アーキフォーラム竹中司講演会
27日(土)はアーキフォーラム第8回講演です。
今回は講師に竹中司さん(アンズスタジオ代表/豊橋技術科学大学研究員)です。
演題は
コンピューテーション・オプティマイゼーション・ファブリケーション
この演題は、一見すると「何のこっちゃ?」な横文字かもしれませんが、
平たく言えば、
風上(考えるところ)から風下(作るところ)まで全部コントロール
という感じでしょうか。(少し乱暴な表現ではありますが、わかりやすく、ということで。)
コンピューテーション(コンピュテーション)とは、コンピュータの計算能力を活かして(CADソフトのようにコンピュータを道具として使うのとは意味が異なり)、コンピュータそのものに考えさせるようなことを指します。
いわゆるアルゴリズミックデザインで形を作る、ということもその一つに入るかと思います。
そして、
オプティマイゼーションとは、直訳すると最適化。
ファブリケーションとは、加工制作。
単なる形遊びとしてのアルゴリズミックデザインではなく、
得られた形に対し理論的な最適化を施し(あるいは最適化を施しながら形を得)、さらにそこで得られた形態データをデジタルのまま加工機械に命令する。
高度な機械を所有する工場や優秀な一部の職人にしかなしえなかった加工技術をパーソナルなレベルで扱うことができる時代になってきています。
竹中さんオリジナルのアルゴリズムで創発した形態に対し、木の合板を豊橋技科大のNCカッターに加工命令を下して作られたのがこの模型。とあるプロジェクトにて壁体として利用しようとしているものの原寸部分模型です。
この模型は、この夏、東京のhiromiyoshii gallaryにて行われたArchitects from HYPER VILLAGE展にて展示されていたもので、現在うちの事務所でお預かりしております。
この模型は、27日にアーキフォーラム会場へ持って行きますので、ご来場していただいた皆様には、まじまじと見て、そして触れて頂こうと思いますので是非お楽しみに。
今回のアーキフォーラムでは、
「こんなこともできるのか・・・」
「そこまでやっちゃうと職能のあり方もかわっちゃうんじゃないのか・・・」
と考えさせられる回になるかもしれません。
学生さんにとっては、自分が学生でいられる間に力を入れるべき分野は何か、ということを考えるきっかけになるかもしれません。
現在、関西にて建築の側でこの手の話を聞ける機会はなかなかないかと思います。
せっかくの機会ですので、是非ご来場ください。
13thアーキフォーラム第8回講演
講師:竹中司
演題:コンピューテーション・オプティマイゼーション・ファブリケーション
会場:TOTOテクニカルセンター大阪
日時:11月27日(土) 17時~19時(開場16時半)
M保育園 AD工区基礎配筋
後発のAD工区の基礎の配筋も完了。
奥に先行のB工区は柱の配筋がスタート。テキパキと進んでいます。
打合せでは、CD管等の設備埋設配管について喧々諤々。
埋めて良い場所とダメな場所。雑壁と耐力壁、耐力壁でも主要なものとそうでないものがある。
この段階で確認+周知せず作業後にNG出しても士気が下がるし工程も延びるだけ。
そんなこと設計の段階で決めておくもんじゃないのか、という意見も多いかと思う。
でも、逆の言い方をすれば、それは具体的なコンセントやスイッチの数・位置などを契約図の段階でFIXするということを意味する。つまり、それについて合意をした建築主の責任にしてしまうということ。
図面からだけでは空間を把握する能力が決して高くはないのが普通の建築主。
現場が進むにつれイマジネーションを豊かにしたり、あるいはより一生懸命モノを調べ知識をつけていくこともあるかと思う。その過程でこうしたい、ああしたい、という新しい要望も生まれる。
こちらとしても、構造的に本当にマズイ部分は駄目だけれども、ある程度は自由を与えてあげたい。
ので、建設現場でこういう話し合いが発生するのは仕方ないことだと考えている。
ただ、コンクリートの中に何でもかんでも入れてよいと考えている設備業者が一定数存在しているのも事実であり、油断ならない。
ろくに監理されていない現場での品質低下を防ぐ意味でも、埋設管類についてなんらかの定量的な評価方法や判断基準を国家として示してもらいたいとも感じている。
告示で細々としたくだらない規定を設ける一方で、日常生活の利便に直結してしまうこうした肝心な部分について、設計者として適切な判断を行え、として済ませる責任逃れな態度はフェアではない。
同じ意味で、第三者監理というのも、建築主のリテラシーが高まっていない現段階での導入は時期尚早と考えている。
第三者監理を理由に監理に参加できないプロジェクトであれば、むちゃくちゃに施工された上で設計のせいにされたらたまらないので「CD管類等をコンクリート内に埋設することは一切認めない」と一筆図面に記しておくのが賢明かもしれない。
(実際のところ監理に参加できないプロジェクトは受注しないようにしていることもあり、そういうことをしたことはまだ無いのだけれども考えさせられる。とりあえず僕は第三者監理については反対の立場である。)
話がやや脱線しましたが、ようするに、CD管類については、いつも悩まされている、ということ。
全く入れてはいけない、とまでは言うつもりはないけれども、程々にしときましょうね、というのが基本姿勢。
(この「程々」というのも人によって違うんだろうな、と思えるところがまた悩ましい。。。)
茨木の家 3階床配筋
茨木市内に建設中の壁式RC造住宅。
3階床の配筋工事まで進んでいます。
1階壁の型枠は外れ、折れ壁・斜め壁特有の空間の切れや緊張感があり、完成が待ち遠しいですね。
工事の様子は設計者のブログ でも紹介されています。
足立区Y邸 上棟
都内に建設中の鉄骨造住宅。
火曜日から建方工事が始まり、本日ほぼ上棟いたしました。
この後、建て入れ直し→現場溶接→キーストンプレートの敷き込みへと続きます。
田の字プランで、反時計回りにらせん状に上昇していくスキップフロアの住宅。
外周フレームは仕上げの壁内に隠れますが、その他の梁や中央の柱はあらわし。
床はキーストンプレートをフランジ内に落とし込み、梁天=スラブ天となります。
床と床の隙間が勝負どころではありますが、鉄骨造だからこそできる話し。
壁内に隠れる外周にはH250x125梁と150角鋼管柱、内側の見えるH125x125梁と130角ムク柱とした純ラーメン構造。
住宅らしい部材のプロポーションで出来ているので、特に中央のムク柱などは構造が見えていても構造然としていない空間になってくれているはずなのだが・・・。心配があるとすれば天井キーストンの見え方ぐらいか・・・。
完成が楽しみです。
アーキフォーラム藤村龍至講演会
今週末30日(土)は月末土曜恒例のアーキフォーラムです。
第7回の講師は、藤村龍至さんです。
この写真、今日の僕の机の上を写したものです。
モニターに映し出されているのはART and ARCHITECTURE REVIEWのWEBページ です。
モニタの右側に置いてある本は、左側から順に
ised
Architects from HYPERr VILLAGE展カタログ
1995年以後
思想地図vol.3
地域社会圏モデル
10+1(vol.47~49)
建築雑誌2008年6月号
JA70『風景の解像力』
そして、手前に散らばっているのは
左側がフリーペーパー ROUNDABOUT JOURNAL
右側がCITY2.0展のフリーペーパー
これらは、特にアーキフォーラムに藤村さんをお呼びするから、という理由で揃えたわけではなく、既に事務所に置いてあったものたち。
僕も十分すぎるぐらいの藤村フリークですね(笑)
(ちなみに、これとは別に、最近購入した『アーキテクチャとクラウド』が自宅にありますw)
これらは圧倒的な文字数となるわけですが、
批判的工学主義
超線形設計プロセス
ROUNDABOUT JOURNAL
自主開催イベント(若手建築家のアジェンダ等)
展覧会キュレーション
社会学者・批評家らとの交流
Google的建築家像
ローマ2.0
CITY2.0
等々、多数のキーワードがあります。
いうなれば、これらは藤村さんの多大なる実績の一部でもあるわけですが、
今回、アーキフォーラムの講師をお願いするにあたり、最新の論を1つ厚く(熱く)語るよりも、これらがどのように展開していき現在に至るようになったのかを振り返っていただければ嬉しいです、という言葉を添えております。
どのような講演となるかは、全く予想がつきません。
是非、会場にてご確認ください。
茨木の家 -1階壁配筋-
茨木市内に建設中の壁式RC造住宅。
1階壁の配筋工事が進んでいます。
壁が、ああなって、こうなって、と幾何学的な操作がなされています。
1階壁を体感した限りではありますが、なかなか良い住宅になりそうです。
そういうのが得意な建築家さんが設計しています。
・・・?
ハイ、正解です。
さて、先日JSCAで発表してきたライナス も三角形平板の組み合わせで立体を作るというもので、
#デザイナー(あるいは意匠設計者)による3Dソフトの操作
↓
#データを構造データへ自動変換し即解析、
かつ、
#NC加工情報も同時に抽出しデジタルファブリケーションまでを見据える、
という取り組みをしていたわけですが、こうしたRC住宅でもそういうことは可能かどうかを帰り道にスタッフUと喋りながら考えてみた。
とりあえず、今回の現場では、鉄筋工(職人)がセンス(腕)があって、非常にうまく組めている。
これをデジタルデータを元に全て機械加工させるのとどっちがよいか?という話に置き換えればよい。
機械加工を行うということは、まず、そういう機械を作ることが必要となる。
今の日本の技術レベルからすれば、鉄筋の3次元加工(フックまで加味すると4回くらい曲げる必要があり、それは平面内には納まらない)をする機械を作ることは、決して簡単ではないだろうけれども、十分に可能なことであろう。
とすると、そうした産業機械を作るメーカーが、そうした機械を新規開発するかどうかという問題になるが、それは、鉄筋屋がその機械を導入するメリットを感じられるくらいの価格の商品となるかどうか、ということになる。
だいたい、そういう複雑な鉄筋加工を必要とする建物が建てられる確率がまず非常に低い。
そのため、わざわざ鉄筋加工業者がそういう機械を導入するメリット(費用対効果)は低いということになる。
タマゴが先かニワトリが先か、という話みたいなところもありますけれど。
先行導入した鉄筋屋さんは営業に強くなれそうですよ!ととりあえず煽ってみるか。
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ま、まず無い、でしょうね。
(今日の現場みたいに人間でもそこそこ出来ちゃうんだから、当面は人間がやる、ということにしかならんでしょう。)



















