過去5年間の性能設計分析の変移を検証します。
全部で284モデルの評価となります。
W1ヘッドス性能ペックデータ
実質深度:シャフト軸からヘッド内重心まで
LOFT±:リアルロフトに対し、インパクト時のロフトの増減
スピン±:フェイス面スポットに対し、フェイスセンターで打った時のスピン量の増減
改めて分析してみると、
重心距離
ここ数年40㎜台で推移してきたところ
22年は一気に39.3㎜まで短くなった
※今期は短いモデルも複数出たため、偏りは少なく
5年平均でも、40㎜を切った
重心角
2018年以前からは、基本的に大きくなる傾向で推移
極端に大きくなった20年を境に小さい方向に修正する流れ
ここ数年は、カーボン複合構造が多くなり
重心が必然的に低く、深くなり
※通常は重心が深くなると、フェイス面スポットは高くなる
結果、ロフト±(インパクトロフト)が高くなり、
スピン±は自在に調整がしやすくなり
その関係で、重心角も大きくなっている部分を、
設計自由度で調整してきた状況
上記の傾向に対し、
2023は、深いけど、低くし過ぎないで
でもつかまりやすくの方向へ
総括
2020年まではとにかく飛ばすために、複合構造を取り入れていき
重心距離も長く、重心角も大きく…
寄り深いけど低く、以上を極めて、
高打出/低スピンで飛ばす性能設計を突き詰めてきたようです。
※地クラブ系は、構造は取り入れてきているが、重心が浅い傾向が強い…
その結果、偏り過ぎを認識したメーカー(特に大手)が多く出たのか
より設計自由度を適正に使い、性能設計を改善してきた
2021~2023年かと
さて、2024年以降はどのような方向に進むのでしょうか!?
フェードヒッター系の充実を願い
地クラブ系の進化に期待したいです。
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