9冊目:近畿地方のある場所について
背筋
2025/08/15
★ひとことまとめ★
見つけてくださってありがとうございます
↓以下ネタバレ含みます↓
作品読みたい方は見ないほうがいいかも
【Amazon内容紹介】
情報をお持ちの方はご連絡ください
近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。
【感想】
映画を見に行きました
数年前に原作読んでいたのですがブログは書いておらず…映画を見に行くにあたり読み直したので、ブログも書いちゃおうということで書いています。
私はカクヨムで読んだのですが、単行本版、文庫本版、映画版で内容が結構違うようで、違いについてはこちらのサイトがかなり参考になりました。
なんか…違いすぎてもはや別の作品と思いたい気持ちが湧いてきた
最初に読んだのかカクヨムだったからかな~?あの謎な感じ、よくわからない感じが好きだったのにな~って思った
私はホラー小説が好きですが、ホラー映画(特にジャンプスケア系)は怖くて映画館では滅多に見ないんですよね
今回、夫が気になっていたようで、それならと一緒に見に行きました
映画の前に「恐怖心展」に行っていたので、ホラー気分が盛り上がっている中いざ鑑賞
「恐怖心展」はぽこピーが動画出してて気になっていたので見てきました
混みすぎててゆっくり見ることもできなければ、ワイワイしていてイベントって感じで恐い気持ちになれなかった
ドリームコアという言葉の意味を知ることができたのはよかった
さて映画ですが…
やっぱり「ドーーーン!!!」的な部分は怖いので、ドラえもんのしずかちゃん方式で指の隙間から薄っすらと見ました
散々見た宣伝ムービーのおかげで、あ、ここ来るな…!というのが事前に把握できていたのは良かった
その中でも特に怖かったのは佐山の奥さん。あの動きと発狂具合怖すぎる。遭遇したらあまりの怖さに卒倒しそう。
パリーン!ドシャッ!の瞬間も怖くて見られず
Xで見かけた投稿で、「近畿地方に行くまでは怖かった」というのがあったのですが、私もそう思いました。
近畿地方に行ってからは目を閉じずにちゃんと見られました
ラストの感想をひとことで言うなら、これもXや映画レビューサイトで見かけたコメントですが、「もののけ姫のこだま」。これも怖くなかった
了(あきら)も、了の母親も可哀想だよなぁ。
映画では言及されてないけれど、原作通りなら了の死んだ理由はおそらく「まっしろさま」の遊びで身代わりとして差し出されたから。
了が死んだショックで(原作では)スピリチュアルスペースにのめり込み、熱心にシールを貼り続ける母親のもとに石が出現。了が怪異となって蘇る。
了にエサ(命)をあげるために、さらに熱心に布教。そして母親も自殺。のちに赤い女に…。
了と赤い女は見つけてもらえるとどこまでもつきまとい、対象の命を狙う。
生き物を飼い、身代わりとしてその命を差し出すことで生き延びることも可能。
とはいえ諦めてくれるわけではないので、一生生き物を飼って身代わりにする必要あり
且つ、身代わりがいたとしても追ってくるし家に入ろうともして来る…
とにかく命を奪おうとする意思が強い。。
赤い女、了を助けるためにぴょんぴょんしていたのではなく、高みを目指すための行為としてのぴょんぴょんだったのかな〜。
原作読むと「我が子の死を目の前にしてさえ祈った、どうしようもなく馬鹿な女です。」とあるけど、死って了のなくなった場面のことかしら?
そうなると了が死ぬ前からスピリチュアルスペースに傾倒していたってことだよね?
石は、出現したのか盗んだのか…。映画同様、求める人のところに現れたのだろうか。
そもそもの「まっしろさま」の遊びのもとになったのが、まさる。
明治時代、近畿地方にある村に住んでいたまさる。母親が死んでおかしくなり、嫁に見立てた人形と暮らすようになった。
そんなまさるを心配するものもいたが、ふざけて間違えた内容の「柿の木問答」を教えるものもいた。(戦前の九州地方〜東北地方では、新婚初夜に「柿の実、もいでいいか?」「どうぞ」という性交渉の成立のやりとりがあったとされている。)
柿の木問答を間違えておぼえたまさるは、村の女性たちに「柿の実があるから(嫁に)おいで」と言って回るようになったが、逆に気味悪がられて誰も近づかなくなった。
そんなときに現れた黒い石。まさるは石で村の女性を殺した疑いをかけられ、まさるも石に頭を打ち付けて亡くなった。
その後村では石に頭を打ち付けて亡くなる女性が続出したため、まさるを鎮めるために山の上の神社に石を起き、お参りすることにした。
それからも時折「山においで、柿もあるよ」という声が聞こえ、まさるの嫁に選ばれたものは死ぬようになった。
結局死んだ村の女性はなんで死んだのか??まさるが最初にお願い(嫁が欲しい)して、その影響で死んだのかな?
ましろさま(まさる)の嫁に選ばれる女性は未産婦。
赤い女が布教活動に選ぶのは母親(経産婦)だったと思うから、私は布教活動に参加させられそう。
まさるの場合は、嫁を山に連れていくために男も狂わせる。狂った男は嫁候補の女性を山に連れていく動きをするようになり、最終的にダムで自殺する。
ただ、まさるの場合は人形を備えたり、ある程度物理的に距離を取ることで助かる場合もある
了たちは餌となる命を求めて、とにかく食べるという目的のためだけに活動し、まさるは嫁を山に呼ぶという目的のために活動している。
YouTubeかな?、コメントで、「こういう作風だから(背筋さんには)顔出ししてほしくなかった」ってのがあって、なんとなく共感してしまった
それもカクヨム版が好きだから思うのかな~
ちなみにこの夏、ホラー繋がりで「視える人には見える展 零」にも行きました
私は案の定何も視えず、でもとても斬新な展示でした、特に最後…。どうやってお願いするのか気になりました。
もうすぐ夏も終わりだけど、まだもう少しホラーに浸りたいなあ~