早稲田大学と九州工業大学 | ナノテクブラックジャックのブログ

ナノテクブラックジャックのブログ

 ナノテクが期待される以前の1996年から、日本復興の期待を背をっていた2000年代前半、期待が薄れてしまった2008年までの13年間を最前線で見て参りました。

 そんな私が考えていること、身の回りで起こっていること等を書き綴ります。

 今日は、一般には知られていないレアな情報を元にコラムを書きます。


 早稲田大学(以下早大)と言えば日本人なら誰もが知っている難関有名私立大学です。


 九州工業大学(以下九工大)は北九州にある国立大学です。

 明治時代末期から、日本が技術立国になるのに重要な役割を果たした大学であるにもかかわらず、

残念ながらほとんどの人に知られていない知名度の低い大学です。


 九州工業大学の設立には八幡製鉄所の歴史が深くかかわっています。


 ほとんど知られていませんが、八幡製鉄所を作ったのはドイツ人でした。

 当時、産業の発展に鉄が不足しており鉄飢饉とまで言われていました。


 日本に大規模な製鉄所を作りたかったのですがそのような技術力はなく、

当時世界一の技術力を持つドイツに一任したのです。


 そのように期待されて設立された八幡製鉄所ですが、創業開始して間もなく完全休業状態に追い込まれるのです。

 その理由は、当時の日本の技術者のレベルが低すぎて、ドイツ人が愛想を尽かして帰国したためなのです。


 九州の資産家が、世界に通用する技術者を育成する学校を設立する目的で、

東京大学総長の山川健次郎の力を借り、工業系の専門学校を設立することにしました。


 そのとき、早大の前身東京専門学校を設立した大隈重信が、九州の資産家にこう助言したそうです。

「学校を創るのなら文科系にしなさい。理科系の学校など創ってもお金は儲かりませんよ」


 学校で儲ける邪念のない資産家は予定通り九工大の前身明治専門学校を設立しました。

 その卒業生の活躍でドイツ人に見捨てられた八幡製鉄所は世界最大級の国産の溶鉱炉を建造できるまでの技術力を持つようになったのです。


 現在の格差社会における日本の異常なまでの拝金主義、技術立国の崩壊は、両大学の現在の知名度、評判に重なっているように思えるのですが・・・・。



九工大関連ブログ

普商工農 「普通目指して頑張りましょう」ってか?


よろしければこれもどうぞ

「高学歴ワーキングプア問題撲滅運動を開始しますhttp://mscnf.blog.fc2.com/blog-entry-22.html