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関西在住、夫、息子、娘
50代サレ妻から会話術カウンセラー
森田めぐみです。
単身赴任中に主人に不倫をされて地獄を味わった私がいろいろな学びを経て、笑顔で暮らせるようになったのは私が変わったからです。あなたが変われば現実が変わります。
【資格】日本メンタル ファンデーション認定コーチ

 

 

うちの夫は仕事の関係で単身赴任を

しているのですが、その時の状況によっては

少しだけ関西に勤務することがあるんです。

 

関西に勤務していても、一緒には暮らせないと

会社の社宅を借りて住んでいました。

ものすごくショックでした。

 

 

関西に帰ってくると言う事は、もしかしたら

また不倫?と不安になったりしましたが、

今一緒にいても辛いだけだと思ったので

私は気持ちを切り替えてくらしていました。

 

 

しばらくして、子供の仕事の関係で

ある舞台を私と夫で見に行くことに

なったのです。

 

平日だったので、お互いに会社が終わってから

直接会場で落ち合うことに。

舞台開始まで時間があったので、私は

入院している母の顔見に行ったのです。

 

 

ちょうどその頃はコロナが少し収まっていたので

一年半ぶりに面会できたのです。

かなり重篤な状態の母なのですが久しぶりに

会えるのですごく楽しみして向かいました。

 

 

乗り換え列車に乗り込もうと急いで階段を下りている時

階段を踏み外して落ちてしまったのです。

その時右足をかなりひねってしまいました。

 

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かなり強烈な痛みがあったのでもしかして骨折?

と思いましたが足を触ると骨には異常がない、

ただどんどんどん腫れてくる感じでした。

 

 

なんとか靴を履ける状態だったのでとりあえず

母の病院に向かおうと痛みをこらえて歩き

始めました。列車に乗り母の元へ行くために。

 

 

本当に久しぶりに会う母は少し痩せていましたが

私の顔を見て笑ってくれました。

言葉を話せないのですが満面の笑顔で私を

迎えてくれました。

 

 

ごめんね、長い来れなくて。元気だった?

 

久しぶりだね。ちょっと痩せちゃった?

お母さんと話したいことがたくさんあったんだけど。

こうやって会えただけで幸せだよ。

 

 

母は言葉を発することはできないのですが

耳は聞こえているのです。

うんうんと泣く母の顔を見ながら

お母さん、私お母さんと同じようになっちゃった。

と心の中で呟いてました。

 

 

まだコロナがおさまったわけではないので

特別面会。5分しか会えなかったのです。

母のやせ細った体をさすりながらまた来るね

と言って駅に向かいました。

 

 

駅に向かう間、どんどん足が腫れていき

痛みがひどくて歩くのも辛い。

駅のベンチに座って夫に連絡をしました。

 

駅から落ちて足をひねってしまった。

どんどん腫れてきて歩くのがとてもつらい。

パパは会場へはどうやって向かうの?

LINEをしました。

 

 

夫は、

あんまり痛いんだったら今日はもう

帰ったら?会場へは○○線に乗って直接行くわ

 

 

もしかして今この駅まで迎えに来てくれるかな?

と甘い考えを持ちましたが無理か・・・

あっさりとしたLineだな。

 

もう会場寄りの場所にいたので私も直接行くと

返信しました。

 

 

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足の痛みがどんどん増してきて腫れもさらに大きく

腫れていく。痛いけれど頑張るしかない。

コンビニで熱さまシートを貼って

応急処置をして会場に向かいました。

 

 

痛いので歩くのにかなり時間がかかり右足を

引きずりながら会場近くまで行くと夫が

いたのです。
 
 
どうしてこんなことになったんだ?
足以外は大丈夫なの?
とさっと私の荷物を持ってくれたのです。
 
 
あれもしかして心配してくれてる?
この辺りにいたのは待っていてくれた?
 
まさかね・・・と思いつつ自分の歩調で歩く
夫の後ろをゆっくり付いて歩きながら会場に
向かいました。
 
痛い思いをして見に行った舞台は少し難しかった
ですが若いエネルギーが詰まっていてとても
面白い舞台でした。
 
 
子供がお世話になっている方々にご挨拶をし
子供の頑張ってる姿を見ることができ
うれしい気持ちで会場を後にしたのです。
 
 
すると夫がなんと!!
 
私の右側に立ち体を支え一緒に歩いてくれたのです。
右足に体重の負荷がかからないように。
 
明日ちゃんと病院に行くんだぞ。
靴も履きづらいぐらい腫れてきてるじゃないか。
きちんと検査しろよ。
 
お母さんはどうだった?長い間会えなかったから
お母さんも喜んだんじゃないか?
会いに行って良かったな。
 
と言ってくれたのです。
 
 
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そう言ってくれる夫の顔は昔の夫の顔でした。
 
まさか体を支えてくれるなんて
まさか足を心配してくれるなんて
まさか母のことを気遣ってくれるなんて
 
夫の信じられない行動にびっくりです。
涙が溢れてきそうになりました。
 
お前なんか嫌いだ。
お前とはもうやっていけない。
 
そう言っていた夫のまさかの優しまさかの行動。
 
 
ああそうだったな。
夫はもともと優しい人だった。人の気持ちに
寄り添って優しく出来る人だから。
とても優しい人だったから私は好きになったんだったな。
 

 

 
交際していた時も急に倒れ、母が緊急手術に
なった時、大切な試験があったにもかかわらず
遠い病院まで心配して来てくれたなあ。
心細くて誰もいない病院の待合室にいたら
夫が待合室に来てくれたのです。
あの時の気持ちを思い出しもう胸が
いっぱいになりました。
 
 
明日は外せない仕事が朝からあるから
送ってはいけないけれど気をつけて帰れよ。
無理せずゆっくり。
 
 
夫が帰っていく背中を見ながら
夫はあの頃と変わっていないんだな。
そう思いつつ涙が溢れてきました。
 
夫のその行動がとても嬉しくて足の痛みも
あまり感じなくなっていました。
 
 
それから、夫にありがとう。
体を支えてくれてすごく助かったよ。
明日病院に行ってくるね。
一緒に舞台も見れて嬉しかった。
これからもまた2人で一緒に行けると嬉しいな。
とLineで伝えたのです。
 
 
夫の信じられない行動が。
私を素直にさせてくれました。
そしてその信じられない行動が私をすごく
幸せな気持ちにさせてくれたのです。
 
 
 
 

 

 

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読んでくださってありがとうございます。

 

感謝をこめて

 

森田めぐみ