「フルマラソンを攻める」その22

〜臀部もストレッチしちゃいましょう〜


 日々のメンテナンスということで、先週はコリをほぐすことを書かせて頂きました。今週はケアとパフォーマンス向上を兼ねたストレッチについて書いています。

 静的ストレッチや動的ストレッチという言葉はありますが、僕はあまり考えていません。それは、距離走やスピード練習の後の身体のケアに重点を置いているからです。

 先に書きました通り、初めは僕も準備運動として、ストレッチをやっていました。その頃は静的ストレッチを準備運動で行って良いのか?なんて思ってました。

 先週土曜は朝にストレッチを長くしていましたら、走り出すのに股関節が痛くなっちゃいました。どうやら、静的ストレッチはこういう時もあるってことみたいですね。

 僕は元々、準備運動にストレッチをしないので、静的とか動的とか、考えなくて良いみたいですね。準備運動はアップでゆっくり走るだけです。

 練習後や何もない時にストレッチをしています。毎日!なんて書いてますが、回数も決めてませんし、朝夕とか時間も決めてません。時間のある時に取組んでいます。


 そんな僕のお勧めストレッチは足を前後に開くストレッチ、そして、肩と腰のツイストをさせることでパフォーマンス向上に繋げることを紹介しました。

 今日は腰周りのストレッチから書いて行きます。



少しだけの脱線です

 別大後に左臀部のハリを感じた僕は坂本先生に診て頂きました。僕は走り出して10年間、ハリを感じたことがほとんどありませんでした。まあ、距離走の回数が少ないですからねえ。

 別大はDNFでしたし、何が引き金か?はその時、分かりませんでした。恐らく、12月の防府とホノルルを連続で参加したことが原因だと思います。ホノルルマラソンは走り出した時に筋肉の硬さを感じ、レース後半はハリを感じたものの、ケア不足で置いてしまいました。スゴく反省です。

 やはり一度だけで痛むということは少なくて、積み重ねられた時にハリが起こります。勿論、コリも同じです。毎日ケアしていれば、本当に大したことないのに、と僕も反省することが多いのが実態です。というのは、痛みが軽い時は意識に上らないからです。


 丁度、今の僕は面白いことが起こっています。

 2022年までの僕はコリが右側に偏っていました。それは左足の筋肉を充分に使えなかったからです。コロナ感染後の後遺症で関節の動きが悪くなり、改善に取組みました。その時、股関節の可動範囲に左右差があることに気づきました。そして、これを直したら、左足の筋力が使えるようになりました。

 そして、2023年は左側のコリを感じるようになりました。本当は右側にコリもあるのに、左側の方が強いコリなので、左側のコリを感じていました。

 今の僕は先週末の距離走後に、左足をしっかりケアできた結果、右の腰周りにコリを感じるんです。


 コリやハリは1番負担が掛かる処に痛みや違和感を感じるのですね。そして、それはケアすることで、コリやハリを感じる場所が変化します。

 僕は右腰周りをケアすれば、また左側に痛みが戻ることになると思います。コリやハリがゼロになることはないと思いますが、日々メンテナンスしていくことで、良いパフォーマンスを見せられると思います。



中殿筋のハリは改善したいです!

 走る上で使われる筋肉はたくさんあり、それぞれが調和して動くことで、速く走ることや長く走ることを実現します。ところが、その中でも負担の掛かる筋肉があります。

 それは腓腹筋と中殿筋です。


 腓腹筋は脹脛ですから、身体の表面に出ていて、コリもハリも一緒にほぐして行けます。これに対して、中殿筋は大殿筋の内側にあるので、コリを押すとか、ハリをほぐすことは大変です。

 今日はハリを改善する簡単なストレッチを紹介します。下図のように、椅子に座った状態で、左足を右足の上に載せて、身体を左側にツイストさせます。こうしますと、左の中殿筋を伸ばすことができます。左のお尻が痛気持ち良い感じになると良いのですが、どうですかね〜

 15秒程度、グッと伸ばして、左右を逆に、と片側3回行えば充分です。


 椅子を使った場合、強く伸ばせない面もありますから、馴れて来ましたら、低い階段に座って行われるとしっかり伸ばせます。勿論、床や畳の上に座って行いますと、よりしっかりとストレッチできます。




 なお、前回に紹介しました、階段を使ったストレッチでは身体をツイストさせた時に小殿筋を伸ばせます。中殿筋も多少効果がありますが、中殿筋を伸ばすなら、今回のストレッチが向いています。