それでも明日は来る。TOKIOと山口達也さんのこと | 藤沢あゆみオフィシャルブログ Powered by Ameba

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作家。著書29冊。相談30000件超。ananによる信頼できるカウンセラー20人の1人。NHKEテレハートネットTV出演。2023年4月「バズる!ハマる!売れる!集まる!WEB文章術 プロの仕掛け66」発売9日で増刷、7月18日枚方蔦屋書店で101人講演会開催

「いまの、 TOKIOの山口くんだったよ」
爽やかに挨拶をしたイケメンとすれ違った後
NHKのスタッフの方が教えてくれた。



今年の2月。
Eテレ「ハートネットTV」の番組収録の日
メイクルームに向かう廊下ですれ違った。
しっかり顔を見れなかったけど
爽やかな空気が流れたのを感じた。


誰かが悲しむようなことは
ないほうがいいに決まってるけど


「すばらしいひとだったのに」
そのすばらしいひとのなかに
見せていない孤独や弱さがある。



それは孤独や弱さを
誰にも見せられないという弱さで


だからこそそのひとは
「彼が一番責任感が強かったのに」
「彼が一番男気があった」
という一面しか
見せられなかったのかもしれない。





ガチンコとか鉄腕DASHをみて
TOKIOっていいな、と思った。



ジャニーズなら普通にアイドルでいいのに
バンドっていうのも、おもしろいなと思い
自分たちらしさ、をすごく大切にしている
グループだなと思った。


4人のメンバーの記者会見を見た。
言葉の隅々まで意思があり
それが見た目に現れているかのようだ。
冠番組を持つメンバーは
毎日、自分の言葉で真摯に応えている。



自分らしさを大切にして重ねてきた人生。
ここまで大切にしてきたのに・・・


全てを失うとわかっているようなことを
やってしまうときというのは
魂が悲鳴をあげていたのかもしれない。



TOKIOというグループに改めて注目し
ファンになったひとも多いと思う。


#今度は福島がTOKIOを応援する番だ


というハッシュタグが、ツイッターで
トレンドキーワードに入っていた。


他の4人のメンバーは悪くない
という意味でそれをつけるひともいれば
山口さんのやってきたことを
福島のひとたちは見ていて
TOKIOのポスターを
はがしてほしくないというひともいた。


むしろやってきたことを
大切にしてほしいという
叱咤のメッセージも感じた。


山口さんはこれから
立ち直る人生を1日1日重ね
どこかのメディアが
それをドキュメンタリーで
1年か3年か10年なのかわからないけど
完全に立ち直るまで追い続けて欲しい。



それが放映できるかはわからない。
放映できたとしても
その日はいつになるのかもわからないけど


自分をあきらめていないひとがいることは
山口さんのチカラになりそうな気がするし
完全に立ち直れたなら
同じことでなやむひとに
こんなに勇気をあたえることはないだろう。


事務所を退所するのか
何年にも渡って退職届を保留にするのか
それはわからないけど


どんな立ち位置、関係性になっても
彼らはTOKIOだし
彼らはだいじょうぶだと
会見を見てわたしは感じた。



ドキュメンタリーではもちろん
見守り続けるTOKIOのメンバーの姿も追っていて
見守り続けるとは、構うということじゃなくて
彼の人生を思いながら自分の持ち場を務めること


事務所を退所し、TOKIOを脱退。
完全に立ち直った山口さんが
ふたたびTOKIOの門をたたくとか
何年も持ってた退職願を破るリーダーとか
あるいは芸能界じゃない道を
山口さんが選んだとして
その門出を応援するメンバーとか
いろいろな可能性があるだろう。


自分の人生を踏み外したとき
カメラを前に1時間30分も謝罪して
何度も何度も頭を下げ
あたかも自分がそこにいるように
感情をあらわに叱ってくれるひと
自分のことで涙を流すひとがいる
そんな大人がどれくらいいるだろう。



そうしてもらえる山口さんも
そうしてもらえる人生を生きてきたのだし
迷惑かけられても守りたい仲間がいる人生も
豊かな人生だ。


誰よりも厳しくチカラのある言葉を
話していた松岡さんは
メンバーの誰より山口さんを慕い
つながりが深かったのだそうだ。


被害にあった女性は
しなくてもいい経験をしてしまった。


芸能界という世界に入った時点で
この一件に限らず普通の高校生より
大人の判断を求められる場面は
多かったかもしれない。


女優さんになりたかったひとなら
ここから、大女優になるとか
あるいは、芸能界ではない社会で
しあわせになるとか


人生には無限の可能性があるのだ。


少なくとも他者によって
人生の可能性をゼロにすることはできない。
可能性の火を消せるのは
自分が火を消そうと思ったときだけだ。



それでも明日はくる。
この一瞬も未来に向かっている。


ただただここから・・・・
全ての関係者の未来に
希望がありますように。