婚活小説(大阪・京都・神戸;関西)『マリッジ・コンサルタント優子の婚カツ(コンカツ)物語』 -20ページ目

{6} 結婚は家どうしのもの?(大阪・京都・神戸;関西の婚活小説『あなたへのドルチェ』)

第4回『あなたへのドルチェ』


この小説は、大阪・京都・神戸;関西の婚活に創業18年、約5,000組の成婚実績のある結婚紹介所エムロード のサイト上で、連載している婚活 小説(大阪・京都・神戸;関西)『マリッジ・コンサルタント優子の結婚(婚活)物語』 のアメブロ版として、連載しています。


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■最初から読む     →{1}条件のよすぎる女性

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「お付き合いしてみようと思います」  次の日の夕方。  


エムロードに先に電話してきたのは絵梨子だった。


まったくためらいのない絵梨子のその態度に優子は今までのお見合いとは違う手ごたえを感じていた。


「そうですか。よかった」  


しかし、一方で本当に成婚までいくのかどうか、少し気がかりではあった。


二人の経済的な格差を考えてのことだ。


「もしこのままうまくいったとしても、

どこかで両家の親御さんどうし、

早めに会ってもらう必要がありますね。

ご両親は本当にお相手が同業者じゃなくてもよいとおっしゃっているんですか」  


絵梨子はきっぱり答えた。


「ええ、大丈夫です。一家にこれ以上医者が増えてもしょうがないですから」  


電話を切ってから、優子は謙治に聞いたことを思い出していた。  


謙治の父親は公務員だ。


せっかく外資の銀行員になった謙治がシェフになることを最初は反対していたという。


安定した生活が一番だと考える父親と、それを説得して頑張った息子。


1年前にレストランを開店させたとき、その資金のために、謙治は貯金に加え数百万円借金をしたという。  


彼は親にも頼らず、毎月真面目に返済している。  


なんの問題もないいい家だけれど、

父親も医者、

兄も医者、

自分も医者として成功しているという絵梨子の家の裕福さとはかなり違うだろう。


うまくやっていけるのかどうか。


「どうしたんですか、優子さん」  


アシスタントの郁子が頬杖をついたまま目をつぶっている優子を覗き込んだ。


「ああ、郁ちゃん。結婚って... なんやろね」  


郁子はその言葉にずっこけそうなくらい驚いて、優子の腕を揺すった。


「何言うてはるんですか、優子さん。優子さんが一番知ってはることやないですか」  


優子は片目を開けてちょっとおどけた顔をしながら首を振った。


「昔はね。結婚は家と家のものやと言い切れたのよ。

今もそういう部分はもちろん大事だと私は思うわ。

でもね、みんなお見合いをしてもそれが恋愛になることを望んでる。

家の格を揃えて履歴書をつき合わせて、

それだけで結婚を決めた時代とは違ってきてるのよ」

「なるほどねえ。でも、家と家の問題は結婚にはつきものですもんね」

「そうなのよっ。そこなのよ」  


優子は大きな声を出して立ち上がった。  


その勢いに、郁子は今度は後ろにつんのめりそうになった。


「ああびっくりした。... 優子さーん... でもそこが優子さんの腕の見せ所でしょう」  


郁子は両手で自分のほっぺたを包み込むようにしてそう言うと「帰りマース」とロッカールームに消えていった。





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第1回『花火』

第2回『クリスマスイブの庭

第3回『△のきもち

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