徹子の部屋スターが証言「戦争と私」高峰秀子、加藤春子 | 猫とバラ、演劇、美術、ガーデン、動物園のブログ

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闘病中、18才、16才の母娘猫と暮らし美術や動物、演劇、旅、ガーデンが好きです

 

 

 

三波春夫、宝田明、なかにしれいさんお話はよく覚えていますが加藤春子、高峰秀子の話は聞いてないのか、まったく覚えていません。

 

笠置シズ子と

 

 

何十年も前に夢中で原作読み、映画にも感動しました。

 

 

 

 

 

高峰秀子は

子役から異例の大スターに、びっくりマーク9人の生活が彼女の肩にかかったことも。

 

鋭い高峰さん、さすが賢人、24のひとみなどの主演者、アンティーク、美術、、、

 

結婚しハワイに行くときは全部食品、調味料など処分、

 

 

結婚前養母、親戚に搾取されてパリへ逃げた話など、エッセイ「私の渡世日記」も面白く素晴らしい。

 

中島誠之助を見出した。

 

学校に行きたくても子役の仕事で、いけなかった(´;ω;`)ウゥゥ、、、

 

 

 

高峰「そう。そうだしね、もう戦後は終わった終わったってね、戦後は終わったかもしれませんよ。でも、戦前なのよ、もうね。“後”が終われば“前”なのよびっくりマーク。だから決してね、他人ごとじゃないと私は思うんだけど、そういうこと言うと、古いババアだのって言われるからね、あんまり言いたくないけど、ぜったいに、戦後が終われば戦前なのよ」
徹子「終戦の日は、千葉の館山にいらしたんですって?」
高峰「うん、私はね、さっき仰ったけど、そのころでも映画撮っててビックリしたって仰ったけどね、そのころはいわゆる兵隊モノが多かったのね。私のその映画も、アメリカヨーソローって・・・ヨーソローっていうのは海軍ことばで真っすぐっていうことなのね。アメリカへ真っすぐっていう、特攻隊の映画だったのよ。特攻隊員の恋人の役だったのよ。でも、ヨーソローって真っすぐ来たのはさ、向こうからこっちへ来ちゃったわけですよね」
徹子「千葉のほう危なかった」

高峰「いちっばん危ないところ行っちゃった! ふたつあったの、航空隊が」
徹子「七里ですよね? あそこでロケを・・・」
高峰「うん。ですからそこへ当然、向こうは来るわけですよ」
徹子「アメリカの」
高峰「うん、アメリカの大きい船・・・もう見えるのね」
徹子「航空母艦」
高峰「うん。そこからもう、キイイイーって飛んでくるんです、何百機って」
徹子「そう・・・」
高峰「それで撮影したり、しなかったり・・・なにしろ、たいへん忙しかったんですよね。で、たまたま敗戦の日っていうのは慰問に行ったわけ。両方の隊へね」
徹子「特攻隊の人がそこにいるんですか?」
高峰「うん、ばっかり」
徹子「特攻・・・」
高峰「ばっかり!」

徹子「若いのね、みん・・・いまの方たち想像つかないかもしれないけど、若いんでしょ~う?」
高峰「若い! もう、少年ですよね」びっくりマークびっくりマーク
徹子「歌を歌ったりなさるの?」
高峰「そうなの。長谷川一夫さんは踊り、山田五十鈴さんは清元やって、あたしは・・・『お山の杉の子』を歌って。いろいろ1時間ぐらいのショーを見せて」
徹子「でも最後はかならず・・・」
高峰「『同期の桜』なんてのを歌って・・・歌うんだけど、みんな歌い出すのね、その人たちね」
徹子「特攻隊の人たちが」
高峰「うん、だけどね、1番の終わりぐらいになるとね、だんだんだんだん静かになって泣くの。でね、もう、あたしもね、歌えなかったけど後ろ向いちゃってね」
徹子「はあ・・・」
高峰「それで慰問が済んで、じゃあみなさんお元気でっていうことは言えない悲しい。だって明日、飛び立ってって、死んじゃうかもしれないから。じゃあサヨナラって言うのも変でしょ。なんにも言えなかったですね。お別れするときがいちばん辛くって、ただ手を振って向こうも手を振って」
徹子「向こうも、泣いてたの?」
高峰「泣いてたねぇ、やっぱり泣いてた」

徹子「(震え声で)だってもう死ぬのわかってるんですもんねぇ」
高峰「わかってるのよ!」
徹子「とにかくそれでそういう状況で慰問してらしたでしょ? そいで8月15日での玉音放送・・・」
高峰「そうです。あの、こう・・・ガー、グィーっていっててぜんぜんわからないんですよ。そいで終わったら将校がひとりね、台の上へ飛び上がって『というわけであるから一生懸命、今後、頑張らなけりゃいけない』ガーンって言ったんですよ。で、みんな『・・・え、どして? なんだかわかんなかったね』って言いながら、みんなわからない。その特攻隊員もわからない。わからないままにバラバラバラバラ解散したのね。そしたら宿屋ではキチッと聞こえたらしいのね、残ってる撮影のスタッフの人たちは。慰問に加わらなかった人たちね。その人たちがみんな玄関の前のラジオの前、ベチャーッて座ったまんまね、(ヘコんだ顔して)・・・てなってるのね。ああ、これは、じゃあ・・・だからね、なんかピンとこないってかんじだったわ、ホンットに」
徹子「それから大騒ぎには?」
高峰「それで、食事はしたんだか、そんなことは忘れてしまいましたけど、夜・・・とにかく15日、暑いでしょ、8月だから。蚊帳吊って、あたしはひとりで寝てたのね。そしたらね、12時ごろにンンンンンン~・・・宿の上をね、特攻機が宿の屋根スレスレに出ていくんですよ、毎日」びっくりマークびっくりマーク