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共明塾 × キッズアース播磨町校

1970年から兵庫県加古郡・加古川地域て信頼と実績を積み重ねてきた共明塾。
2007年からは東大卒講師を迎え、2017年からはキッズアースと提携し、小学生向けの科学実験教室を始めました。
共明塾はこれからも学ぶ楽しさを発信していきます。

前回、「誕生日のパラドックス」という有名な問題についてお話をしました。

 

 

40人のクラスで、クラスの中に、「私と同じ誕生日」ではなく、どのペアでもトリオでも良いので、

とにかく、「同じ誕生日の人がいる」という確率は、どれくらいだと思うか、という問題でした。

 

365日のいつ生まれたかはランダムなので、結構少ない確率になりそうだな、と感じるけれども、

計算すると、40人のクラスに同じ誕生日の人がいるのは、89%の確率になる、というお話でした。

 

何人のクラスで何%かという結果だけなら、カシオさんのサイトで、自分のクラスの人数を入れてみてください。

 → カシオ計算サイト「誕生日が一致する確率

 


今回は、さて、これはどういう計算なんだろう、というお話です。

これを考えるのに、簡単な例で考えてみましょう。

 

365日だと大変なので、「・冬」の4つの季節で考えます。

人数も4人にしてしまいましょう。

 

4人の中で、同じ季節生まれの人がいる確率」を求めます。

全体像を、樹形図にしてみましょう。

...全然簡単ではなかったですね(笑)

黒板で書くときは、説明しながら省略して、もっと分かりやすく図に出来るのですが…

 

Aさんは「・冬」のどれでも選べて、Bさんも、Cさんも、Dさんも、ということになるので、

組み合わせ全体では、4×4×4×4 = 4の4乗 = 256 通りあります。

 

このうち、「誰か二人以上が同じ季節の生まれである」、という確率を求めるわけですが、

これを場合分けしながら何通りあるのかを考えていくと、かなり複雑になります。

 

こういう時に「余事象」を使います。

つまり、反対は何か、を考えて、その確率を1から引くのです。

 

この場合の反対は、「4人がみんなバラバラの季節生まれ」です。

4人がみんなバラバラの季節生まれ」でなければ、誰かと誰かが同じ季節生まれになります。

もしかすると4人とも同じ季節生まれかもしれません。

 


では、上の図の中で、4人がバラバラの季節になる組み合わせを考えましょう。

 

Aさんは4通りの季節を選ぶことが出来ます。

Bさんは、Aさんの選んだ季節は選べないので、3通りのパターンがあります。

Cさんは、AさんとBさんの選んだ季節は選べないので、2通り。

Dさんは、最後に残った季節を選ぶことになります。

 

今度は図に収まりました。

 

4人全員がバラバラの組み合わせは、

4×3×2×1 = 24 通りです。

 

では1から24/256を引きましょう。

これを計算すると、(256-24)/256 = 0,906... となります。

つまり、4人いれば、90%の確率で、「誰か二人以上が同じ季節の生まれ」になる、ということです。

 

ちなみに、5人以上だと、絶対に(100%)「誰か二人以上が同じ季節の生まれ」になります

季節は4つしかないので、4人がバラバラでも、5人目が前の誰かと一緒になってしまうのです。

これは「鳩の巣原理」という別の考え方に発展していきます。

 


さて、話を戻しましょう。

 

4つの季節」ではなく「365日」で考えます。

人数も4人ではなく「40人」にします。

 

全体の数は、365×365×…×365 = 365の40乗 通りになります。

 

同じ誕生日の人がいる」の反対は、「全員がバラバラの誕生日」になりますので、

先程と同じように考えると、

365(1人目)×364(2人目)×363(3人目)×…×326(40人目) = 365!/325!  通り

 

この数字を全体の数である365の40乗で割ると...約10.8% になります。

これを100%から引くと、今回の答えである89%が出てきます。

 


それにしても、高い確率に感じますね。

 

これは、問題を見た時に、無意識のうちに「自分と同じ誕生日の人がいる確率」を考えてしまうからだと言われています。

 

ちなみに、「私と同じ誕生日の人がいる確率」は、約10%

(カシオ計算サイト「自分の誕生日と一致する確率」)

 

これと比べると、はるかに高い数値になりますね。

 

次回は「私と同じ誕生日の人がいる確率」を計算します。

 

 

 

8月16日は、私の誕生日でした。

 

小学生の頃、40人のクラスで、私と同じ誕生日の人が2人いて(私も入れて3人が同じ誕生日)、

誕生日占いってあてにならないなぁ...」と思ったことを覚えています。

 

ところで、「40人のクラスで、私と同じ誕生日の人が2人以上いる」確率ってどれくらいでしょう?

これを計算すると(※この計算は④でやります)、約0.5%になりますので、まぁ、珍しいと言えると思います。

 


さて、「誕生日のパラドックス」という有名な問題があります。

 

 

今は1クラス当たりの人数は減っていますが、同じく40人のクラスで考えましょう。

クラスの中に、「私と同じ誕生日」ではなく、どのペアでもトリオでも良いので、

とにかく、「同じ誕生日の人がいる」という確率は、どれくらいだと思いますか?

 

1年は365日だとします。

(2月29日生まれの人には、ごめんなさいです)

 

365日のいつ生まれたかはランダムなので、結構少ない確率になりそうだな、と思いませんか?

 


実は、40人のクラスに誰かと誰かの誕生日が同じである確率は、89%になります。

 

カシオさんが、クラスの人数に応じて計算できるサイトを提供してらっしゃるので、自分のクラスの人数を入れてみてください。

 → カシオ計算サイト「誕生日が一致する確率

 

計算してみると、23人集まれば、その中に一組でも誕生日が一致するペアがいる確率は50%を越えるのです。

 

少し不思議に思いませんか?

 

ちなみに、「私と同じ誕生日の人がいる確率」は、約10%

これだと、まぁ、そうかな、という程度ですね。

 

こちらもカシオさんのサイトで計算できます。

 → カシオ計算サイト「自分の誕生日と一致する確率

 


せっかくだから、「確率の問題」として自分で考えてみましょう。

この計算の式は、「余事象」という考え方を使って立てるのがセオリーです。

その解説は次回に譲ります。

 

 

 

今から75年前の1945年8月15日正午、ポツダム宣言の受諾を国民に告げる「玉音放送」が流れました。

これをもって、8月15日は終戦記念日とされ、長きに渡った太平洋戦争は終わりを告げることになります。

 

日本はそれから戦争の舞台となることなく、75年の間、平和を享受してきたのですが、

世界を見渡してみると、この間、様々な国や地域で、国家間だけではなく、内戦という形も含め、

何らかの武力を伴う闘争が行われてきました。

 

たとえ、始めた目的が正義のためであったとしても、武力を伴った闘争である以上、

多かれ少なかれ、無関係であるはずの人々を巻き込み、その命を奪ってしまいます。

あるいは、何気ない日々の営みを含む文化や伝統、自然にも影響を与えますし、

本来得られたはずの経済的発展をも犠牲にしてしまう、という側面もあります。

 

日本が敗戦の焼け野原の中から復興し、経済成長を遂げ、

何気ない日常生活を送ることが出来るようになった背景には、

この長く続いた「平和」があったということが出来るでしょう。

 

では、翻って、何故、日本は戦争に至ったのか。

そんなことに思いを馳せてみるのも良いと思います。

 

 

また、戦争の「正しさ」について考えてみるのも良いでしょう。

 

 

そして、哀しいことに、世界で戦争がなくならない現実的な理由もあるのです。

 

 

 

 

終戦記念日、「戦争」について、改めて考えてみませんか。

 

 

戦争体験談、聞いたことある?

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夏を代表する昆虫と言えば...

 

カブトムシ、クワガタムシ、という人もいると思いますが、

セミもまた、夏を代表する昆虫と言って良いでしょう。

 

 

セミにも、たくさんの種類があります。

キッズアース播磨町校は、兵庫県の瀬戸内海側に位置しますが、

一番多く見かけるのは、クマゼミです。

 

また、少し木の多いところに行くと、アブラゼミも見かけます。

 

 

また、ニイニイゼミらしき死骸も拾ったことがあります。

 

 

この本には、セミの抜け殻の見分け方も載っていて、とてもおススメです。

 

セミの抜け殻を拾い集めている人も多いと思いますが、

  1. どこで
  2. どの種類を
  3. 何個

拾ったかを記録するだけで、十分立派な自由研究になりますよ。

 

 

また、タイミングが良ければ、セミの羽化を見ることも出来るかもしれません。

 

抜け出たばかりのセミは、透き通るような色をしていて、とても綺麗です。

 

セミの羽化は、実は、夕方(日没後)から夜にかけて行われます。

もし、見かけることがあったら、決して触らず、そっと観察してみてくださいね。

順番に写真を撮っておけば、これも立派な自由研究になりますよ。

 

 

共明塾の駐車場で行われている今年2度目の子育ても、いよいよ終盤に差し掛かってきました。

 

 

子ども達も大きくなり、いよいよ、飛ぶ練習が始まっています。

しかし、個体差が大きいせいか、上手く飛べる子と、まだ飛べない子がおり…

 

  

 

 

低いところにとまっていたり、地面にいたりして、見ているこちらがハラハラします。

 

まだしばらく時間はかかりそうですが、どの子もみんな無事に巣だってくれることを祈ります。

 

 

ツバメは、巣立った後、越冬地の台湾やフィリピンに直接向かうのではなく、

河川敷やため池などにある葦原に集合して、集団を形成するそうです。

 

キッズアース播磨町校のツバメたちは、もうじきに巣立ってしまうでしょうが、

巣立った後も、近所のため池などに、その集団を探しに行ってみたいと思います。