皆様こんにちは。栄養を科学する抗加齢歯科医、森永宏喜です。
昨日、福岡に本部を置くボランティア団体「夢みるこども基金」のO常任理事が当院を訪問して下さいました。
「夢みるこども基金」はこどもの夢を応援するボランティア団体として1995年に設立され、国内外で様々な活動を行ってきました。その活動原資は歯科医院での撤去金属です。
記録を調べてみたところ、当院で初めて基金に撤去冠を託したのが平成8年(1996年)でした。設立の翌年には活動に参加していたことになります。以後25年間、毎年欠かさず提供を続けてきました。
O常任理事は現在31歳。つくば学園都市の研究所で地球温暖化の研究をされている最先端の科学者です。
「理学博士の学位を持つ研究者がなぜこの団体の常任理事を?」と思われるかも知れません。これには素晴らしい理由があります。
O常任理事自身が小中生時代の3年間、この基金のプロジェクトに参加した「こども」のひとり、OBなのです。関東から九州の大学に進学した彼は基金スタッフとして活動に戻り、今は常任理事となっているとのこと。
ひと通り院内をご案内したあと、こども基金以外にも当院が取り組んできたボランティアや支援活動の記録に目を通して頂きました。
2000年頃から参加した神奈川海外ボランティア歯科医療団(KADVO)でのタイフリークリニック、東日本大震災への支援活動とそれに続く熊本地震などの各地の災害支援への協力、令和元年房総半島台風での、栄養療法をとおした被災者側からの活動など・・。
防災WEBマガジン「思則有備(しそくゆうび)」への寄稿(2022年)
KADVOの活動を始めた頃、先輩の先生に
「ボランティアは『してやる』などという気持ちではいけないし、またできるものでもない。『させてもらう』という姿勢が大事」
といわれたのを憶えています。
当時は「そんなもんかな」程度でしたが、いまではその意味を深く理解できます。活動が成功した時には、それまでの苦労が吹っ飛んでしまう充実感がもたらされますし、本当に貴重な友人、仲間も得ました。
活動の過程や成果は一時のものではなく、ひとの未来を変える力を持っているのです。
株式会社コムネット会員誌より
現在私が取り組んでいるオーソモレキュラー医学も、もともとは震災復興支援のチャリティー講演会を運営したことがきっかけでした。何冊かの著書を持つことが出来たのも、その元をたどればボランティア・支援活動ということになります。
私自身が費やした労力や時間はそれなりかも知れませんが、その何倍にもわたる恩恵を受けているのです。
診療を少し早く切り上げ、O常任理事にこれまでの基金の歴史や活動、現状や将来展望などのミニレクチャーをして頂きました。
歯科治療もノンメタル時代を迎えつつあり、これまでの撤去冠だけにに頼る活動は変革を迫られているとのこと。昨年からチャリティコンサートなどにも取り組んでいるとのことです。
ベテランスタッフは初期の頃を思い出し、新しいスタッフはこれまでの当院の歩みを知ることができ、大変有意義な時間でした。
O常任理事は「日ごろのお礼を兼ねて取材を」と仰っていましたが、またしても私の方が受け取るものは多くなったようです。ボランティアの奥深さを改めて実感する1日となりました。
(遠いところありがとうございました)
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