第11回 相手を説得するには
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情熱精神科医 森田 慶介です。
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●本日のポイント:相手を説得するには
●解説:
今回は相手を説得するためにはどうすればよいのかを考えていきたいと思います。
それは相手の立場に立って説得するという事です。さらに詳しく言うならば、あなたの説得を受け入れると相手にどんなメリットがあるのかをきちんと説明し、相手にやる気になってもらうという事です。ですから、説得の場に臨む前に、一度時間を取って、相手は何を望んでいるのかを考えてみてください。
簡単な例を挙げるとすると、例えばあなたが富士山に登りたいとします。そこで一人では不安ですし、大勢のほうが楽しいだろうと考え、友人を誘ってみることにしました。ここで2つの説得のパターンを考えてみます。どちらが成功する確率が高いと思いますか。
①「私は今度富士山に登ろうと思います。でも一人では何かあったときに不安だし、事故があったときなどに助けが必要だから、ぜひあなたに一緒に登って欲しいんです。一緒に登りませんか?」
②「私は今度富士山に登ろうと思います。大勢で登ったほうが楽しいし、富士山から見る日の出は、本当にきれいで感動するらしいですよ。富士山に登ったというのは一生の思い出にもなりますし。一緒に登りませんか?」
①では相手は「ただでさえしんどい山登りで、なぜお前の面倒まで私がみないといけないんだ。登るなら勝手に一人で登れ。」と思われるのではないでしょうか。
②では相手も「そうか。そんなにきれいな景色が見れるなら登ってみようかな。後から思い出になって、みんなにも話せるし。」と思い、一緒に登ってくれる確率も高くなるのではないでしょうか。
上の例では簡単な交渉を取り上げましたが、特に利害が絡む話し合いや、感情が高ぶっているときの話し合いでは、相手のメリットを考えるという事を忘れてしまいやすいので注意しましょう。
それでは今日はこの辺で。
次回もお楽しみに。
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第10回 意味を明確にすること
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●本日のポイント:意味を明確にすること
●解説:
私たちは意味が明確でないまま、勝手に自分の解釈が相手にも通じるだろうと考えて、話し合いを進め、結論を出してしまうことがよくあります。
特に以下のような言葉が出てきたら要注意です。
「絶対~です。」「~しかない」「みんな~している。」「誰も~ない」「~すぎる」等
このような言葉は非常に誤解を生みます。
「これは高すぎるよ。」
「みんなこのようにしています。」
よくこのような発言は聞かれますが、実はこれだけでは何も明らかになっていません。
相手は何と比較して「高すぎる」と言っているのでしょうか?
誰のことを指して「みんな」と言っているのでしょうか?
病院の外来にも、患者さんが眠れなくなったと訴えて来院することはよくあります。眠れなくなったと聞くとなんとなくわかった気になるのですが、ある人は寝つきが悪くなったことを眠れなくなったと訴えたり、またある人は寝つきは比較的いいが、途中で夜中に起きてしまうことを眠れなくなったと訴えていたり、人それぞれで眠れなくなったという意味が違っていることがよくあります。
ですから上記のような発言や、物を断定するような発言を聞いたときには、今一度良く考えてみて、わからないところがあれば、必ず相手に聞き返すようにしましょう。
例えば、
「何と比較して高すぎるのですか?」
「みんなというと具体的には?」
等と聞き返してみましょう。
ここで私が診察中よく使う便利な言葉をご紹介します。
それは「~というと?」という言葉です。
「高すぎるというと?」「みんなというと?」「眠れないというと?」
いずれの場合でも、聞き返せば相手はより詳しく教えてくれ、より正確なコミュニケーションが取れるかと思います。
それでは今日はこの辺で。
次回もお楽しみに。
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第9回 相手を非難すること
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●本日のポイント:相手を非難すること
●解説:
今回は相手を非難することに関して考えてみたいと思います。私たちは他の人と接する中で、意見が食い違ったり、不快感を感じたりして、相手を非難したくなることがあると思います。そんなときは相手を非難する前に以下のことを思い出してみてください。
今まであなたは誰かから激しく非難されたことがあるでしょうか(理由のあるなしに関わらず)。もしそんな経験があるならば、その相手のことを少し思い出してみてください。
今その人が不幸にも何かしらの病気・もしくは事故によって亡くなったと考えたらどうでしょうか。どんな気持ちがするでしょうか。
私の場合は恥ずかしながら、お気の毒にという気持ちが沸いてくることもありますが、まず浮かんでくるのは「そら見たことか」という気持ちです。これは私が精神的に未熟であるということだと思いますが、同じように感じる方も多いのではないでしょうか。さらにここで注目したいことはその出来事がかなり昔のことでも、そういった気持ちが出てくるという事です。私の場合は中学生のときに担任の先生に理不尽に非難されたことを思い出しました。
つまり、あなたが誰かを非難するときには、例え確固とした(とあなたが思っている)理由があったとしても、相手は今あなたが感じた気持ちを下手すると一生持ち続けるということです。
相手を非難したいという気持ちが生じたときには、今考えたことを良く考えてから行動するようにしましょう。
それでは今日はこの辺で。
次回もお楽しみに。
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