乃木坂46出演『PremiumMusic2021』感想... | 超絶メタアナリシス

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☆☆☆ 都心(台東区)在住です ☆☆☆

昨晩、日テレ系『PremiumMusic2021』に乃木坂46が出演しました。

 

番組は19時~23時近く(22:54)までの約4時間にも及ぶ長丁場でしたが、乃木坂は22時を過ぎてからの出演で、トリに近いところでの満を持しての登場となりました。

 

なので、仕事で残業していた方でも、見れた人は多かったんじゃないでしょうか。

 

出演内容については、次の2つ...

① エース齋藤飛鳥の裏側のドキュメンタリー(再現ドラマ)

② 『SingOut!』の生パフォーマンス

 

 

 

 

出演シーンのそこかしこに”愛”があふれていましたねー ドキドキ

 

再現ドラマの中のエース齋藤飛鳥の悩み事にグループへの”愛”が...

そんな齋藤飛鳥を見守る周りの仲間たちに彼女への”愛”が...

秋元康氏の作詞内容に普遍的な”愛”が...

メンバーのパフォーマンスに仲間やファンや番組スタッフへの”愛”がそれぞれにありました。

 

あらためてこの歌が”愛の歌”だということを再認識いたしました。

 

 

 

この 『SingOut!』という曲が初解禁されたのは、おととしの2019年の5月3日でした。

 

私はもちろん、とってもとっても感激しました。

 

今でもそのときの感激・感動を鮮明に覚えております。

 

2年近くたつのに、全然色褪せないですね~ ニコニコ

 

解禁日の翌日にその感動・感激をこのブログで書き表したわけですが、そのときの気持ちや気づきを昨日テレビを見ながら思い出しもしました。

 

コレ(↓)ですね... メモ

 

 

人間というものは誰でも弱いものである...

 

そんな人間にとって、あやまちとは、きまじめさと理性である...

 

大事なことは、世界の素晴らしさに気づき、喜びを持って日々生きること...

 

自分には判断力があるんだ、わかってるんだと思いあがった時点で、その人間は底辺まで落ちている...

 

奈落の底、すなわち地獄にまで落ちている...

 

天使に羽があって空を飛べるのは、軽薄だからだ...

 

マジを捨てて、軽く、ゆる~く、笑って生きることこそ、人としては正しい生き方なんだ...

 

19世紀末の大英帝国の文豪G・K・チェスタトンはそう言っていて、それと通ずるものが『SingOut!』の歌詞にはあるなと思ったものでした。

 

要は、詩的でスピリチュアルな(神秘的な)要素が共通しているなと...

 

実際、昨日のパフォーマンスで気づいた方もいたみたいです(↓)。

 

 

 

 

また、おとといの記事で櫻坂46の2ndシングル収録曲『思ったよりも寂しくない』のことを書きましたが、その曲とも『SingOut!』は内容的に通じていますね。

 

もっとも、作詞者が同一人物(=秋元康氏)だから、じゅうぶんありえるわけですが...

 

そして、両方の曲で秋元康氏は歌詞にキリスト教的価値観をしのばせているようです。

 

”愛”、この世界の素晴らしさに気づくことの大切さ、仲間との絆の大切さ...

 

そして、もっとも大事なことが、“人“というものの弱さ、です...

 

こういったものを大事なもの(価値あるもの)として曲の世界観を描いています。

 

こういう価値観はまさにキリスト教的な価値観であり、とくに「人の弱さ」について聖人パウロは次のように語っております。

 

「主は、『お前はわたしの恵みで十分だ。弱さにおいてこそ力は余すことなく発揮されるのだ』とお答えになりました。ですから、キリストの力がわたしに宿るように、むしろ喜んで自分の弱さを誇ることにします。それゆえ、弱さがあっても、虐待されても、災難にあっても、迫害や行き詰まりに出会っても、わたしはそれでよいと思っています。わたしは弱っている時にこそ、強いからです」(新約聖書「第二コリント」第12章)

 

人間にとって、真に人格が陶冶(とうや)され始めるのは、苦難にぶつかり(壁にぶつかり)、自分の弱さ,無力さというものを自覚し、そこからこの世界や他人のありのままの姿に気づき始めた時点がやっとスタート地点...

 

そこから苦節ン年を経(へ)て、ようやく立派な人間性というものが人の中に初めて生じてくるものである...


それまでは思い上がらずに謙虚に隣人とともに歩みつつ生きよと...

 

そういうことを、上に引用した文豪チェスタトンの著書と聖書の内容とは共に言っているわけです。

 

まさに『SingOut!』の歌詞が語る内容そのまんまかと。

 

実際に歌詞を抜き出しつつ、結びつけてみましょうか。

 

♪世界は広すぎて見渡せない →わかったなどと思うな、思い上がるな...

♪誰かのために何ができるのだろう →隣人への愛を...

♪自分の幸せを分けあえば笑顔が広がる →同じく、隣人への愛を...

♪独りぼっちじゃないんだよ... →仲間・隣人とともに歩め

♪人は皆、弱いんだ →最初から人間性に優れた者などいない

♪お互いに支えあって前向いて行こう →仲間・隣人とともにポジティブに歩め

などなど...

 

昨日の番組内の再現ドラマで言えば、21枚めのシングル(ジコチューで行こう)でセンターに起用されたときには、齋藤飛鳥は仲間の大切さや優しさは、まだ気づいていなかった...

 

「SingOut!があったからこそ、メンバーの大切さや優しさをしっかり感じられた」

 

 

23枚目の『SingOut!』で2回目のセンターに起用され、そこで悩んで苦しんでいたとき、初めて仲間の大切さや優しさに気づくことができた...

 

彼女はそう語っていましたが、まさに、苦難の中にこそ人として成長するための”種(たね)”・ヒントがある...

 

自分の頭を働かせてそれで壁を乗り越えようとしても、成長はない...

 

己の弱さを自覚し、自分には助けが必要だと悟ってこそ、そこから真の一歩が始まる...

 

そゆことです。

 

要は、自力本願で生きているような人間は危うく、他力本願で生きている人間のほうが強いということ。

 

仏教的にいえば、親鸞上人の教えですかね。

 

親鸞上人は、修行放棄(=努力を放棄せよ)を説きました。

 

わかりやすくいえば、修行などせずに(努力などせずに)、”なみあみだぶつ(南無阿弥陀仏)”とひたすら唱えよ、そうすれば救われる、ということです。

 

洋の東西を問わず、真理というものは共通するところがありますね。

 

 

また、♪bring peace, bring peace, bring peace... と繰り返すところは、ミサの中で神父様の呼びかけに応じてみんなで相互に平和のあいさつをすることを連想してしまいます。

 

peaceが平和ですから、bring peaceで「あなたに平和がありますように」となりますからね。

 

これは、復活したイエス・キリストが弟子たちに「あなたたちに平和があるように」(ルカ24章、ヨハネ20章)と言ったことが起源なわけで、重なってもいます。

 

乃木坂46のシンクロニシティや欅坂46の黒い羊、それから日向坂46のドレミソラシドなどの他の曲にもあるように、秋元康氏の詞にはキリスト教的価値観のフレーズが多いなとあらためて思いました。

 

それにしても『SingOut!』という曲は素晴らしい曲だなぁ~

 

誰にとってもハッピーでポジティブな気持ちにさせてくれるとてもいい曲だなとも、あらためて思いました...