今週、先週と外国人研修者の技能検定員をしてきました。
一昨年に依頼をいただいて参加していますが、
制度の良し悪しを感じながらも、
外国人の方の頑張りには良い意味で脅威を感じます。
特に今週の研修者の方の中では女性ながら、
段取りが良い研修者がいたのですが、
とにかく積極的な姿勢を感じました。
日ごろ、受身で仕事をしている人に見てもらいたいと思います。
日本人が忘れてかけているハングリー精神を感じました。
面接や採用活動を通じて社外の人と話していると、
前職や在職している会社の不満をよく聞きます。
それらは会社の仕組みや役割の定義付けの曖昧さに
対してのことがほとんどです。
給与に不満を言っている人の話を聞くと、
会社の昇給の仕組みが曖昧で分かりづらいことが原因であったり、
残業が多いので退職した人の話をよく聞くと
どこまで仕事をすれば、今日終わるのかが分かりづらそうだったり。
しかし、その曖昧さを当社では無くすように取り組んでいます!
と話すと・・・
「それは良いですね!」と賛同してもらったのに、
そういった人に限って、当社の中に入ると
曖昧さを残した仕事をしたがる言動を聞きます。
「細かい」とはよく聞きますが、
曖昧さの反対が「細かい」であって、
美は細部に宿ると言います。
細かいことにこだわれるかが大事でありますが、
そもそも「細かい」の定義自体が人それぞれで
細かいと思っている人が感じることは
他人からすると「当たり前」ってこともあります。
細かいと思っている人の感覚がつくられた環境が
当社より緩かったのかもしれません。
そういう当社も他社からすると緩い部分を指摘されることも
多々あります。
「曖昧さに不満を感じて転職した人が、
実は今まで曖昧さに救われてきた」
正直、皮肉もありますが、それを自覚できないと
一皮むけることが出来ないと思います。
社内の新しい人たちを見ているとよく感じますが、
指導をしてくれている社員のお陰で
新入社員の曖昧さが取れていくのを見ると
嬉しく感じます。
皆で曖昧さを無くしていきましょう。
37期が始まり、意識していることが一つ。
それは今まで以上に効率を上げていくこと。
日本のGDPは世界3位だが、それは人口が多いからで
1人当たりのGDPは26、27位くらいで先進国では最下位らしい。
効率が課題としている自分にとっては興味深い数字。
その最下位の国の中においても、
弊社はお世辞にも効率が良いとは言えません(汗)
理由は本田技研工業のワイガヤではないが、
トップダウンで物事を決めるより、
色々と話し合いによって決めていこうという
敢えて実行している施策も理由の一つ。
良いことではありますが、数字に繋がっていかないと無意味なので、
効率とのバランスを今期は考えていきたいと思います。
仕事をしていると、色々なことに出くわします。
最近、仕事を新入社員に「ここ、こう言うてくれればええのにな~」や
「ここは新入社員の意見を言わしてやってほしいな~」など、
教えている最中のコツみたいなところで喉までセリフが出てくることがあります。
自分の大事にしているのは「自主性」「考えて仕事をする」ことなので、
教えている最中に大事なのは
「聞く力」と「退く力」と思っています。
聞く力は新入社員が失敗した時などに
なぜ、そうなったかを忍耐強く聞く力。
退く力は新入社員が自主性や意見を言い出した時に
止めずにそっと退いて、新入社員が前に出てきやすい環境をつくる力。
この二つ、凄く忍耐力がいりますが、
結果的に自主性や考えて仕事ができるようになれば、
早く独り立ちもしてくれるので皆が良くなると思います。
また、自主性のない社員、または自主性を持とうとしない
「ロボット社員」や「指示待ち社員」は社風に合わないので
それを変えていくのは会社として求めていません。
「ロボット社員」や「指示待ち社員」はそもそも正社員に向いておらず、
アルバイトやパートの仕事の方が良いと思います。
アルバイトやパートでも自主性をもって仕事をしている人も居るのに、
正社員では先々ずれが出てくると思います。
それより、1次面接や2次面接で見極め、
双方にとって不幸になるミスマッチを防いでほしいと思っています。
今、働いてもらっている人の中にそんな人はいないと思うし、
仮にそれらに近くても、抜け出そうとしている人であってほしいと思います。
そんなこんなで僕も指導をしてもらっている社員に対しての、
「聞く力」と「退く力」は永遠のテーマですが、
皆で成長していきたいと思います。
前回に書いた二次面接も含め、
色々と面接から社員教育の流れの仕組み作りに
力を割いています。
こだわりは二つ。
一つ目は面接から社員教育への流れがつながるように。
社内で話していますが、面接から社員教育は始まっています。
面接では会社とこれから働いてもらう人との約束が詰まっています。
これらをお互いにしっかりと守れば、双方がwin-winになれると思います。
もう一つは面接と社員教育への全員参加。
入社した人を大事に、時には厳しく指導し、
一人前にすることは全員にとって、他人事ではありません。
自分だけ、新入社員にとって『良い人』になって慣れ合う人は
どこの会社でもいるとは思いますが、
自分の同僚が仕事を一人前に出来なくてもヘラヘラしているのは
頑張って指導をしている社員からは障害以外何物でもありません。
だからこそ、全員で指導にあたってもらうことに拘っています。
以上の二つがMPCの今年度の指導方針ですので、
社員の人は頭に入れておいてください。

