第8回 ラポールを築くテクニック:共感
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情熱精神科医 森田 慶介です。
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●本日のポイント:ラポールを築くテクニック:共感
●解説:
ラポールを築くテクニックに共感というものがあります。これは普段の会話でも何気なく使っている方も多いです。これは相手の話をある程度聞いた途中で、「それは~ということですか。」「その時は~だったから~という気持ちだったんですね」と自分の言葉で相手に伝えるということです。
このテクニックの優れている点は、「あなたの話を理解していますよ」と相手に伝えることができるとともに、今までの話の内容の確認ができることです。
しかし、ここで注意していただきたいのは自分の理解を相手に伝えたときに、相手の反応をよく見るという事です。もしあなたの解釈が見当違いならば、相手はなんとなく釈然としない態度を示すはずです。そのときは、「私の理解で何か勘違いしているところはありますか。」などと聞いてみて、なるべく早くに見解のずれを解決するようにしましょう。
以前に実際にあった会話をご紹介します。携帯電話の画面で撮影した写真の表示ができないことがたまにありました。それについてはそれほどというか全く困ってはいなかったのですが、たまたま時間が空いたので通りがかりの携帯ショップで診てもらったことがありました。そこでの会話が以下のものです。
私「あのー、携帯で撮影した写真が表示できないことがあるんです。別にそれで困ってはいないのですが・・。」
店員さん「かしこまりました。少し診させていただきます。・・・・・これは原因がはっきりしませんね。」
私「そうですか。じゃあ別にいいです。ちょっと時間が空いたから診てもらおうと思っただけですから。」
店員さん「申し訳ありません。画像が表示できないことがあるということで、ご心配でしょうけども、現時点では原因がわかりません。」
私「大丈夫ですよ。それほど使ってはいませんし。」
店員さん「申し訳ありません。ご迷惑をおかけして。画像が表示できないとさぞかし御不安でしょうけども」
私「大丈夫ですよ。」
店員さん「ご不安をおかけして申し訳ありません。」
私「・・・ありがとうございました。」
文章で書くとわかりにくいのですが、店員さんは私の話にかぶせるように矢継ぎ早に謝ってくださいました。
もちろん店員さんは丁寧だったので嫌な気持ちはしませんでした。しかし、この会話で私が思ったのは、「この店員さんは丁寧だけど、私の話をあまり聞いていないな。コミュニケーションの共感についてどこかで習ったのかもしれないけど、私の気持ちを全く理解できていないな。」ということでした。
なぜそういう気持ちになったのかというと、店員さんが私の話をあまり聞いてくれなかったこと、そして、私が相手の解釈が違いますよ(困っていませんよ)と言っているのに、そのまま自分の解釈を変更することなく推し進めたこと、以上の2点によるものだと思います。
ですから、共感はうまく使えば非常に有用ですが、相手の話を聞かずに勝手に自分の解釈を伝えるだけでは不十分で、その都度修正したり確認することが必要だという事です。
それでは今日はこの辺で。
次回もお楽しみに。
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第7回 怒っている相手・非難してくる相手の話を聴くには②
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●本日のポイント:怒っている相手・非難してくる相手の話を聴くには②
●解説:
前回は怒っている相手に対してどのようにコミュニケーションをとるか考えました。
今回も怒っている相手に対してどのように話を聴くかを考えていきます。
それには、そもそもそのコミュニケーションを始めた最初の目的、もしくは本当に欲しい結果を忘れないようにすることです。
相手が怒っていると、つい自分の身を守ることや報復することに、いつの間にか目的がすり替わっていることがよくあります。
そんなときには
「そもそもこの話は何のためにしていたのか」
「最初はこの話からどういう結果を得たかったのか」
ということを考えてみることが重要です。
会話の雲行きが怪しくなってきたとき、もしくはいつのまにか喧嘩になってしまったときに、今の自分の会話の目的を見直してみましょう。
そのときに、自分の目的が相手をやっつけることだったり、自分の身を守ることであったりした場合には、その目的から離れて、本来の目的に戻りましょう。
それでは今日はこの辺で。
次回もお楽しみに。
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第6回 怒っている相手・非難してくる相手の話を聴くには①
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●本日のポイント:怒っている相手・非難してくる相手の話を聴くには①
●解説:
コミュニケーションで重要なことは聴くことであり、相手を理解したいという気持ちで聴くことを以前にお伝えしました。
ただ、こちらと相手が楽しい話をしているときは比較的簡単ですが、相手が怒っていたりすると、相手を理解しようとすることは途端に難しくなります。
相手が怒っていたり、こちらを非難しているようなときは、つい自分の身を守るためだったり、相手に報復するためにコミュニケーションをとってしまう場合があります。
そのような緊張を伴う会話のときには、神経が高ぶり、脳に行くはずの血液が、戦闘や退避のために体の筋肉に流れてしまいます。
そうすると酸欠の頭ではまともに考えることができず、頭が真っ白になり、手や足は震えだします。
そのような状況で相手の話を理解するにはどうすればいいのでしょうか。
それには頭の中で自分自身にいくつかの質問をするとよいと思います。
その質問とは、
「なぜこの(本来なら常識的な)人はこれほどまでに怒っているのだろう。」
と素直に疑問に思ってみるという事です。
相手がこちらを攻撃してきても、あなたはやり返したりせず、ひたすら上の質問の答えを見つけるために会話をしてください。
そうすると相手をこれ以上怒らせたりせずに、的確な質問ができると思います。また、大抵の人は、攻撃してもやり返してこない相手・本当に自分のことを理解しようとする相手に対して怒り続けることはほぼ不可能です。
ですから上のような態度で会話に臨めば、相手の怒りもそのうち収まり、再び正常なコミュニケーションができる状態に戻ると思います。
それでは今日はこの辺で。
次回もお楽しみに。
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