婚活小説(大阪・京都・神戸;関西)『マリッジ・コンサルタント優子の婚カツ(コンカツ)物語』 -18ページ目

{8} 贅沢と、心の満足(大阪・京都・神戸;関西の婚活小説『あなたへのドルチェ』)

第4回『あなたへのドルチェ』


この小説は、大阪・京都・神戸;関西の婚活に創業18年、約5,000組の成婚実績のある結婚紹介所エムロード のサイト上で、連載している婚活 小説(大阪・京都・神戸;関西)『マリッジ・コンサルタント優子の結婚(婚活)物語』 のアメブロ版として、連載しています。


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■最初から読む    →{1}条件のよすぎる女性

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6月のある定休日の朝、謙治はエムロードを訪ねた。  


もともと休みの日だからといって寝坊していられるような性格ではない。  


でも前夜は眠りが浅かった。  


絵梨子と結婚できるといううれしさと、これからのことを考えた大きなプレッシャーと。  


大阪駅から地下を通らず、久しぶりにご機嫌のいい太陽の下を歩いた。


その光が自分を明るくしてくれそうな気がした。  


エムロードでは、優子がうれしそうな笑顔で待っていてくれた。


電話でおおまかなことを話したが、とにかく結婚に向かって一歩進んだことを喜んでくれた。


「謙治さん、よかったですね。

 絵梨子さんは素直な人だから、

 彼女から言い出すんじゃないかと、

 私は思っていたんです」  


その言葉に、謙治は恥ずかしそうに笑って、首の後ろをかいた。


「あの。ぼくで大丈夫ですかね」

「何を言ってるの。まあ、おかけになって。ゆっくり話しましょう」  


優子がブースに案内すると、謙治はまた手土産を差し出した。


「あのこれ、昨日つくったチーズのタルトなんですけど」  


小さなホールのタルトは、残り物ではなさそうだった。


店を閉めてから、優子のためにと作ったのだろう。


「まあ、いつもありがとうございます。みんなでいただきますわ。... 

そういうところに絵梨子さんもぐっときたのね」  


優子は郁子を呼び、お菓子を「いただいたのよ」と手渡した。  


そして居ずまいを正すと、謙治をじっと見つめた。


「ぼくで大丈夫って、どういうことですか」

「いやあの。

 この間、絵梨子さんに車に乗せてもらったんですけど、

 マセラッティがあんなに似合う女性は初めて見ました。

 しかもそういう高級車が板についてるというか。

 ぼくはまだそんなに収入がないし、借金もあるし。

 結婚資金もあるにはありますけど、彼女がやりたいことを満足させてあげられるかどうか... 」  


優子は謙治の正直さに心打たれていた。


「謙治さん。今日はたぶん、そんなお話なのではないかと思っていました。

 確かにあなたが心配するのはよくわかります。

 でも、彼女は心の奥で肩肘張って生きていかなきゃっていうことにそろそろ疲れていたんでしょう。

 あなたに癒されたかったのよ。

 彼女にとっては、それはお金より大事なことなの。

 絵梨子さんもそうおっしゃっらなかった?」

「... 」  


謙治は唇をつぐんでうなずいた。  


優子はたたみかけた。


「絵梨子さんのご両親に納得してもらうためには、

 私もがんばりますから。

 あなたは自信をもって、

 絵梨子さんを幸せにしてあげることを考えてください。

 大丈夫。

 ここからがマリッジコンサルタントの腕の見せどころよ」  


謙治は優子の顔をじっと見つめた。


「ぼく、必ず、いつか商売を成功させて、絵梨子さんに追いついてみせます」  


その言葉に、今度は優子が黙って頷いた。




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第1回『花火』

第2回『クリスマスイブの庭

第3回『△のきもち

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