようにしよう。」といったように、常に自己を向上させるような目標をたてるべきなのです。


私は、講演を聴講して、直接得た知識だけでなく、一流の研究者は予備知識を持たない素人にもわかりやすく説明できなければならないことを知らされました。

私の研究分野の頂点に立っておられる飯島澄男博士は、ロンドンで開催されている金曜講話で、素人を相手に発見したカーボンナノチューブの説明を行い、大好評だったそうです。

一流の講演者は、いかなる分野においても、予備知識を持たない素人に、興味深く、分かりやすく、最先端の科学情報を説明できるのです。

上司の勧めで仕方なしに参加した畑違いな分野の聴講は、わが人生に多大な影響を与えてくれました。


かつては社員にこのような貴重な機会を与えてくれた超優良企業も長引く不況の煽りを受け、聴講を目的とした出張は全く認められることはなくなり、大量リストラまでが何度も行なわれるようになっているのです。
残念なことです

日本の全国民が、うまく悩を使いこなし、日本を復興させてゆきたいものですね。