婚活小説(大阪・京都・神戸;関西)『マリッジ・コンサルタント優子の婚カツ(コンカツ)物語』 -61ページ目
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〔1〕キャビンアテンダント 羽田恵(第1回『花火』)

第1回『花火【再】』


※この小説は、大阪・京都・神戸;関西の婚活に創業18年、約5,000組の成婚実績のある結婚紹介所エムロード のサイト上で、連載しているブログ小説『マリッジ・コンサルタント優子の結婚(婚活)物語(大阪・京都・神戸;関西)』 のアメブロ版として、連載しています。




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〔1〕キャビンアテンダント 羽田恵



株式会社エムロード の大阪オフィスは、梅田の一等地にある。



周囲には美味しいランチどころもあるが、マリッジ・コンサルタントという職業をもつ優子は、ほとんど外でゆっくりランチをすることはない。

今日も、おなかが鳴った。



ぎゅっと胃のあたりに力を入れて受話器を握る。


「いっぺんだけでも、お見合いしてみられたらいかがでしょう。お母様もご心配してらっしゃいますし... 」

相手は32歳の病院務めのドクターだった。


手元に写真がある。



きれいな額の下の目が涼やか。やや古風だがなかなかのハンサムだ。


「忙しくて、休みの日は寝たいんですよ。母親が『ぼくが結婚せんと死んでも死にきれん』言うんで、登録してますけど」


優子は負けていない。

「じゃあもう一度、親孝行のつもりでお会いになってみませんか!うちでは、本当にこの方とぴったり、という方しかご紹介してません。だから必ず気に入っていただけるはずですよ」

ドクターはため息をついた。

「おせっかいやなあ... でも、ありがとうね」

その言葉には、優子もいったん電話を切らざるを得なかった。

受話器を置いてため息をつく。



部下の郁子がサンドイッチとコーヒーを置いてくれた。


「はい。優子さん。おつかれさまです」


色白でほわっとしていて心遣いがある。でも、郁子は仕事にはちょっと押しが弱い。


「郁ちゃん、あの人、どうなった?」


「ああ。スッチー... じゃなかった、キャビンアテンダントさんですか」


「そうそう。あの子、かわいらしいところあるものね。でもどんな人がいいのか、今ひとつわからないわねえ」


「ハンサムな方がいいんじゃないですか」


郁子は小首を傾げてぽつんと言った。


「ハンサムねえ」

優子はまた資料を繰り出した。

確かに、ハンサム、美人はポイントが高い。しかし、そうじゃなくてもちょっとした魅力がものすごい吸引力になることもある。


ちょっとした魅力。それは人それぞれだ。

ほとんどの場合、本人もその親も意識していない「よさ」が成婚のポイントになったりするのだ。


「ちょっと、CAさんの資料、もう一回見せてくれない?」


「はあい」


郁子がもってきた資料を、優子はまじまじと見る。

●氏名・羽田恵

●年齢・32
●職業・CA

●年収・700万円

●特技・茶道、華道、着付け

●趣味・旅行、料理、映画鑑賞


「... CAねえ」

優子はやっとコーヒーをひと口飲んだ。



彼女が母親と初めてここへやって来た日を思い出しながら。



※この小説は、大阪・京都・神戸;関西の婚活に創業18年、約5,000組の成婚実績のある結婚紹介所エムロード のサイト上で、連載しているブログ小説『マリッジ・コンサルタント優子の結婚(婚活)物語(大阪・京都・神戸;関西)』 のアメブロ版として、連載しています。




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