「個」を潰しに潰してきた日本の社会についての痛恨の念 | 猫とバラ、演劇、美術、ガーデン、動物園のブログ

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今日は敗戦記念日なのに終戦、終戦と他人事のようです。
 
今日の天声人語は山田風太郎について。
彼の「人間臨終図鑑」持っていました。
1945年8月14日の日記
 
個」を潰しに潰してきた日本の社会についての痛恨の念を記している。
 
出る杭を打ち、変わり者を追い払う。
 
日本人は「全く独立独特の筋金の入らないどんぐりの大群のようになった」と嘆いた。
 
あなた方もどんぐりになりなさい。そんなささやきが昨今のこの社会のそこかしこでも執拗に繰り返されているのではないかと危ぶむ。
 
「梅雨空に九条守れの女性デモ」埼玉県の公民館が刊行物に載せることを拒否した俳句。
 
憲法や原発の問題で講演を止めようとしたり、展示を拒んだり。
 
時の政権を刺激しそうなことは極力しない。公職者の上目使いが相次ぐ。
 
何と言う腰ぬけなんでしょうか。公職者に値しません。
 
朝日19面には人間性捨てさせる軍隊組織
 
五味川純平の「人間の条件」でも描かれていましたが
 
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 私はこの作品に大変感銘を受け一気に読み映画はオールナイトで二回。その後もテレビで観ました。
テレビ版は観る機会がありませんでした。
 
軍隊に入ればすぐ暴力。
汚れてもいない銃に難癖つけ天皇陛下から頂いたものなのに手入れがなっていないと銃床で殴られたり、新兵同士で殴り合いを強要されたり。
 
自尊心打ち砕くいじめ。セミの鳴き真似させたり、口にスリッパをつっこんだり。
人間の条件ではトイレで自殺する兵が描かれています。
今でも自衛隊員には自殺が多い。
 
当時何も考えず命令に従う機械を作り出そうとしていた。
 
殺せと言われれば殺し、死ねと言われれば死ぬ。
 
故新藤監督も体験した戦車に見立てた木箱に体当たりしたり
 
実弾不足で射撃出来なかったり。
 
戦争末期になると軍隊のえらいさんは食料、毛布、食器までトラックや列車に満載していち早く逃げた!
 
今晩テレビで「硫黄島からの手紙」放送されますがこれも名作ですね。
 
新藤監督作品一枚のハガキイメージ 2イメージ 3とふくろうもお勧めします。