コーチング
コーチングは早くからスポーツの世界で発達した選手の育成法です。ビジネスで応用され始めたのが、私の記憶では1990年代頃かと思います。当初はスポーツ選手のように、エグゼクティブが特定の人にコーチを依頼する形式でした。その後、ビジネスにおけるコーチが広く認識されるとともに、そのスキルであるコーチングが注目されるようになりました。特に部下育成においては、まさに「育成する」手法であるコーチングは管理職の必須スキルとして位置付けられるでしょう。コーチングスキルの代表的な手法が「GROW」モデルです。GROWは日本語で成長するという意味で、上記のモデルは頭文字をとった掛詞になっています。G・・・Goal 目標を設定するR・・・Reality 現状を確認するO・・・Option 解決策を考えるW・・・Will 意思決定する 以上の流れに沿って、上司が部下と面談をするイメージです。この流れの中で重要のは、コーチである上司が部下の意思決定を誘導するのではない、という点です。最後に意思決定するのは部下の側なので、上司は質問を投げかけながら、部下に「目標」「現状」「解決策」を考えるように面談を進めていきます。一般に知識や経験が豊富な人が、そうでない人の言葉の先を見越してリードしてしまいがちです。しかし、コーチングの目的は相手の自発的な行動を促すことにあります。早く結果を出させるためには教えてしまった方が楽だと思います。(これはティーチングと言われます)成長を促すためには、回り道をいとわない我慢強さが求められます。ティーチングとコーチング、どちらが有効かは場面で異なります。場面に応じて使い分けられれば、鬼に金棒なのかもしれません。