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【読書感想文Blog】ネタバレ注意⚠

読んだ本の感想とたまーに日常( ᐛ )

9冊目: ついでにジェントルメン

柚木麻子

2026/04/05

 


★ひとことまとめ★

お寿司食べたいです寿司

 




↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも



【Amazon内容紹介】

編集者にダメ出しをされ続ける新人作家、女性専用車両に乗り込んでしまったびっくりするほど老けた四十五歳男性、男たちの意地悪にさらされないために美容整形をしようとする十九歳女性……などなど、なぜか微妙に社会と歯車の噛み合わない人々のもどかしさを、しなやかな筆致とユーモアで軽やかに飛び越えていく短編集

 

 

 


【感想】

柚木さんって連作のイメージがあったのですが、こちらは柚木さん初めての独立短編集だそうです。気になって調べたら出てきた、柚木さんのインタビュー12などを読むとより一層作品への理解が深まります花


柚木さんの小説は自身の体験をきっかけに生まれることが多いとのことで、Come Come Kan!!の覚子も柚木さん自身がモデルなんだろうな~と思ったり、普段から家事育児をやっているからエルゴと不倫鮨に出てくるような日々育児に奮闘しているリアルな母親が描けるんだな~と思いました寿司

エルゴと不倫鮨に出てくる母親は、子供生まれる前はまあまあなバリキャリだったんじゃないかなと推測。食にもかなり精通しているしね。

菊池寛は昔祖父母の家にあったサザエさんで出てきたな~って印象しかなくて、どんな人物かは全然知らなかったのですが、Come Come Kan!!やアパート一階はカフェーを読んで、菊池寛についてちゃんと調べてみたいな~と思いました。

普通は金銭援助したら、多くの人は恩着せがましくしそうなものだけど、菊池寛はそうじゃなかったんだな~。

 

渚ホテルで会いましょうの毛利は本当に昭和のおじさまって感じだよね~カクテル

不倫に現を抜かして家庭を大切にしなかったり、年甲斐もなく若い女に声をかけて嫌がられれば、自分に声をかけられて嫌がるなんて!って思っちゃったり。

でも本当は現実に目を向けたくない、怖がりなおじさんだよなあ。臼井と出会ったことで、少し現実に目を向けられたみたいでよかったね。

 

勇者タケルと魔法の国のプリンセスは…電車でこういう男性と遭遇してしまったらやだなあ…と思ったなあ。

ゲームの世界に実際入り込んでしまったらなんてあんまり考えたことがなかったというか、転生系のアニメ・小説ってよくあるけど、ここまで主人公(タケル)に優しくない内容のものってないんじゃないか!?と思った。面白い発想だよね。

コンフィデンス=自身、信頼、確信、かあ…。

 

立っている者は舅でも使え、もおもしろかったな。舅と共同生活って普通は嫌だよねえ。

でもこんなに素敵な舅ならちょっとうらやましい気もする。

私は舅はいないけれど、自分の父親みたいなおじさんと共同生活すると考えたら…ちょっと無理かな…予防

 

どのお話も、なるほどそういう考え方、視点、物事のとらえ方もあるのか~!と、自分とは違った独特の発想で新鮮だったなあ~。

8冊目:自由慄

2026/03/15

 


★ひとことまとめ★

不穏な自由律俳句

 

 





↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも



【Amazon内容紹介】

これはどうでもいい手紙ではなく、「じゆうりつ」なんだ
メッセージアプリの消えない「入力中…」、雨音が聞こえ続けているカーテンの向こう側、授業中に回される小さな折り手紙。
■■■の存在を意識した時、物語は再び動き始める。
『かわいそ笑』『6』に続く、新進ホラー作家・梨の単著第3作目!
299の断片が紡ぎ出す、聞こえなかった旋律と戦慄──
恐ろしく、そしてどこか儚い。
──四季凪アキラ(にじさんじVTuber)

 

 


【感想】

なんにも考えず、「あ、梨さんの本だ~」と読んだのですが、駄目だった…私はこのタイプ(自由律俳句とか詩とか)苦手なんだったんだ~!

 

自由慄俳句のパートと物語のパートがあって、物語のパートを読むと何となく何があったかが理解でき、自由慄俳句への理解も深まって…行く…んですが…。

何となく読み進めていくうちに、こういうことかな?というのは理解できてきたけれど、読み終わった後やっぱりわからん!!と感想サイトとか考察サイトを見ましたね…。

考察サイトを読んでもなんとなくしかわからなかった…。

 

こういうのは感覚で楽しむもの(?)なのかなあ。

意味を求めてしまう私にはちょっと合わないんだよなあ。

ただ、その中でも何となく共感というか想像できたのは

・音姫と啜り泣き

・自らのタネを鳥に運んでもらう植物と背後霊は同じ行動原理

 

 

お前の死因にとびきりの恐怖を、と同じくらい若さを感じたなあ。

自分が中学生の時に読んだら刺さったかもしれないな~。

7冊目:腕が鳴る

桂望実

2026/03/15

 


★ひとことまとめ★

片付けで過去と未来を再編成リサイクル

 

 



↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも



【Amazon内容紹介】

どんな部屋に住みたいか。それは、自分の人生を見直すことでもございます。
片付けが、わたくしの使命――
スゴ腕の整理収納アドバイザーが、驚きのアイデアで散らかった部屋と人生を大そうじ! 
人生の棚卸し小説。

夫に先立たれ一人暮らしのタカ子は、ついモノを買い込んで、気づけば家は散らかり放題。整理収納アドバイザーの中村真穂に片付けを依頼すると、棚の奥からタカ子の編んだ大量のセーターが現れた。タカ子は迷わず「捨てる」と言ったのだが……亡き夫の愛とタカ子の再出発を描く「買い過ぎた家」のほか、クセは強いが腕は確かな整理収納アドバイザーの、人生をも整えるお片付け連作小説。

 

 

 


【感想】

最近私も片づけに手が回らず、家がごちゃごちゃしているのでこのお話は結構刺さる部分がありました。。。

ただ家を片づけるだけではなくて、登場人物たちの考え方や生き方も整っていくのがよかったなあ~。

 

「買い過ぎた家」は、夫の日記が夫が亡くなってから見つけたら読むかな~、読むだろうなあ~。

亡くなってから大切にされていたことに気付くより、生きている間に言葉で言われたいよね~!!

タカ子が息子に言い返せるようになったのもよかった。そうだよね、自分のやりたいことを息子にいちいち許可取る必要ないもんね。

 

「物が消えるリビング」は、はじめはただ単に熟年離婚間際の夫婦の話かと思っていたけれど、読み進めていくうちに二人には二人で乗り越えてきた辛い過去があるんだなとわかり…。片づけは過去と未来を再編成する作業、これまでの人生の棚卸しかぁ…。

家庭内別居を勧めるなんて、普通の片づけアドバイザーの人ならしないだろうから驚くよね。でも結果夫婦仲もうまくまとまってよかった。

 

「服が溢れるクローゼット」は少し考えさせられたなあ。自分の足りない部分を物で埋めようとしちゃうんだよねえ。

捨てれば、買ったという自分の過去の行為を否定するようになる。

自分を否定したくない気持ちが強いのは、他の人から否定されていると感じているから。

毎日真面目に頑張っているのに、やってもらって当然と思っている人ばかりで、大切にされていないと感じる…。

だからその足りない気持ちを服を買って補っている…。

真穂のずる休みの提案はびっくりしたな~!

占い師のハルコの言葉もよかった。

あなたは、あなたで、誰かから認めて貰うために、生まれてきたんじゃない。

自分がちゃんと認めてあげてないから、他の人に認めてほしくなっちゃうんじゃない?

か〜。

 

「段ボールだらけのアパート」はなるほどそういう場合もあるのかと思いましたね。

世の中には友人同士で、お互いに何かあったら後始末をしようと約束をしている人もいるのかもしれないなと。

他の依頼者と違って、泰久の場合は泰久が依頼したわけじゃなく真穂がお店の常連という縁で、真穂のほうから片づけに乗り出したパターン。

自分が依頼したわけじゃないから、真穂のアドバイスにも始めは素直になれていなかった泰久だったけど、真穂のアドバイス通りにお店で映画のクイズを始めたことで少しずつ泰久の人間関係も好転していって…。

残される側ももちろん辛いけど、いなくなる側だって友人のことは心配だよね。

 

「ちょい置きでカオスになった部屋」は…、大きな病気をするとやっぱり考え方とか変わるんだろうなあと思ったなあ。本人は意識していなくてもね。そりゃそうだよね。

このお話では真穂の過去も知ることができて、真穂も真穂で大変な苦労があったんだなあ。

どんな人の人生も波瀾万丈、ね。

そうなんだよね。普通に見える人も、幸せそうに見える人も、楽しいことも辛いこともたくさん乗り越えていまがあるはずなんだよね。


いまこの歳になって思うけど、若いころに思っていた、自分だけが辛くてしんどくて、あの人はしんどいことなんてないんだろうな幸せなんだろうな、って考え方ってかなり傲慢だったよなと。。

家が裕福とか貧しいとか生まれた環境によるアドバンテージはもちろんあると思うけれど、それでもその人なりにしんどいこと楽しいこと経験しているはずだからね。。

自分だけが辛い思いしているって考え方は、本当に視野が狭かったなあと思います。

 


桂さんの作品はサクサクと読みやすいから、一気に 読めちゃう本

他の作品もまた読みたいです星